入学編第一話 幼馴染みとの邂逅(1)
初めまして!ファルコンファイティングと申します。「なろう」では初めての投稿となります。よろしくお願いします。
(因みに、ハールメンでもこれの元になった小説を投稿しています。内容は違いますが…)
「どこだよ…俺の家…」
もうかれこれ3時間ぐらい探し回ってるぞ…
あのおっさん、「その住所はここだよ。ここからまっすぐ行って、三つ目の信号を左に曲がったらすぐだよ。」とか言っときながら全然違ったじゃねえか。
俺の家どこだよ…割とガチで…
学園側からも「分かりやすい場所にありますよ。」とか説明されたけど全然じゃねえか。
おっと、自己紹介してなかったな。
俺の名前は蒼月 総悟。
今年から、私立御国学園に入学し、そこの高等部1年になる。
現在、学園側から無償提供される家を絶賛捜索中である。
ここで少し解説しておこう。
さっき言った私立御国学園と言うのは、日本の御国島という島にある、幼小中高一貫校だ。
この学園はある目的を持って設立されており、その目的と言うのは「そー君!」…
突然、背後から声をかけられ、俺が振り向くとそこには…
幼馴染みである三宮 涼葉がいた。
「そー君久しぶり!十年ぶりぐらいかな?」
「あー…まぁ、そんぐらいだな。」
彼女は、さっき言った通り、俺の幼馴染みである。
「そー君、こんなとこで何やってるの?」
「家探してんだよ、家。」
「おうちないの?」
「ちげぇよばか。借家だ。学園にもらえるやつ。」
因みに筋金入りの天然である。
「あ、そっかそっか。ごめんね。」
「…まあいいけど。」
よく考えると今の「おうちないの?」発言はけっこう失礼だよな…
大丈夫かこいつ。
「おうち見つからないなら一緒に探してあげようか?」
「うーん…。」
普通なら二人でやった方が見つかりそうなもんだが…こいつの場合そうでもないもんな…
まぁ、俺より長くこっちにいるはずだし、頼んでみるか…
「じゃあ、頼むわ。」
「了解!任せて!」
そう言って涼葉が胸を張る。頼もしいな。…それはそうと、意外とあるな、こいつ。
「ついてきて!こっちで多分あってる!」
…前言撤回。やっぱり不安だ。
今回は短いですがこのへんで。
閲覧ありがとうございました。