第14話 最強の妖怪フーライとの最後の戦い(5)
「ヤマンバ、ここにいたら危ないよ! 早く外へ出て!」
柿五郎は、ヤマンバをフーライから襲撃される前に洞窟の外へ出てほしいと叫びました。そのとき、ヤマンバは柿五郎の後ろ姿を見ると、思わず涙が出ました。
「柿五郎くん、どうしたの? 背中とお尻がこんなに痛々しく腫れ上がっているなんて……」
「どんなに痛くても、ぼくはかあちゃを絶対に助け出してやるんだ! だって、ぼくはかあちゃのことが大好きなんだもん!」
「柿五郎くん……」
柿五郎の背中とお尻は、キザンとムスイによって何十回も受けた拷問によって赤く腫れあがっています。それでも、柿五郎は自分のお母さんが大好きだからこそ、ここから決して逃げないで必ずお母さんを助けるとヤマンバに誓いました。
すると、柿五郎はヤマンバの目の前に立っています。柿五郎の表情を見ると、何かおねだりしたがっている眼差しをヤマンバに向けています。
「柿五郎くん、私の前に立っているけどどうしたのかな?」
「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
「ふふふ、柿五郎くんがいつも元気いっぱいなのは、赤ちゃんみたいにおっぱいをたくさん飲んでいるおかげだね」
柿五郎は、ヤマンバに元気の源であるおっぱいのおねだりをしています。ヤマンバはにっこりと笑顔を見せながら、すぐに地面に座ると着物の左側からおっぱいを出しました。
そして、柿五郎はヤマンバに向かい合うように座ると、早速ヤマンバのおっぱいを飲み始めました。
「チュパチュパチュパチュパ! チュパチュパチュパチュパ!」
柿五郎は、大好きなヤマンバのおっぱいをおいしそうに飲み続けています。ヤマンバのおっぱいは、柿五郎が強大な力を得るために大切なものです。
「チュパチュパチュパ! チュパチュパチュパチュパチュパ! チュパチュパチュパチュパチュパ!」
ヤマンバは、柿五郎がおいしそうにおっぱいを飲み続けているのを見てとてもうれしそうです。その間も、柿五郎はおっぱいを飲み続けることで次第に力が沸き上がってきました。
「ヤマンバのおっぱいをいっぱい飲むから、柿五郎くんはこんなに力強くなるんだね」
ヤマンバのおっぱいを飲み続けることで、柿五郎は今まで以上に凄まじい力を生み出そうとしています。座敷童子も、おっぱいを飲んで安心している柿五郎を見ながら目を細めています。




