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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
72/80

疑問:「難しい」の種類が多すぎない?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「久しぶりね。」


「!」

「そんなに嬉しそうにするの?」

「いつ会えるのかと思ってました!」

「ふーん?」


夢の中で夢という自覚を持つことは、ほとんどないというけど、こればっかりは分かりやすい。

じゃなければフィーさんに、直接また迎え入れてもらえた事になるし、それはそれでOK。


「でしょうね。だから夢よ。」


あ。そうでした・・・。


「忘れてました・・」

「意外と抜けてるのかしらね?」

「意外でもないです。抜けてる方だと思います。私。」


「ふーん?今は魔法世界にいるのね。」

「あ。場所も分かるんですか?」

「分かるわよ。でもそこはかなり精密に侵入を精査しているみたいで、実際に行くのは難しそうね。」

「この家全体に魔法が掛かっているって感じの話でしたね。」

「そういうことは気軽に言わない方が良いわよ。」


あ。そりゃそうだよね。


失礼・・・あ。


「あんた。隠し事するにも向かないわね。」

「まぁ・・・顔にも全部出るみたいなので・・・。」

「それぐらい分かりやすければいいのだけどね。イヴもスーもフィフも。みんな。」

「スズは少なくとも分かりにくい感じはしますけど、意外と分かりやすい時もありません?」

「・・・・・そう?あいつが一番分かりにくい気がするけど。」


そうかなぁ?

最近だと死神さんのエルさんと話してる時や和さんとの喧嘩の時といい、意外と楽しそうにしたり焦ったりしている感じが出てる気がするけどなぁ。


「ふーん?少しは変わった部分もあるのかしらね。」

「・・・・フィーさんは昔は一緒にいた時期もあるんですよね?」

「昔よ。もう忘れちゃったわ。そもそもスーってほとんど家にいなかった気がするし。一番喋ってないかも。」

「そうなんですね。でも昔から嫌いだったわけじゃないんですよね・・・?」


ちょっと恐る恐るなんですが・・・


「・・・それも分かんない。そもそもイヴお姉さんがスーが嫌いだったから、私も勝手に嫌いに思ってたと思うわ。」

「そうなんですね・・・イヴさんは・・・」

「あの時はよく分かんなかったけど、今思えば男女のもつれってやつよ。」

「男女のもつれ?」


なんだかスズっぽくない問題なんですが・・・?

あーでも無関心だからこそ?

みたいな?


「さぁ?私もよく分からないけど、イヴお姉さんはファストのことが好きだったのよ。」

「ファスト?最初のwalkerさん?」

「うん。でもかなり昔にいなくなってしまったから、あんまりどんな人か私は覚えてない。」


イヴさん同様にいなくなってしまったのだろうか・・・。


「分かんない。でもその時もイヴお姉さんはスーに怒ってたから、きっとスーがファストも・・・。」

「・・・・それはきっとスズにしかちゃんと答えられないと思う以上は、分からないって事にした方が良いと思う。」

「まぁそうね。実際のところは確かに分からないわ。」


でもそうかぁ。

好きな人の嫌いな人って事なら確かに嫌いになっちゃうかもしれない。


「そうね。でも多分スズは・・・そういうことでイヴお姉さんを罵ったり、愚痴を言ったりはしないから、お姉さんの一方的なモノだったのかもって・・今は思ってる。」

「まぁ確かに明確に誰かの悪口を言う事はあんまりないかも・・・嫌われてるとかは多いけど。」

「私達が好かれるには常に協力を求められるのよ・・・。で失敗したら嫌われるの。だから人間は嫌い。」


・・・・・walkerとしての立場がそうさせているんだろうなぁ。

勝手頼ってきて、勝手に嫌うのだとしたらそれは嫌いにもなるかもしれない・・・。


「あんた協調性が高すぎ。まぁそろそろ時間だしまた会いましょ。じゃあね。」

「あ!はい!またね~!!」


・・・・・・


現実の朝の明るさが目に届く。


魔法世界の滞在先――薬草の匂いがする寝室で目が覚めた。


夢を見ても寝不足にはならないのは、いいことかもしれない。

あんまり眠気もないし、意外と今日はスッキリしてる気がする。


そして目を開けるとこの景色。

天井にはいくつか紐が張っていて、草や花がドライフラワーのように吊るしてある。

薬っぽい匂いもたまにあるけど、全体的には意外といい匂い。

あ。珍しくまだイザベルの方が寝てる・・・


ベッドの脇に椅子を置いてその上に猫用のベッドを用意してもらったので、イザベルはそこで丸まって寝ている。

そういえば魔法世界なのに戻らないのかな?

意外と猫の方が慣れているのか、気に入っているのだろうか?


–コンコン


「あ。はい。」

「スズさんが顔を出しにいらしてますが、ご挨拶されますか?」

「あ。はい!すぐに下りますー。」


カカさんがノックしてくれて、教えてくれたので急いで着替える。

洗濯も食事もカカさんがやってくれていて、手伝いますか?って何度か試してみてるけど、やっぱり魔法でやっているようで必要ないらしい。


「イザベルーあ。起きたね。スズが来てるって、一緒に下りよう。」

「ふぁ・・・・分かったわ・・・。」


–トントントン


スズ達の声が階下から聞こえる。


「この後カイルの方にも行く予定だ。何か確認しておくことはある?」

「ミランダが居れば俺が出る幕はないだろ。」

「でもミランダも苦手とする分野がある訳だし、たまには手伝ってあげた方が良いと思うけどね。」

「まあクラーレンの話を聞いて、状況は確認しに行っている。もしも魔法世界に堂々と出てくるようなことになるならその時は出るに決まっているわな。」

「スズー。」

「おはよう。朝から悪い。仕事に行くから、朝のうちに顔を出しておこうと、どう?慣れた?」

「仕事!?って今日基本世界で火曜日?あれ?でももっと経っているような・・・そっか時間が違うって言ってたね・・・。」

「そうそう。こっちの方が早いからね。でも元気そうでよかった。何か必要そうなものはあるかな?部屋から持ってきたりもできるよ。」


久しぶりに来たと思ったけど、スズからしたら2日しか経ってないんだ・・・。

時間感覚おかしくなりそう・・・。


「大丈夫。カカさんが色々用意してくれるから、むしろ十分すぎるぐらいだよ。アルファーさんも良くしてくれてるし、私は大丈夫。」

「たまにはいいけど、お酒はほどほどに。」

「あ。分かる?でもちょっとだけだよ。」

「ミナちゃんは結構いける口だからな。意外とざるだと思うぞ。」

「まぁ営業の時も結構付き合ってたみたいだけど、次の日も他の営業の同僚が顔色悪い中、ケロッとしてたよね。」

「そうだね。あんまり次の日に響かない方だと思う。」

「まぁそれなら爺もこんな感じだから、友達が少ないし、適度に付き合ってあげて。」

「俺が悪いんかい。」


ここでもすごくよくしてもらってる、でも日向と秀人達に会えないことも寂しいし早く戻れたらそれはそれで嬉しいんだけどね。

ていうか・・スズ、ちょっとクマできてない?

寝れてないのかな?まぁ・・私はこんなところでゆっくりしていても、皆は違うんだよね・・

手伝えればいいのだけど・・・


「さて、和のところにも寄るからこの辺にしておこうかな。また来るよ。イザベルも宜しく。」

「お母様によろしく。」


っていうかスズ・・・仕事に行くって言ってなかった・・?

あのワーホリめ・・・。

次会った時にもう一度確認しよう!


スズを見送って台所の方へ向かう。

ここへ来て相談所と違う点が気になってきていた。


 カカさんが料理を作るのを見ていると、食材を切ったり皮をむいたりといった作業はカカさん自身がしていて、鍋やフライパンをかき混ぜたりでしか、魔法を使っている様子が無かった。

その時にどうして、食材を魔法で切らないのか聞いてみたところ、「面倒ですから」とおっしゃっていたのが不思議になってしまった。


だって、和さん…台所では全部魔法が動いてる事がほとんどだった。


「ねぇイザベル。設置魔法って難しい?」

「…んー簡単なモノなら難しくないと思うわよ。例えば、ずっと鍋をかき混ぜてってお玉に設置したりとかなら、すぐできるわ。」


なるほど。

やる事が簡単なら、設置魔法も比較的簡単に設置できるのかな?


「じゃあ、ジャガイモ切ってとか…人参の皮剥いてとかそういうのは?」

「…それなりに細かく設定しないと食材によっては、食べる部分が無くなるかもね。梓。」


「ん?」

「言っとくけど、カイル・ヴィンセントはただの料理だけでも、変人レベルで設置魔法を細かく組んでるわよ。」

「…変人レベル?」

「あんたは多分、カカさんの料理してるところを見て、気になってるんでしょうけど。こっちが普通。

家庭料理レベルで、全部の料理を設置魔法で組み上げる魔法使いの方が稀だし、正直初めて見たわよ。」


和さんの方が稀なんだ。


「あんたと一緒にたまに見てるけど、冷蔵庫から自分で取り出す時に、食材毎のサイズに合わせて設置魔法の数字を変更していたり。調味料の量のパーセントとかもいちいち計測して、塩分計算したりしてるわよ。

私から見れば、あれは料理じゃないわ。魔法式の実験よ。」


・・・・・。

私が知らないだけで、和さんは他の人では真似できない事をしていらっしゃる様です。


「だから、あいつのあれだけ細かく記載した設置魔法なら、多分私が使っても同じ料理が作れるわよ。」


「ほう。そりゃすげぇな。」

「あ。アルファーさん。」


台所にアルファーさんが入ってきた。


「料理ができあげられる状態まで、全部設置魔法を組んでるって事か?」

「そうよ。食材のサイズ。火の量。焼き加減。水の量。調味料。タイミング。本当に全部組み上げてるみたいよ。

だから、そのまま同じ設置魔法を発動すれば、そりゃあ同じ料理ができるわよね。」


「ほーそりゃ頭が固い訳だ。はっはっは!」

「設置魔法でそこまでやろうっていう魔法使いなんて、正直初めて見たわ。」


・・・そうなんだ。


「短縮魔法の発表された少し後に、一度学会で見た自己評価が低い奴だったな。」

「はぁ?あれだけ、周りに評価されてるのに?」

「そうだな。そういうのは、過大評価として受け取っているんだろ。

あくまで知識の積み重ねが結果を生んだと思っているから、誰でもできる筈だと思ってんだろ。」


「・・・・なんかムカついてきたわ。」


確かに、そう言う節はあるかも。

和さんは自分を高く言う事はしないし、魔法についてもあまり難しく話したりするイメージがない。


「はっはっ!だから頭が固いって事だ。だが、理屈も分からずにぼんやり練習してるより、よっぽどいいじゃねぇか!」


「・・・理屈。なるほどね。私もまだ勉強不足って事なんでしょうね。」

「あ?ミランダもそっち寄りだろ?」

「確かに、お母様もカイル・ヴィンセントの魔法については評価してるわ。でもあまりに精密に組まれ過ぎてて、みんなそのまま使ってしまうから結局、それを応用できるのは本人だけだと言っていたわ。」


「あーそりゃあ。個人が作ったものだからそれを一から理解するより、まず一から作ってみればいい。」

「…設置魔法を一から作るって・・・どうやるのよ・・・?」


確かに出来上がっている物を使う方が楽だっていう事はすごく分かる。

それを一から作るとなると、それはどうなんだろう?


「まずは基礎だな。設置魔法ってのは結局は、瞬間魔法を構造化したものになる。」


構造化?組み立てたもの?


「つまりは瞬間魔法の理解こそが、設置魔法の基礎知識になる。」


和さん達が使う魔法というものについて、やっと少し見えた気がした。


「瞬間魔法はイメージが軸じゃない。理解ってどういう意味・・・ですか?」


イザベルが言葉を選んだ・・・

め、珍しい。


「そうだな。ほとんどの魔法使いは感覚で魔法を使っているな。だが、この魔法はどこからどう発生しているモノだ?」

「・・・・自然物との・・・交渉・・・とかなんとか。」

「そうだ。及第点だな。だが、答えられない奴も多い。これは妖精や精霊に力を借りてるのさ。…炎」


–ボッ


火は「熱」じゃなくて「宣言」みたいに立ち上がった。


「これは、俺達が知っている火のイメージを、そういったモノが再現してくれている。このお願いを契約、ルールに変えたものが設置魔法だ。

つまり、設置魔法とは、瞬間魔法を術式として固定し、妖精との契約を物質に結び付けたものって事だ。」


む、難しくなっていく…。

でも、魔法は魔法使い個人の力ではなくて、妖精さんや精霊さんに力を借りてるって事までは、なんとかついていけてると思う・・・


「…なるほどね。つまりその契約文を書く事が一から作り上げる事になるのね。」

「そうだ。まぁそれを一から読み解くのは大変だからなぁ。それこそ今ある設置魔法をもう一度見返してみればいい。ま。頑張れよー。」


「あ!ちょっ・・・!」


冷蔵庫からお酒を取り出し、アルファーさんはリビングの方へ行ってしまった。

イザベルも何か言いたそうだったけど、まずはさっきの話を考え中みたい。


魔法って手を振ったり何か唱えたりして、簡単にできるイメージだったけど、思ってたより複雑で難しいのかもしれない…

実際勉強するってなると、これは英語以上に大変かも。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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