第15話 再び戻った柿五郎とかあちゃの日常(3)
柿五郎とお母さんは、いつものように自分たちの畑でおイモを収穫しています。
「よいしょ、よいしょ! かあちゃ、大きなおイモをひっこ抜くことができたよ!」
「ふふふ、柿五郎くんは本当におイモが大好きなんだね」
柿五郎は、引っこ抜いたばかりのおイモを両手で持ちながら大喜びしています。これを見たお母さんも、柿五郎が喜んでいる様子にうれしそうです。
柿五郎は、再び畑の中からイモを掘り出そうとしていますが、さっきと違ってなかなかおイモを引っこ抜くことができません。
「う~んしょ! う~んしょ! おイモがなかなか抜くことができないよ……」
「柿五郎くん、私も手伝ってあげようか?」
「かあちゃ、もう少し待って! もう1回、自分でおイモを引っこ抜くからね!」
柿五郎がなかなか引っこ抜けないのを見て、お母さんは手伝ってあげると言ってくれました。しかし、柿五郎はもう一度自分の力でおイモを引っこ抜こうと試みました。
「う~んしょ! う~んしょ! うう~んしょ! ううう~んしょ!」
柿五郎は下半身に力を入れながら、両手を使って何度も引っこ抜こうとします。そして、最後にもうひと踏ん張りすると、ついに大きなおイモが何個も掘り出すことができました。
「うわ~い! うわ~い! こんなに大きなおイモが……」
柿五郎は大きなおイモを掘り出したので、足をピョンピョン飛び跳ねながら喜んでいます。しかし、大喜びしているそのときのことです。
「ギュルギュルゴロゴロゴロッ、ギュルルギュルルゴロゴロッ……」
「柿五郎くん、どうしたの?」
「かあちゃ……。う、うんちとおしっこがもれそう……」
柿五郎は、急にうんちとおしっこがもれそうになりました。どうやら、朝ご飯で大きなおイモをたくさん食べすぎたのと、お母さんのおっぱいをたくさん飲み過ぎたのが原因のようです。
お尻を両手で押さえた柿五郎は、そのまま家の庭にある便所の方向へ行きました。お母さんは、柿五郎の様子を見て少し心配になってきました。
「柿五郎くん、便所でおしっこやうんちをすることが全くできないのに……。大丈夫かしら」




