表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柿五郎の妖怪退治~ぼくのかあちゃを助けに行くぞ!~  作者: ケンタシノリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/108

第2話 かあちゃを探しに魔の山へ(4)

 それは、以前にお母さんが山菜採りに行こうとしたときのことです。


 「かあちゃ、ぼくも山菜採りに行きたいよ! 行きたいよ!」

 「いくら柿五郎くんが行きたいと言っても、あの山だけは絶対に行ってはいけない場所なのよ」


 柿五郎は、山菜採りにいっしょにあの山に行きたいと何回もお願いしました。お母さんも、普段はそこへ行ったらいけないとか言うことはほとんどありません。


 しかし、今回だけは柿五郎に絶対に行ってはいけないとお母さんは強い言葉で言いました。その言葉を聞いた柿五郎は、思わずびっくりしました。


 「かあちゃ、どうしていけないの?」

 「柿五郎くん、私の話をよく聞いてね」


 お母さんは、柿五郎にあの山へ入ってはいけない理由を話し始めました。


 「私は死んだお父さんから、あの山について聞いたことがあるの。そのときに、あの山は子供が絶対に立ち入ってはいけない魔の山として恐れられていると言ったわ」



 それからは、お母さんが山菜採りに出かけるときであっても、いっしょに行きたいとは決して口に出すことはありません。それでも、夕暮れ空になってもお母さんが戻ってこない状況に、柿五郎はついに自ら行動に移す決心を固めました。


 「かあちゃ、約束を破ってごめんね。これから、あの山へ入ってかあちゃを探すからね」


 柿五郎はお母さんを探すために家から出ると、急いで山道を駆け足で下っていきました。お母さんが言うあの山は、柿五郎がいつも水汲みをしている場所よりもさらに遠い場所にあります。


 柿五郎があの山まで行く道を通るのは初めてです。それは、柿五郎にとってまさに未知の世界といえるものです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ