童話『赤ずきん』考
赤ずきんが狼に食べられたのは、強姦されたことの隠喩であるという説がある。私はこれに納得していなかった。私は今こう思っている。腹に石を詰められて腹を縫われたのは妊娠を表しているのではないかと。今私の腹に子がいる感覚はまさにそれである。それか、食べすぎである。
つまりどういうことか?強姦された女が身籠もり、それを狼が産んで、産まれたのが赤ずきんと祖母であると考えられはしないか。
即ち母親に似た子と、曾祖母に似た女の子が産まれたということだ。この際犯した男であるはずの狼は罰を受け腹を割かれたことになっているが、これは帝王切開か?それとも産みの苦しみの喩えだろうか。そしてそれは、レイプされたにも関わらず姦淫罪で処罰された少女自身なのかもしれない。
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