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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
70/81

疑問:多分、意外と気にし過ぎてるよね?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

 無事にスズが戻って来たと思ったら、和さんの事や移動の話を聞いてバタバタ。

部屋に戻り、こういう時の為なのか、既に用意されているリュックに、服と下着をリュックに放り込み、階段を転がるみたいに降りた。


「スズ!」

「行こうか。」

「それなに?」

「日本酒。」

「・・・・・・酒好き爺とは聞いていたけど、その通りなのね。」

「まぁね。イザベルは相性悪いだろうけど、喧嘩しないようにね。」

「う。・・・・分かったわ。」


スズについて行って、あの白い通路へのドアに入る。


「和も魔法世界にいるから、何かある時は和やミランダに連絡を取って。もしもどちらも難しそうなら、こっちに連絡して。」

「ここは?」

「もう一人の知り合いになるが、こっちは二人とも、どうしても繋がらない場合で。」


エリーザ・グラッツェル。

女性の名前みたい。


「最終手段の連絡先。」


こっちもスズの知り合いって事だけど、嫌われていると言ってる割には、魔法世界も死神世界にも意外とちゃんとした連絡先がある辺りは凄い。


「分かった。あとは気を付けることある?」


正直魔法世界でしばらく滞在するって、結構急だし驚きなんだけど・・・


「まぁ生活面については爺もイザベルもいるし大丈夫だと思うよ。私もこまめに顔を出す。」


そっか。

まぁ今から心配してもしょうがないよね。


–キィ


「失礼。」

「お邪魔しまーす・・・?」

「・・・・」


ドアを開けるとすぐに家の中のようだったので、一応挨拶してみる。


「は?今すぐ来るって意味か!」

「そう返事した。」

「すぐに行くってお前普通は・・・まぁ良い。その娘か?」

「そうそう。この子をしばらく預かって欲しい。あとこっちはミランダの娘。」

「あぁ?あの頭固女の娘か?!」

「・・・・・・・・・・あぁ?」

「イザベル・・・」


尊敬しているお母さんの事を頭固女といわれれば、怒るのも分かるよ・・・。


「そう言ってちゃんと評価してるんだから、ツンデレ。」

「あぁ?とにかくこっちだ。カカ。」

「お客様?珍しいですね。しかも女性とは・・・。」

「こっちはサーズだ。で、こっちは今日からしばらく預かる、えーと・・・?」

「ミズメとイザベル。」

「ミズメ?まーたお前がつけたんだろう?ミナ。そうだなミナとでも呼んでおこう。でベルだ。二人の世話を頼むカカ。」


玄関からリビングに入る。

室内へ入るとカカさん?という、子供が幽霊ごっこをするみたいに、頭の上から毛布を被ったような格好の方と挨拶をした。

ミナとベル。

スズみたいに2文字呼びが好きなのかな?

カカさんは声からは女性みたい、お世話をしてくださる方なのかな?


「分かりました。よろしくお願いします。今からお部屋を準備いたしますので、少々お待ちください。お二人とも部屋はご一緒が良いですか?」

「えぇ一緒で良いわ。」

「じゃあまず久しぶりに一杯しよう!」

「あぁなるほど、急におつまみを要求するから何かと思いました。先に部屋の準備を言って下さい。全く・・・」


カカさんは愚痴りながら、部屋を出て行ってしまった。

多分部屋は2階みたい。

カカさんが行った後に、階段を上がる音が響く。


「ほら爺。」

「お。あんがとさん。お前らも座んな、酒は飲めるのか?」

「えーと?」

「無理なら無理でいいよ、梓。イザベルは弱いからやめときな。」

「じゃあ1杯だけ。」


スズが持ってきた日本酒をテーブルに用意されたコップに注いでいく。

部屋の中は暖色が主で温かい雰囲気がある。

ソファは思ったより沈んで、私の緊張まで吸い込む。


「よーしかんぱいだ!」

「はいはい。乾杯。」

「かんぱい!」

「・・・」


イザベルにはテーブルにあったワインジュースを、スズは入れてくれたようだったので、4人でまずは乾杯。

スズは爺って言ってたけど、見た目は50代?ぐらいの方で、話し方も気さくな感じで話しかけてくださるので、思ったより大丈夫そう・・・


「んで?こないだは干渉保護してくれだの、遠くまで運んでくれだの、言ってたのに今度は娘を預かってくれなんて、おまえも大変そうだなぁ?」

「もう少し、自分の世界で何が起こってるかぐらいは、見聞きしてくれていれば、多少は分かると思うんだが?」

「は。そんなもんは若者にパスだパス!いつまでもこっちを頼ってるようじゃ、成長もせんぞー。」

「それでもたまに大きなことがあると、手を貸してくれるぐらいには、気にしているだろう。」


そういえば、この方のことについて何も知らないんだけど・・・。

凄い方と言っても、立ち位置はミランダさんとは別なのかな?


「そりゃーお前。所詮は自分の世界だからな。やるときゃやるさ。」

「助かるよ。じゃあ一応説明はするけど、彼女はフォーラス家の末端の娘。アリス・フォーラスの魂を持っている、が肉体は今は探し中。」

「あ!・・・・お前が前に飲んだ時に言ってた娘か!」

「お?覚えてた?」

「そりゃー覚えてるさ!お前にしては珍しく凹んでたじゃないか。」

「あぁそっちね。それは本人には言ってないんだけど。」

「べーつに俺たちのせいじゃないだろ。ミナ。まぁ俺はこんな爺だけど、あんまり気を張ってくれるな。襲ったりはしねえ。」

「あ。いえ。こちらこそよろしくお願いします。」


なんだろう?

前にもスズが紹介してくれてたのかな?

凹んだの?


「まぁ慣れて行けばいいさ。・・・んでな、お前さんの家?だったか?お前に家族がいると思わせていた、設置魔法の事だ。」

「はい・・・?」


”家に家族がいる”と錯覚させる、あの設置魔法――私の生活そのものを偽物にした魔法。


「あれな俺は気にするなって言ったんだが、こいつかなり気にしててなー。」

「・・・」

「言ってしまえば、あれを最初に考えたのは、こいつと俺なんだよ。」


「・・はぁ!?どうやってサーズが魔法について成立させられるのよ。」

「あぁそれな。こいつはその辺の魔法使いよりも、魔法の事は昔から知ってるからな、自分で使えなくても構成とかについては詳しいぞ。」


私の家にあった魔法を、最初に考えたのが、スズとアルファーさん?

最初に考えた・・・って、新しく作った人って事だよね?

それでスズが凹んだの?


「俺からしたら、考えたのが俺たちでも誰が使うかまでは、責任持てる話じゃないんだし、いちいち気にしてたらやってらんないだろ、って言ったんだがな。」


「・・・そう!そうですよね。別に最初の作成者のせいじゃないと思います。」

「だろ?おお良いね。」


「…いやまぁそれは分かっているが、その過程が・・・・かなり冗談で作った物だったんだ。」

「はぁあ?冗談?あんな精密な魔法式が、冗談でどうできるっていうのよ?」

「はっはっはっはっは!さすがミランダの娘だ!」

「・・・・・・」


冗談でできた魔法が、イザベルからはかなり凄い魔法っていう事らしい?

この日本酒、美味しい。

そしておつまみ?のいかの塩辛みたいなものも美味しい。


「いやぁ何年前だろうな。もう忘れたが、若い頃にこいつと基本世界の映画を見に行ったんだ。」

「映画・・・?」

「そう。なんだったか忘れちまったが意外と面白くてな、あれが魔法でイメージ形成できたら面白そうだなってなって、そんな話が盛り上がって酒を飲みながら一晩かけて作り上げたのが、あの設置だったのよ!」

「ええぇ?!え。そんな風にできちゃうものなんですか?」

「・・・できる訳ないでしょ。・・・・はぁ結局は天才って事なんでしょ。」

「まぁアルフは日向と秀人達寄り、柔軟性があるから、ある時に突拍子もない事をしでかすタイプ。」

「はっはっはっはっはー!そう褒めんなよ!ほら飲め飲め!」

「今日は夜までは付き合わないぞ。」

「まーたっく。たまに来た時ぐらい付き合ってくれてもいいだろう。」

「落ち着いたらお礼も兼ねて改めて来るよ。」


なるほど。

・・・確かに凄い人なんだろうなぁ。

でもイザベルや和さん達みたいなタイプとは、多分相性は悪そう。


「おう!その時ぐらいはあのなんだ?お前の頭固男の方も連れてきな。」

「カイル?あれもミランダと同じで、お前とは合わないぞ。」

「いーや!意外といけると思うな。あいつは酒はいけるのか?」


「あー・・・若いころはたまに飲んでたが、かなり弱い。」

「おう!じゃあたまにはいいじゃないか。お礼はまた酒とあとは適当につまみもな。」

「分かった。ミズメとイザベルにも言ってあるが、何かあればミランダかカイルに連絡するように言ってある。フォーラスが来るようであれば爺も無理はするなよ。」

「フォーラスね。久しぶりに聞いたな。まぁあんな新参野郎にはまだ負けねぇな。」


「アディール・クラーレンも出てくるかもしれない。」


「・・・・・・・・・あ?マジか?あいつまだ生きてんのか。」


名前が落ちた瞬間、部屋の温度だけが一段下がった。


昔。大きな事件を起こしたっていう犯罪者の方の名前だったよね。

でもかなり前っていってなかったっけ?

アルファーさんには、そっちの方がもしかして現役に近いのかな?


「生きてるというのかは、分からん。姿形は当時のままだった。」

「は?お前あいつに会ったのか?」

「あぁ…さっき。」


「さっき?!待て待て!何もされてないだろうな!?」

「スズ?それ私も今聞いたんだけど・・・何かされた?大丈夫?」


本当に自分から言わない!

そりゃ全くどうしようもない話だけど!

急に後から言われるよりもちゃんと・・・もう!!!和さーん!!!


「んんんんー・・・・魔法はなさそうだな?カカにも後で見せるか・・。」

「一応は何かあれば、カイルの方にも相談するよ。

今は、分からない。……だが、動ける。」


「・・・まぁいいクラーレンは?」

「私では引き留める方法はない。そのままどっか行ったよ。」

「お前ひとりで会ったのか・・・。また危険な橋を渡ったな。」

「うちのメンバーが攫われていたし、カイルもフォーラスの方を追ってたから仕方がない。」

「なーにが仕方ない。だ!なー?ほらミナちゃん見てみろ。」


「…すまん。言うタイミングが無かった。大丈夫。」


「・・・・和さんには言うから・・・。」


「…あー・・・いや流石に私から言うよ。」

「こないだ喧嘩したばっかりなのにあんたも懲りないわねぇ。」


本当。

その通りだよイザベル!もー!


「まぁしょうがない。日向と秀人をあのままアディールの元において置くのは嫌だろう?」


「・・・・・それは分かるけど・・・。」

「クラーレン・・・そうか・・・あいつまだ生きてんのかぁ。しぶとい野郎だなぁ。」

「そうだ。だからとにかく爺も注意した方が良い。」

「そうだな。だが、あいつが狙うとしたらそこの娘さんじゃないだろ?」

「いや、彼女はイヴの魂の半分ではある。」

「あ〜そんなこと言ってたな。あいつがそんな面倒な方法とるかねー。フォーラスならやりそうだが、あいつはどっちかといえば危険な橋を渡る方じゃねぇからな。」

「今回の接触が初めてだから、現在の目的はあまりはっきり分かってない。とにかく少なくともフォーラスは彼女を目的に動いているようだから

いずれにせよ注意して貰えればいい。」


「あいよー。まぁミナちゃんはベルと二人で、気兼ねなくこの家にいてくれればいい。俺は大体この部屋か寝室に居るから、用がある時は適当に声をかけてくれ。だいたいはカカがどうにかしてくれる。」


「あ!ありがとうございます!」

「・・・・宜しく。」

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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