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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
68/79

疑問:気持ちが追いつけない?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「「えぇぇぇ!!今日でお別れ!?」」


「オワカレ?!」

「サヨナラ?」

「キュキュ!?」

「キキキー!!!」


スズがウーノ達の世界かもしれない、っていう世界をまずは見に行くと言って出たが、すぐ戻ってきた。

そして、このまま全員を帰らせると言った途端

みんなの声が3階に溢れる。


「あの世界はだいぶ時間の流れが速い。ここに一日でも滞在するより、早く戻った方がいい。」


「ええええ!そんな・・・」

「キュキュ・・・」

「うううう!早すぎるよ・・・」

「キーキ・・・」


悲しい。

こんな急だとは、さすがに思ってなかっただけに、みんなの声に同意してしまう…

でも、時間の流れが違うのなら、確かに長居をしてしまうと、もっと本来の世界の時間からは離れていってしまうんだもんね・・・


既にずれてしまった分は取り戻せないけど、このままずらし続けるのはよろしくないんだろうけど・・・それにしても急すぎる。


「もともと、世界が見つかり次第には、すぐに帰す予定だった。なかなか見つけられなかったのは申し訳ないけど、見つかったのなら早く帰った方がいい。」


「・・・・・・ミンナ・・帰ロウ。」

「・・・・・・ソウカ。」

「ワカッタ・・・・・」


「・・・うー。途中まで一緒に行ってもいい?」

「・・・さみしい。お見送りしたい・・・・」

「分かった。ウーノ達の世界の扉までだよ。」


結局はいつかあると分かっていた、仕方のない事ではあるとみんなも分かっているので、静かについていく。

そっか。

もうお別れなんだね・・・

なんだかんだで、ずっと一緒にいたから本当に寂しい・・・

もちろん私もお別れについていく。


そしてスズが扉の先を覗く・・・


焦げた匂いがする。


スズが止まった。


「和!」

「ん?」


そして急に振り返り、大声で和さんを呼ぶ。

え?

え?

何があったんだろう?


「な!!」

「水を!早く!」


何やら扉の外が騒がしい様子。


ど、どうしたの?


日向達と一緒に扉の外に顔を出すと…

緑のはずの森が、夕焼けみたいに燃えていた。


何?

火事!?


「スズ!私達も!」

「・・・分かった。遠くに行かないように。まずは火を止めよう。ドワーフの住居が燃やされてる。」


「△△△△△△△△△!△△△△△△!」

「△△△!△△△△△△!」

「△△△△△△△△△△△△!△△△!」


何か良く分からない声も聞こえる。


「梓。私も手伝うから私の近くにいて!」

「分かった!」


イザベルも火を止めるのを手伝ってくれるようで、日向達と一緒に外に出るのをついて行く。


「△△△△△△△△△△△!△△△△△△△△!」

「△△△△△△△△△△△!△△△△△△!」


わ!

ドワーフさん。本当に小さい!

膝ぐらいの大きさの小さい人間の方が足元であたふたしてる。


どうして燃えてるんだろう?

とにかくここは森の中みたいだし、放っておいて森林火災が広がらないうちに早く止めなきゃ・・・


「ウーノ!ドワーフ達をまとめて!」

「ワカッタ!お前タチコッチニ!!集まレ!」


「おや?どこから来たんだい?魔法使い?」


「「「!!」」」


和さんの指示にウーノの返事がある中、炎の向こうから知らない男の人の声が混ざる。


誰だろう?

知らない人間?


「誰だお前?」

「私はちょっとこの子達に用があってね。君たちこそ見た感じ、魔法使いなのにどうしてここに?」


「アイリス、ユリアス。そのまま火を止める事に集中。」


「「分かった。」」


スズの指示で、日向達はそのまま消火作業を続ける。

スズと和さんの方で、男には対応するみたい。


男は炎の向こう側、焼けた木の間に立っていた。

私もちょっと離れた場所で、そのまま火を止めているイザベルが動きやすい場所に移動する。


「おや?彼女は・・・そうか。・・・お前?ということは、もしかして3番目のwalkerか?」


「・・・私はお前を知らん。」

「それはそれは、あんなに話をしたのに忘れてしまったんですか?」

「…誰だ?」

「まぁあなたはあまり話したがらなかったですからね。あなたの右目は、また無くなってしまったんですか?」


「「!」」


スズは「誰だか知らない」と言っていたけど、今の男の言葉で――二人の空気が変わった。


「記憶の移動に成功したか・・・。」

「まぁまだ失敗もあるようだがね。」

「ドワーフを連れていくつもりか?・・・エルフを殺して、ドラゴンも殺しかけておいて、一体何をするつもりだ?」


「ほう。そこまで分かってるですか。そういえば、ブライアンがあなたを探してましたね。よくあの迷宮から、ドラゴンも連れて逃げられましたね。」


「…とにかくここは引け。むやみに他の世界の種族を攫って殺すのも、どうかと思う。」

「それを私に言うのは、筋違いでしょう?」


「アディールの方か・・・。」

「まぁでもこちらとしても、こんな偶然にも、またあなたに会えたのは運がいい。」

「また会う可能性は高いと思っていた。」

「それはそれは。ですが、まずはこの世界からは早めに出る事をお勧めしますよ。」


「…どうするつもりだ。」


「恐らく、この世界は、そこまでもう長くないでしょう・・・。」


「お前・・・!!」


消火中の燃え残った火種が、急に男の方へ向かって矢の様に走る。

火の矢はどんどん数を増やし、男に向かって雨の様に降り注ぎ始める。


多分、この魔法は和さんなんだろうけど、ここからは表情は見えない。


「梓。ウーノや集まったドワーフ達と一度通路に入って。火はもう少しだし、日向達だけで大丈夫。」

「分かった。イザベル!」

「分かったわ。」


和さんが男に向かって攻撃し始めたのを後目に、スズがいつの間にか近寄ってきて小声で声をかける。

あの男が何者か分からないけど、邪魔にしかならない私達は、一旦言われた通りドアの方へ走る。


ドアは木に張り付いたような状態だった。

多分ここから出てきたと思う。


–キィ


「ウーノ!先に・・・」


「お前はこっちだ。」

「梓!!」

「私達が!」


ウーノ達やドワーフ達を入れていると、急に扉のある木のすぐ裏から、女の人が現れた。


誰?!


イザベルが私の前に立つ。

日向と秀人の声と共に、私の後ろから氷が飛んできて、女の人を攻撃する。


「ぐっ!」


–ボフッ!!


攻撃が当たったのか、女の人から急に大量の煙が舞う。

火からの煙じゃない。

白が視界を塗りつぶして、音だけが残った。


変に動くとイザベルとはぐれるし…


「イザベル!」

「梓!!」


扉はもうすぐそこだったんだから、こっちかな?

声に向かって近づいてきたイザベルを抱き上げ、扉の方へ転がり入る。


「アズサ!!イザベル!」

「キュウ!!」「キュキュ!!」「キーキキー」


ウーノ達と一緒に通路の方へ入れた・・・みたい。


でも、外は・・・。

扉は開いたままだけど、女の人が入って来る様子はない。

だからといって、また外に出ても意味がないし・・・

外の様子はどうなってるんだろう。

氷や炎の音は相変わらず聞こえるし、日向達が多分あのまま女の人を、相手しているような感じがする。


すると、扉の外から何かが弾かれる音がした。


「キュ!?」

「アブナイ!」


急に何かが投げ込まれた。


ドアの中へ狐が飛んできた。


「…お前狐か。日向達をどこへやった?」

「ぐっ!!!知らん!っが!!!」


「イザベル拘束。手足を使わせるな。」

「!わ!分かったわ!!」


どうやら、スズが外から狐を扉の中へ蹴り込んだようだ。


…今の、危なかった。


スズは後から入ってきて、狐が動けないように足で抑えて、イザベルに拘束するように指示を出す。


「…本当に知らないのか?分かってるなら今すぐに言わないと…調べたあとに殺す。」

「ほ!本当に知らない!いくら私を調べたところで居場所は知らん!」


「…誰の、指示だ?」

「あ!!・・・・・・・ッぐ!!!あ!!」


全員の空気が凍る。


これはスズが怒ってる・・・


大声とか怒鳴ったりしない分、こんな低い声を初めて聞いた・・・


更にスズは、かなり乱暴に狐の腹を蹴る。


っていうか、日向達がどこかへ行ったの!?


・・・いない?


連れ去られた!?


「サーズ!私が見るわ!!」

「…頼む。和を回収してくる。一度扉を閉めるけど、そのままで。」


–バタン!


スズも急いで戻っていった。

いったい日向達は・・・


イザベルは、早速拘束した狐の前に立ち、静かに目を閉じた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あんた。あんたの一番最後に映ったあの男は誰よ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・名前は知らない。」


「・・・・あの男の隣にあったドアに、梓を入れろって言われたの?」


「・・・・・・そこの女だ。だが、誰も入れられないと・・・・帰れない。」

「ふん。どうせ帰れないわよ。・・・・あんた・・怪異なのね。狐ね。

・・・あんたもしかしてカルの仲間じゃない?」


「!!・・・・カル?・・・カルを知っているのか?」

「・・・そんな気がしたわ。いるわよこっちに。・・・ただあんた。仲間に会う前に殺されたくなきゃ、さっき相手にしてた二人の居場所を教えた方が良いわよ。」


「・・・・・・・・・・・・ドアの先は、・・・・・本当に知らないんだ。」


「・・・・ふーん。さっきのサーズの様子といい、どっちにしろよね。まぁこんなものね。

梓。下手に近づかないで。あんた達もよ!」

「わ!分かった。」

「オマエタチもっと下がれ・・・お前も・・」

「△△△△△△△△!!??」

「△△△△△△△△△△△△△△!?」


狐・・・。


カルさんの知り合い?


でも、日向達の居場所は知らない・・・


どうしよう・・・


スズ達も帰ってこないし、でもスズにもこのままでって言われてるから、動かない方が良いんだろうし…


「とにかくミランダに連絡!急がないと。俺は魔法世界にまず行く!日向達の居場所はスズで先に動けるか!?」

「分かった。イザベル。ミランダにカイルがすぐ行く事とそして、ブルース・フォーラスに跡をつけたから、追いかける事になると伝えて。」

「わ!分かったわ!梓!戻るわよ!」

「お前たちも一度すまんが戻って・・・」


「スズ!こいつらの仲間ガ・・」


「・・・・全員は無理だ。・・・お前たちが戻るかどうかを、今決めて欲しい。和達は先に戻って。」


スズはウーノに視線を合わせる。


「ココデ戻ルか・・・。このまま私タチと行クカ・・・。選んでホシイ・・。」


「△△△△△△?△△△△!!」

「△△△△△△△△△△△△!!??」

「△△!△△△△△!?」


「今決メナイと・・・二度ト戻レナイかモしれナイ。」


「△△△△△△△?」

「△△!△△△△!?」

「△△△△△△△△△△△」


ドアの前に残るスズとウーノ達、そしてドワーフ達を見送る。

今はとにかく急いで、和さんやイザベルと一緒に、元来た道を走る。


日向・・・秀人・・・

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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