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気分の言葉  作者: 詠孤
9/9

会話をしたい

何気ない会話がここまで大切になるとは思わなくて

ちゃんと聞かずにそっけない返事で凄く後悔した


いつもの「行ってきます。」この言葉が最後になるなんて思わなくて

ドアを見るたびに君の「行ってきます。」が聞こえてくるようで

涙が溢れているんだ


涙の後には息が苦しくて君の姿を考える

苦しそうにする君を想像してまた苦しくなる

ずっと隣にいた君が「行ってきます。」の一言から返って来ない


来るのは病院からの知らせだった

受話器をもっていられなくて体が床に倒れた


体が震えて立てずにいた

君が何でっと


君の姿を見た時にはいつもの君ではない

あんなにそばにいた存在が今はいなくて


ドアの鍵が開く音も階段をドンドンかけ上がる音も今は音さえなくなった


ドアを開いて疲れた声で「ただいま」もなくなってしまったんだね


あんなににぎやかな部屋が今では水の漏れが聞こえてくる


君にもっと優しくしていたらこんな後悔がないんだと思い

自分を嫌い恨んだ


君との会話が今ものすごくしたいよ

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