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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
78/79

疑問:周りばかり動いてない?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「んー・・・」

「まだ寝ぼけてるのね。シャキッとしなさい。」

「はーい。顔を洗ってくる。」


目が合った。


「?」

「・・・」


「!!誰!?」


部屋の扉を開くと――そこには知らない男の人。


「魔法はやめて、何もしないよ。」


男の人が止める。

イザベルが魔法を使おうとしたのかもしれない。


「・・・あんた誰よ?」

「当ててみな?」

「えっと・・・?」


落ち着いた雰囲気だけど、どこか軽い感じで話す男の人。

話が見えない。

この人はアルファーさんの知り合いなんでしょうか?


「まぁいいや。またね。」


そういうとその人は、階段の方ではなく奥の部屋へ行く。

2階は私達の部屋とその隣にもう一つ空いてる客室。

あとはカカさんの部屋だけの筈。


そのまま、もう一つの客室の扉を、開き入っていった。


「・・・なんなの?客?」

「なのかなぁ?」


閉じた扉を見送って、階段を下りる。


背中に残る違和感だけが、なぜか消えなかった。


「お客様ですか?」

「客?」


カカさんとアルファーさんに朝食を食べながら、朝の人について聞いてみると、二人とも「?」の顔をする。


あれ?

じゃあ、あの人はお客様じゃなかったってこと?


「そうよ。160センチぐらいの若い男だったわ。」

「…知らねぇな。入ってきたのか。」

「そのような気配は感じられませんでしたが・・・。」


不穏な空気になる。

そうなると確かに、不法侵入者ってことだしのんびりできる話じゃない。

男の人はイザベルがいう通り身長は私と同じぐらいの男の人。

これといった特徴が薄い印象だったけど、不思議な雰囲気を持っていた。


「何事もなかったのは良かったが、なんだろうな。」

「一応結界などを見直してまいります。」


「…す。すみません。」

「いや、こっちこそ悪かったな。全く気が付かなかった。もう一度そういったことがある時は、大声をあげるか逃げた方がいいな。」

「分かりました。」


そりゃそう。

とにかく、ここにはアルファーさんとカカさんしかいないってことなんだから、知らない人がいた時点で助けを呼ばなきゃダメだった。

寝起きもあった、ぼんやりし過ぎてた。


その夜。

久しぶりにフィーさんが夢の中に出てきた。


「梓?はどうしてその相談所って場所が好きなの?」

「・・・どうして。なんだろう。」


確かに最初は急に連れてこられただけだった。

でも、スズや和さんから始まりみんな良くしてくれた。

イザベルに会えたのもそう。

日向と秀人も普段は元気な子供みたいな感じだけど、芯が通ってる感じがするし。

圭さんもまだあんまり話してないけど、良い人だってことは分かる。

アンジェラさんもきっとそう。


手に入れた瞬間じゃなくて、失う想像をした時に初めて“宝物”だと気づいた。


だから守りたいと思ったのも、同時だった。


「良い人がいたから?」

「・・・・うーん。ただの良い人っていう感じなのかな。でもみんな家族みたいでそれぞれ怒ることもあれば笑うこともあって、その場所を守りたくて頑張ってるのを見てると、私も頑張らなきゃなって思えたし。」


会社や普通の友達とはあんまり感じてこなかったけど、多分そういうのにメンバーとして入ってるんだろうなぁって思ったら、嬉しく思えた。

家族がいないことが悲しい時もあそこだったから、すぐに立ち上がれた気がする。


「分からないけど、フィーがイヴさんを大好きなように私もみんなが大好きなんだと思うよ。」

「・・・・ふーん。でもサーズはどうなのかしらね。私からはあいつはいつも外にいる感じがしてた。」

「うーん。イヴさん達の時は分からないけど、今はむしろスズが居たから集まったって感じだから、スズが外に出てもみんな追いかけていくんじゃないかな?多分私も。」


 スズにしかできないことがハッキリしすぎて、ついていけないと喧嘩したりはしたけど、ちゃんと呼べばスズは振り返ってくれると思う。

こんな最近の私一人に対しても、未だに顔色を伺って心配してくれてる。

多分、死神に連れて行ったことも、ちょっと凹んでる感じだったし。

私がずっと相談所にいることを思って、多分電車の提案にもすぐに乗ってくれたんだと思う。


「あんたは好きなのね。」

「うん。それは確かだね。私はあそこが好きだし、みんな好きだよ。それにフィーさんのこともきっと好きになってきてる。」

「は?姿も見れてないくせに何言ってんのよ。」


それはそうなんだけどね。

でも悪い人じゃないってことは分かる。

それこそウーノ達みたいに見た目はあんまり関係ない。


「まぁそれこそ早く会いに来なさい。」

「うーん。スズからじゃないとダメなんでしょ?なんかヒント貰えないでしょうか・・・?」

「ヒント?・・・・・・・そうねぇ。ここがイヴお姉さんの世界だってことが大きいヒントだと思うけどね。後はこの庭園に咲いている花とか?」

「バラ?」

「ほら、もう十分でしょ!スズにでもサーズにでも伝えればいいわ!」


それでスズ分かるかなぁ・・・?


「これで分からなきゃダメよ。でもあいつはあなたの言う通り、冷たいやつじゃないことは分かってる。・・・・・・・・じゃなきゃ・・・。」

「え?な・・・・に?」


「え?なんか・・・・」


フィーといつもの場所で話していた庭園が急に暗くなり、夜になったような暗闇が落ちる。

夜ってあるの?いつも昼だったから気にしてなかったけど・・・。

暗闇は夜の暗闇にとどまらずどんどん真っ暗になっていく。

そして、テーブルも庭も見えない。

真っ暗闇。


「フィー?どうしたの?」

「・・・・・・・」

「フィー?」


いつもの朝起きる感じとは違う。

何かが起こってる。


「君がアリス・フォーラスの魂を持つモノかい?」

「・・・・・あなたは誰?」


声だけが先に届いて、暗闇の中で言葉が薄く笑った。


声のした方に目を向けると、男の人が立っている。

見たことない、アジアン系の男性。

フォーラス家関係だろうか?


「はじめまして、私はアディール・クラーレンといいます。あなたのことはなんてお呼びすればいいかな?」

「・・・・・・アディール・クラーレン・・・。」


スズから聞いた名前。

確か・・・大昔に大きな事件を起こした犯罪者の名前。


「世界というのは不思議なものでね。関係ない場所は時折見つかるんだが、目的の世界を探そうとするとなかなか見つからない。」

「・・・・・フィーの世界を探してたんですか・・?」

「主に探していたのは私ではないがね。君のおかげで見つかったよ。ありがとう。」

「!!!やめてください!彼女に何もしないでください!」


フィーの世界が見つかってしまった。

すぐにスズに伝えなきゃいけないのに、どうやってここから出ればいいのか・・・。


「私は何もしないよ。私が興味があるのはwalkerだけど、彼女は一つの場所に引きこもりやすいようだから、記憶は少なそうだ。」


「・・・・それなら、彼女には手は出さないってことでいいんですか?」

「私はね。私の場合は君と4番目のwalkerの元にある、魂が一つに戻った際に2番目のwalkerイヴの記憶が戻るかは多少気になってはいるがね・・・

だが、まだ上手くいくか分からないそっちよりは3番目の方が気になるかな。彼女は経験も多い事が確かだしね。」

「スズ・・?いや!違う!あなたが何もしなくても、フォーラスの人が手を出すのであれば意味がありません!やめてください!」


私はなにもしないなんて、逆に言えば私以外が何かをすると言っているようなものじゃないか。

フォーラス家が彼と組んでいるという可能性をスズは説明していた。

それならフォーラスの人が・・・


「君はただの人間だろう?魔法使いでもないようだ・・・。何故3番目は君のことを気にしているんだろうか?2番目の魂だから?」


「・・・・・知りません。でもイヴさんのことは後からスズも知ったことですから、関係ありません。それよりも、ここから出して貰えますか?私に用はないんですよね?」


あたりは真っ暗でどこかに出口があるかすら見当がつかない・・・。

フィーとはいつも夢の中だったけど、ここは違うのだろうか?

イザベルはいない・・・。


「いや?君にもさっき言った通り、2番目の魂として興味はあるよ。だが、君の居る領域では私からはどうしようもできなさそうだね。

残念ながら、ギッシュはまだ生きているようだからね。魔法世界にも入れてもらえなさそうだ。

まぁギッシュによろしく頼むよ。」


そういって、アディール・クラーレンは暗闇に消えていく。

私の意識も・・・・

やっぱり夢?

でも・・・

フィー


「梓!!!」

「!!!・・・イザベル!!!」


目の前に現れるイザベルを確認して、勢いよく布団から上がる。


体が動いているのに、思考だけが遅れている感覚だった。


「チャット!チャットって魔法世界からもスズに連絡できるの?!」

「チャット?えぇ。あぁいつものチャットね。できるみたいね、お母さまもたまにメッセージあるじゃない。」

「フィーが見つかっちゃったかもしれないの!とにかく伝えなきゃ!」

「は?なんでフィー?walker?」

「あああ!そうだよね!・・・でも、後で説明するからちょっと待って!」


机に置いていたスマホを手に取り、チャット画面を開く。


梓「スズーーーーー!!!!誰かーー!!!誰でもいいから返事ください!」


日向「梓!?どうしたの?何かあった!!?」

秀人「スズ達今、地下にいるから気が付いてないかも声かけてくるよ。」


梓「二人とも良かった!繋がってるんだね!私は大丈夫なんだけどフィーのことで連絡したの!」


和「フィー?ちょっと待ってどうしたの?スズも見てるよ。」


梓「私・・・夢でたまにフィーと話をしてたんです。でも今日、アディール・クラーレンが入ってきて・・・多分見つかったんじゃないかと思って!すぐにいかないといけないと思うんです!」


和「分かった。ちょっとこっちでもフィーの世界に行く方法を探してるところだったから、すぐに試してみるよ。」


梓「あ!!!ヒント!!フィーがヒントくれました!バラ?多分バラだと思います。花の!あの庭園に咲いてるやつ!」


和「バラ?あぁなるほど。助かる。クワかどうか悩んでたんだ。すぐに向かってみるよ。ありがとう!っていうか梓さんの方は大丈夫なんですよね?!」


梓「はい!こっちはなんともありません!これからアルファーさんにも伝えてきます!なのでとにかく、フィーをお願いします!!」


「なるほどね?夢で接触してきてたのね、あの子。っていうか全く気が付かなかったわ。」

「ごめん。イザベル・・・夢だと言ってもどうしようもないと思ってた・・・。」

「まぁ良いわ。確かに夢で会ってるって言ったってどうしようもないことは確かだし。でもそれを見つけてきたアディール・クラーレンって本当何なのよ・・・。」

「まずはアルファーさんにも伝えに行こう・・。」


私にできることは、もう全部伝える事ぐらいだった。

スズ達に伝えるべきことは伝えたと思うし、お願いするしかできない。


こういう時、何もできない自分が一番嫌だ。

手はあるのに掴めない。そんな無力さが、爪の先から胸の奥まで広がった。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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