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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
74/80

疑問:それはまるで、時代のような人生のような?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「スズ帰っちゃったんですか?」

「なんか忙しそうだったでな、カカにミナの様子を聞いてすぐに戻っていってしまったようだな。」


朝滞在先の家のリビングに降りると、アルファーさんからスズが来ていたことを聞いた。


「・・・そっか。そんなに忙しいのかぁ。・・・大丈夫かな。」


ここ数日、あの顔色が頭から離れない。


「カイルの方の、目処が少し立ちそうなんでしょう?」

「ってメッセージはあったよね。そろそろ日向と秀人達にも会いたいし、戻れたらいいけど・・・。」


こっちでは、もうすぐ2週間。

ってことは、あっちでも1週間が経つ事になる。


こっちが長く感じてしまうから余計きになる。

あの後もスズは、何度か顔を出してくれたけど、その顔色は相変わらず悪そうだった。

和さんがまだ相談所へ戻らないってことは多分、色々と大変なんだろう事は予想がつく。


「スズさん。すごく眠そうな感じでしたね。寝る時間がしっかりと、取れないのかもしれないですね。」

「そっか・・・。仕事もしてるって言ってたしね。」

「まぁ、ここに来たおかげで、だいぶ魔法の事も分かってきたし、それはそれで良かったと思うけどね。」

「それは確かに、そうなんだけどね。」


 私自身、魔力はあるらしいけど、肉体的に使えないという事で、未だに使い方は分からない。

でも、根本的な部分やスズ達がよく話していた設置魔法について、アルファーさんやイザベルに教わる事ができたので、どうにかこうにか何となくだけど理解してきたと思う。

そして設置魔法について聞けば聞くほど、使いづらい印象も出てきていて、それを使いこなす和さんの凄さを改めて実感している日々。


–ピロン


日向「和ーいるかなー?」

秀人「忙しいかもー?」


和「どうした?ご飯足りなかったか?」


日向「違うよ!あれだけ作っておいて、足りないわけないでしょ!!」

秀人「何人分作ったのかと思ったよー。」


和「ご飯じゃないならどうした?ウーノ達?」


日向「ウーノ達も寂しそうだけど、元気だよー!」

秀人「和と圭が作った障害物リレーとかもしてるー」


和「じゃあどうした?」


日向「どのぐらいで帰って来る?」

秀人「もうすぐ、どうにかなる?」


和「あぁ。そうだな。組み込み自体は任せても良いんだが、テストしてるからすぐにでも繋がりそうなら、ちょっと移動も含めて進めてみようかと思ってる。・・・から、もう少しかかるかなぁ。」


日向「そっか・・・どのぐらいかなぁ?」

秀人「もう少しって、こっちだと1週間ぐらい?」


和「んーそうだな。あんまり長く開ける訳にもいかないし、こっちで1か月経っても目処が立たなかったら、一度ちゃんと戻ろうか。」


日向「後一週間・・・どう思う?」

秀人「・・・ちょっと分からない。」


和「ん?何かあるのか?スズ?」


日向「ちょっと・・・うーん。」

秀人「また連絡しますー。んー」


和「分かった。こっちも早めに帰れるようにするよ。何かあればすぐに連絡くれ」


そっかぁ・・・


長くても、あと2週間ぐらいで、帰れるかなぁ?


確かに1週間延長して相談所もお休みしてるから、さすがにそろそろ戻った方が良いよね。

でも、フォーラス家をやっと見つけられそうな大事な機会だから、そっちが優先なのも分かる。


メッセージからは、日向と秀人が何かを心配しているような雰囲気が感じられる。

その対象がウーノ達ではないとすると、自然とスズってことになる気がするんだけど、それに和さんが反応しないあたり結構切羽詰まっているのかもしれない。


――何もできない自分がもどかしい。


「ふーん?何かしらね。急ぎの用って感じじゃないみたいだし、日向達も寂しがってるだけじゃない?」


「うーん。それだけなら良いけど…。」

「私ももう少し設置魔法については勉強したいし、折角ここにいる間は爺から学ぶわよー。」

「ふふ。そうだね。」


「はは。やる気は十分なようだ。流石はあいつの娘ってことだな。」

「ふん!いざって時に、まだできない事が多い事は自覚してるわ。そういえばサーズと作ったって言う、あの設置魔法についても、詳しく知りたいわね。」


ここに来た時に最初に話してた話だね。

私の家に設置されていたという、設置魔法。

確かに気になるものではあるのだけど、ちょっと聞くのは怖い感じもする。


「あぁ。当事者がそれをどう思っているか。そのイメージを可視化する魔法だな。」

「思考解析時に思考を追いかける事はあるけど、その時に見えるモノをそのまま映像化するってことでいいのかしら?」


ううう…


これまた、専門的な感じになってきました。

これは流石に今の私では、ついていけないだろうなぁ…

でもイザベルも頑張ってついて行こうとしてるんだろうし、ここは今は私にできるのは、話を遮らずに覚えることよね。


「記憶としてのイメージと深層にある固定イメージは少し違うが、映像化はそうだなぁ。ベルちゃんは、ミナちゃんがどんな見た目をしてるか分かるだろう?」


「・・・まぁ今も隣にいるからね。」


ん?気を抜いてたら、急に私に視線が集まる。


「じゃあ。ミナちゃんみたいな姿をした、火を出してみろって言われたらどうだ?」

「・・・170センチぐらいの縦長の、女性の顔をした・・・えーと体はなで肩。胸は・・・えー。」


「…えーとイザベルさん?」


言葉に詰まったイザベルに、アルファーさんも苦笑いしていらっしゃるし。


「つまりそういう事だな。1センチの炎。」


–ぽっ


小さい炎が、アルファーさんの手のひらに現れた。


「…というのと、ミナちゃんのような姿の炎を出すのとでは、瞬発魔法では限界があるな。」

「・・・そうね。イメージはできても、それに見合う言葉を作れる気がしないわ。」


無事に私への視線も外れ、イザベルとアルファーさんで、魔法の話が盛り上がって来そうなので、台所に行って飲み物でも用意しようかな?


「あ。カカさん。」

「…どうしましたか?何か飲み物でもご用意しましょうか?」

「ありがとうございます。何かイザベルやアルファーさんの分もお願いします。」

「分かりました。」


カカさんが上の棚から袋を取り出し、その袋を開いた瞬間。

香ばしい匂いが部屋に漂う。

コーヒーの匂いって好きだなぁ。


「カカさんは、ここに長くいらっしゃるんですか?」

「…私は、一応弟子でしたので、それなりには長いと思います。」


弟子。

そして「でした」という事は、今は違うのかな?


「そうなんですね。アルファーさん教えるのが、とても上手ですもんね。」

「そうですねぇ。育てる人としては尊敬してますが、酒を水のように飲むこともそうですが、ちょっと周りの空気を気にし過ぎない所は、直して欲しいんですけどね。」


確かに、気にしなさそう。


「今は弟子さんではないんですか?」

「そうですね。今は、何でしょう・・・。お世話係といいますか。あの人も良い年ですから。」


「…そういえば、スズも爺と呼んでますが、アルファーさんって・・・おいくつなんでしょうか?あ。でも、これってあんまり聞いちゃいけなかったりします?」

「気にしないと思いますよ。でも、正確に聞いたことはないんで、大体ですが800近いと思います。」

「は・・・800!?・・・それは、とても・・・・・。」


見た目が40代ぐらいに見えていたので、正直予想外過ぎた。

前に聞いた話だと魔法使いの寿命は800~1000歳ってお話。

とすると、確かにアルファーさんは高齢者ってことは、魔法世界の基準でもそうなんだろうなぁ。


「まぁ。最高齢者では、1200歳ぐらいいった方もいらっしゃいますから、あの人もそれぐらい生きそうですけどね。」

「た、確かに・・・。」


アルファーさんはかなり元気に見える。

普通に自分の事は自分でやってるし、話も私のような、魔法のまの字も分からない様な相手に対しても、すごく分かりやすく説明してくれるし。


「そういえば、もう一つ聞いても良いですか?」

「どうぞ。それとこちらもどうぞ。」


湯気の立ったカフェオレを、カカさんがテーブルに置いてくれた。


「よくスズやカイルさん達の話の中で出てくる言葉なのですが、500年代層って呼ばれていらっしゃる方って、500歳以上の方ってことでいいのでしょうか・・・?」


テーブルに置いてある砂糖の瓶を開く。


「…うーん。若い方々にはそういった認識の方もいらっしゃるかもしれませんね。

でもスズさんやカイルさんのおっしゃる『500年代層』については、これからの世代は対象外になっていくでしょうね。」


今までの世代までってこと?


「これは過去の・・・戦争期。と呼ばれる時期を中心に、そういった呼び方や特定の固有名詞があったりします。戦争期世代や100年代層、200年代層。そして500年代層。」


――戦争期。


単語だけで、部屋の温度が半段下がった。


魔法世界にも、基本世界の様に大きな戦争があった時期があるってことなのかな。


「戦争期というのは、ここ魔法世界では約200年前に始まったのですが、その時代で活躍していた方々は現在500年代層に多くいるんです。

その為、今後の500歳になる方々は、当時の200年代層や100年代層の方々になっていきますので、そういった呼び方は徐々に意味が変わっていくかもしれませんね。」


「・・・なるほど。・・・ありがとうございます。」


200年前の戦争で活躍していた、当時300歳ぐらいの方々って意味だったんだ。

時代が変わっていく事で、その言葉の意味が変わっていくっていうのも、なんだか分かる。

そして、もう一つ思い出した。


100年代層って、前に日向達が話してた言葉。

つまり、日向と秀人は200年前の戦争の後半に、関わっていたのかもしれない。


――戦争孤児。


あれは、そういう意味だったのかもしれない。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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