答え:分別過ぐれば愚に返る
大まかに進めながら細かいことで追加していったりと
後からあれもこれもとなる事もありそうで
実際そんな事もないかもしれない。
そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので
あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。
体にあった小説をお選び下さい。
今朝の魔法世界への訪問では、和と梓ともにあまり状況は変わっていないとのこと。
梓の方はそれで良いのだけれど、和の方は4日経って変わってないとなると、何かがまだ足りないのだろう。
魔法のことについては、私も多少詳しいとは確かに思うけど、結局は実際に組んでいる魔法使いの方が、新しい事をテストしていける。
魔法のことは魔法使いに任せた方が早い。
「・・・・」
先日から朝に梓がしているように、庭を走りまくっては疲れて寝るを繰り返してみているが、必ず寝るとあの夢が出てくる。
扉に行かずに1階へ上がろうとしても地下へ下がろうとしても、必ずあの世界に行かされて、そこにある扉は決して開かない。
それを繰り返す事にも疲れて、寝るのを諦めながらイヴの書物を読んでみても、それはそれで色々とキツい。
ファストへの恋文や私への恨みつらみも多岐に渡り、情報として捉えるには感情的な内容が多すぎるし、整理しづらい。
あんなのをずっと見ていれば――自分でもわかる。
まず・・・持たないだろう。
だが、それでもなんとかイヴの世界情報についても、いくつか気になる事が見つけられたのは救いだった。
まずやっぱりある程度の世界に、共通のルールがありそうだという事。
そしてこれも全部のイヴの世界かは分からないけど、何かしら基礎や参考にしている世界があるみたいだ。
しかし、その基礎となる世界がイヴの世界なのか、はたまた別のどこかの世界なのかは、まだ分からない。
…が、ヒントにはなる気がする。
できればもう少し調べて行きたいところなんだけど・・・
「・・・ということで、いかがでしょうか?」
「!」
あぁ…
現実の声が、夢の首根っこを掴んで引き戻した。
会社のミーティング中だった。
私の先輩は相変わらず寝ているし、私がちゃんと対応しなければ…
改めて、抜けてしまった表情筋に力を入れ、笑顔を作りなおす。
「そうですね!こちらは改めて頂いた細かい詳細内容に沿って、まとめさせて頂きますので、前回の進捗も含めて一度報告致します。別途ご確認頂ければと思います!」
「わかりました。いつも丁寧にまとめて下さってるので助かってます。今年も引き続き、どうぞよろしくお願い致します。」
「はい!こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
議事録をまとめて、頂いた提案に沿った具体的な内容を・・・いくつかまとめて、そこから先輩にはまとめてもらおう。
はぁ。
全く、あの先輩は寝ている事を、客にバレにくく寝るのが上手い。
トラブルがないことはいいけれど、会社まで来て寝るなんて、本当にどうにかならないのだろうか・・・
これで全く仕事もできない人間なら文句の一つも言いたくなるが、絶対にやすべきところはやるといった、抜け目ない部分もあるので、放っておくしかない。
「もし大丈夫だったら、こっちもちょっと手伝ってほしいんだけどどうかな?」
「大丈夫ですよ!昨年の予算案を探しておきましょうか?」
「話が早くて助かるー。あとで、今の作成中の部分を共有するねー。」
「分かりました。ひとまずこっちの作業を終わらせておくので、午後にでも進めますね。」
・
・
「ふぅ・・・」
休憩に入り、やはり眠気がある。
・・・流石に今日は帰って、どうにかして眠る方法を考えた方が良いかもしれない。
睡眠不足は作業の品質に関わる。
あの夢が夢だと自覚できているのだから、無視して寝てしまい続ければいい。
朝は梓も少し気が付いたような反応をしていたし、和と顔を合わせれば必ず指摘されることになる。
–ブブブ
和「食事の作り置きが、さすがにそろそろなくなると思うから、どこかで一度帰るよ。」
私「分かった。」
…そう考えている所に、早速連絡が来てしまった。
今日は帰ってすぐに一度寝てみよう。
確か相談所でのミーティングは、21時か22時だった筈・・・
視野が左目だけになると、眼の疲労も溜まりやすくなっている気がする。
こんな状態で、残業なんてもってのほか。
午後には議事録をすぐ確認させて、お客様への送付までは、何とか早めに済ませなければ…
・
・
そうしていつも通り定時帰宅。
地下のいつものソファに崩れる。
枕元にある睡眠導入剤を手にし、水を取りに行こうか悩んだが・・・
もう面倒なのでそのまま口にし、後は睡眠欲求に任せる・・・
「・・・・・」
もはや。
移動する工程もないようだ。
真っ白な世界。
それは雪とは違う。
雪の白は粒がある。
でもここの白は、塗りつぶしだ。
でもここは夢なんだ・・・
何でこんなことになったのだろうか。
どうして私はここにいるのだろうか。
ここはどうして・・・
私は誰だろうか・・・
……違う。
ここは夢。
私は私。
あの光はなんだろう
誰かいる?
誰もいない?
一人か・・・
「はぁはぁ・・・あぁ・・・」
なんだか苦しい。
息ができない・・・
入ってこない・・・
どうすればいいんだっけ・・・
「はぁはぁ・・・」
――呼吸が壁に跳ね返って、耳の内側を叩く。
――耳が痛い。
――ああ。
――あ
「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
あ?
「はぁはぁはぁ・・・はかっ・・うっ・・うえ・・・」
ここは・・・ここは私の部屋。
スズ・・・
とにかく私の部屋。
ここは私の部屋。
「はぁはぁはぁ・・・・・」
どうやら1時間は経過している・・・
だが、体からは全く寝た感じがしない・・・
ダメだ。
少し前にも睡眠薬を何度か飲んでいたから、既に慣れてきているのかもしれない。
ひとまずミーティングが終わり次第・・・
後でもう一度寝てみよう・・・
「あ。スズ。起きてたか、ただいま。」
「あぁ・・・おかえり。帰ってきたか。」
「あぁ。一応世界間の開通に向けて連鎖機能を考えている最中だが、組み込みにはもう少し時間がかかりそうだ。だから今日のうちで、一度夕飯の作り置きをしておこうかと思って・・・」
「あぁ。ありがとう。助かる。ちょっと走って、風呂入って来る。」
「・・・・大丈夫か?」
「大丈夫だ。」
今、和とあまり顔を合わせたくない。
地下へと階段を下りて来ようとしてくる和に向かって、入れ替わりになる形で階段を上る。
「・・・・」
和はどんな表情だっただろうか・・・
あまり気にすることができない。
多分、余裕がない。
これは良くない前兆。
睡眠不足ではよくある。
とにかく走ろう。
走っている間が、今はマシだ・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・はっはっ・・・」
ハッキリとした息が聞こえてくるのが、いつもよりも早くなっている気がする。
体力的にも影響が出てきているのであれば、さらに良くない。
レム睡眠に至るところまで、睡眠時間が継続できていないのか・・・・
いや。
分かってる・・・
走りながら、かさつく唇をなめる。
あいつのせいだろうな。
「はっはっ・・・はっはっ・・・はっはっ・・・」
会いに来いか・・・
絶対に良い事がある訳がない。
なにが目的かは知らないが、ただ殺されるだけならまだいい。
もしも魂の移動を、確実に成立できているのだとしたら・・・
だとしたら・・・?
つまり・・・?
・・・・私は生き返りたいのだろうか。
「はっはっ・・・はっはっ・・・はっはっ・・・」
イヴに殺され続けている中でも、何度も自分に問いたことがある質問。
これほど憎まれ、恨まれているのなら、死ねばいいのに…
2度目なんて・・・この先なんてなければ良いのに。
それでも生まれ変わる。それでも今を生きているのが私の方なんて・・・
本当におかしな話だ・・・
あの男の元には行きたくない・・・
あいつは・・・あれは。
――ファストと同じ
絶対的な事は起きないし、今更その程度で傷つきもしないが・・・
あれはダメだ。
まだフォーラスや悪魔の相手をする方がマシ。
それなら・・・
それならいっそ――
……いや、違う。
「はっはっはっ・・・はっはっ・・・はっはっはっ・・・」
走り方が雑になっている。
リズムが崩れている。
右側に何度も転げそうになっている。
転けたら・・・ダメだ。
一度止まろう・・・・
「はぁはぁはぁ・・・」
…今日はこの後にも、ミーティングがある。
風呂に入って、準備をしよう。
「スズ。風呂か?」
「…あぁ。この後はミーティングがあるから、すぐに下りる。ご飯はタイミングをみて、自分で準備するから準備は大丈夫。」
3階で再び和に会ってしまうが、顔を合わせずにそのまま上がる。
「・・・・」
忙しい事はお互い確かだろう・・・
今は余裕が無い。
とにかく無理にでも寝られればいいはずなんだ
とにかく2時間以上でもまとまって・・・
とにかく今は・・・・
–ドン
「!」
脱衣所の棚に肩がぶつかった。
右側が見えてなかった・・・
「はぁ・・・。落ち着け・・・」
――気持ち悪い
……まだ、大丈夫。
もしもお時間があるようでしたら
一文二文、はたまた評価頂けたら
ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。




