疑問:長さの違いが問題?
大まかに進めながら細かいことで追加していったりと
後からあれもこれもとなる事もありそうで
実際そんな事もないかもしれない。
そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので
あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。
体にあった小説をお選び下さい。
今日は尚弥さんのおかげで、どうにかまとまった気がする。
尚弥さん曰く、結局は長命の生き方をしている人と、短命の生き方をしている人の価値観の違いってことらしい。
私からすれば和さん達のような魔法使いも十分長命だと思うんだけど、その更に上がいるからそうなのかな?
「はぁ。今日も長かったわね。おやすみ梓。」
「イザベルもお疲れ様。おやすみー。」
ウーノ達の帰る場所を探したり、フィーさんを探したり、ブライアン達の拠点を探したり・・・
確かにそれは世界をそのまま移動が可能なwalkerであるスズにしかできないことってことなんだろうなぁ。
そしてそういった世界を探したりするとなると、昨日行った魔物とか悪魔とかみたいに、こっちを獲物として見ている生き物の世界にも、行く可能性がある事も分かった。
だから不安で心配になる、という和さんの気持ちは分かる。
でも、じゃあ私たちに何ができるのかと言われると
やっぱり経験もあるスズが、一人で行くことが一番無難と言われてしまうと口が出せない。
何もできないのは仕方ない。
でも、何もできない自分は――
気づいたら、意識がふっと沈む。
・
・
・
「ね。凄いムカつくでしょ?」
「!」
ここは?
移動したの?
「大丈夫よ。移動してないわ。ただの夢の中。」
「夢?でもここはフィーさんのいる、あの庭園ですよね?」
あのバラの庭園に居る。
いつものテーブルと椅子。
「精神体だけね。ちゃんと目が覚めるから安心して。」
「・・・・そうなんですか。」
「私の姿は見えないの?」
「そうですね。声だけです。」
「そう・・・・ここはね私の大好きだったイヴお姉さんの世界なの。」
「イヴさん・・・walkerさんですよね。」
「そう。でももう居ないから、私はここで一人。」
今日は二人きりということもあり、ちゃんと話をしてくれそう。
でも夢じゃなくて直接会いたいな。
フォーラス家に見つかっちゃう前に・・・
「駄目よ。スーがちゃんと見つけて、私に謝りに来るまで場所は教えないわ。」
「あ。声も聞こえちゃう感じですか?」
「まぁあなたは精神体だからね。全部じゃないけど、ある程度は伝わるわよ。」
「・・・・・そっか。気を付けます・・・」
「別に、どうせ聞くつもりだったでしょ?」
まぁそうなんだけども。
声が聞かれちゃうのとでは、タイミングとか言い方とか・・・あ。
「そうですね。スズもフィーさんを探すつもりですけど、ちょっと色々あって少し時間はかかりそうなんです。」
「そう。別に良いわ。スーが無駄に苦労してくれるなんて、私からしたら大歓迎。」
「・・・・でもちゃんと話がしたいんですよね?」
「まぁ。そうね・・・。でも、分からないわ。また喧嘩するかもしれないし、あいつはいつもあんな感じだし。」
「まぁそれがスズって事だと思いますし?」
「・・・・自分だけで判断して、責任とって、解決する。」
これってつまりフィーさんも和さんと近い感じに怒ってるって事?
スズが行動して、それをただ見ているだけだったのが、嫌だった感じ?
「・・・・ふんっ。・・・でも、あいつの判断はほぼほぼ正しいわ。」
「でも、一緒に考えて、悩んで、解決したかった。という感じでしょうか?」
「・・・・分かんない。でもきっと、私の場合はイヴお姉さんを助ける事にだけ、視野を向けてたと思うわ。
だからあいつも、私には相談なんてする気もなかったでしょうね。」
そういう意味でも、平等な判断にどう近づけるかを、スズも判断したのだろうか・・・
「そうでしょうね。私の意見や邪魔があると、公平ではない事は分かってる。・・・・・・でも、それでもムカつくのよ。」
「それでも今のままじゃあ、フィーさんも危ないですよね?」
「・・・・さぁ?もし見つかったら、山本梓の魂だけ返して、また逃げればいいだけかもしれないわ。」
「・・・二つの魂がくっつけば・・・イヴさんの魂が戻れば、フィーさんはそれが一番嬉しい事ですか?」
フィーさんが、多分一番悩んでいる部分。
「・・・さぁ。魂が仮にくっついても、本当にお姉さんが同じように戻って来るかどうかは、分からないわ。」
スズも言っていた。
仮に一からイヴさんと同じ経験を積んだとしても、同じイヴさんになることはないって・・・
「はぁ。ムカつく。とにかくあいつが苦労して私を見つけて、謝りに来るまで私の事は内緒にしておきなさい!」
「・・・わ。分かりました。けど・・・そしたら何で、今日私に会ってくれたんですか?」
「分かんない。あんたがイヴお姉さんの魂だからじゃない?」
「じゃ、じゃあ。たまにまたお話しませんか?
たまにで良いです。私もフィーさんが、フォーラスの人に捕まっていないか心配なんです。」
「・・・たまによ。・・・私、多分一人が好きじゃないから、たまにだけなら呼んであげるわ。」
よろしくお願いしますー
あ・・・あれ?
聞こえてるかな?
フィーさーん?
・
・
・
「そろそろ。起きなさい。今日は走るんでしょ?」
「・・・・・・ん?」
んー?
あぁここは・・・そうだよね。
お布団から顔を出して部屋の中を眺める。
と、イザベルがベッドの下から顔を出してきた。
耳に残った声だけが、布団の中で遅れてほどけた。
「おはようぅ・・・・イザベル。」
「おはよう。先日梓に補助魔法をかけて分かったけど、梓はまだまだ筋肉が足りないわ!
走って走って、とっさの場面でもすぐに走れるようにしないとダメよ!」
「うー分かったよぉぉ・・・」
あー。
グリフォンやペガサスさんがいた世界で、最初に逃げる時、イザベルが魔法をかけてくれたおかげで、凄く早く走れたんだったよね。
おかげで昨日は凄い筋肉痛で・・・
今日もちょっとまだつらい・・・です。
でもストレッチとかをしながら、ちょっとずつでも、イザベルの言う通り筋肉つけないと、逃げる時に困るよねぇ。
そういえば、フィーさんとイザベルってちょっと似てるかも。
話し方とか怒ってる感じとか。
でもフィーさんもスズと同じくwalkerって事だから、すごく長い時間を生きてきたってことなんだろうなぁ。
結局どこにいるかは教えてくれなさそうだし、何かヒントになりそうなものが、あればいいんだけど、あの庭園以外の場所はまだ見たことがないしどうなってるんだろう?
そういえば庭は、昨日の喧嘩でめちゃくちゃだった。
・・・走れるのかな。
「あれ?スズ。」
「あぁおはよう。梓。」
「おはよー。どうしたの?」
「直すのを見てる。」
1階に降りると、玄関の上がり框にスズが座っていたので、声をかける。
確かに、玄関のドアは空いていた。
昨日の庭を直してるって事?
スズの後ろから一緒に庭の方を眺めてみると、圭さんが大きく凹んだ場所を埋めたり、折れた木を片付けていて、和さんが整えた場所に芝生を生やしたり、木を改めて植えたりしているようだ。
「おお。凄いね。めちゃくちゃになるのも凄かったけど、直すのも凄い・・・。」
「あの二人が自分で壊して、それを自分で直してるだけってことでしょうけどね。」
「イザベル・・・。」
まぁおっしゃる通り。
自分たちで壊したものを直してる。
流石にそれは、そうなんですけど。
それにしても最近、辛辣じゃないでしょうか?
「スズは大丈夫?」
「大丈夫。昨日もだいぶ休んだし、私も直ったらちょっと走ろうかな。」
「え?怒られない?」
「まぁ多少?バランス感覚を慣らさないと、いざって時に動けないから。」
そっか。
片目がないと距離感とか、掴みづらいっていうもんね。
やっぱり今までなかっただけに、眼帯が凄く気になってしまう。
「一昨日といい、昨日も色々ごめん。もう少しうまくいけばいいんだけど、私も試行錯誤していて、なかなかうまくいっていない。」
「スズが、っていう事だけじゃないと思うよ?
死神の事もそうだけど、それぞれ見方が違うんだから上手くいかない事もあるよ。
だからそれをあんまり責任にしてほしくないんだけど・・・?」
「そうか。助かる。」
うーん。
「助かる」かぁ。
やっぱり責任として、捉えてる節はあるよね。
「和ー。その辺は待って。」
「あ?」
「この辺はそのまま凹ませて、こっちにいくつか壁を作って欲しい。1.5~2メートルぐらい。で、こっちもボコボコのまま。でこっちは・・・」
スズが和さんに近づいて、崩れた庭の一部をそのままにしながら、色々指示を出していく。
これは?
「障害物ね。」
「あぁ。・・・そっか。」
確かに逃げたりする時の道が、何もないまっさらな状態って事はないよね。
え。
でもこれ結構大変じゃない?
障害物にしては壁は高いし、凹んだ穴もまぁまぁ深い・・・
「これ大丈夫か?もう少し均した方がいいんじゃないか?」
「多少、極端な方が良いだろう。いざって時の方が楽なら、その方が良い。」
「まぁそうなのかもしれないが。」
「圭。その辺の余った木も、いくつかこの辺とかこっちに運んでほしい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こっち?」
庭が、逃げ道じゃなくて“試験”みたいな顔をし始める。
障害物がどんどん大変な事になっていってる・・・
私には無理そうなんですか?
「ふむ。ちょっと試してみようか。」
–タッタッタッ
–トン!ドッ!タンタン
ええええおお。
・・・凄い、スズは軽々と壁や倒木を乗り越えていく。
スズの身長よりも高い壁も脇にある木材や別の壁に一度足をかけて、猫のように身軽に超えてしまった。
深めの穴へも滑るように一度降りて、登っていく・・・
これは、確かに普通の人間と同じ基準だと思う、私からすれば、スズの身体能力はかなり高いと思う。
「・・・・ふぅ。まぁ今はこれぐらいでいいかな。二人ともありがとう。ここは暫くこのままでいい。」
「慣らすのはいいが、徐々にだぞ。」
「分かった。まだ気を付けないと、右側の壁や足元に気が付くのに時間がかかる。
こけたりぶつかったりするよりは、逆にさっさと慣れてしまった方がいいだろう。」
「熱は?」
「ちょっと下がった。もう少しだけ動いて、昼まで休むよ。」
「・・・分かった。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和。これどうする?」
「・・・・うーん。木炭にして、バーベキューでもするか。」
まだまだ残った木の残骸がたくさんある。
バーベキューいいですね!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった。頼んだ。」
和さんが木の残骸を見えない壁で包みながら、木を燃やしていく。
おおー。
かなり多くの木があるので、その壁の中で燃える光景も凄い迫力がある。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・梓。おはよう。」
「おはようございます。」
片付けも終わり、玄関に戻って来た圭さんが声をかけてくれる。
そういえば、今更ですが、気になってたんですが
「圭さんって、太陽の光は大丈夫なんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少しなら、でも苦手。」
「そうなんですね。でも少しなら大丈夫って、凄い事ですね・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じわじわ・・・焼ける。でもすぐ治る。」
「痛くないんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと。でも慣れる。」
でも痛いんだ。
じゃああんまりずっと外にいるのは、良くないよね。
「お疲れ様です。じゃあ早く中に入ってください。」
それじゃあ。
私は早速綺麗にしてもらった庭で、走ってみようかな。
もしもお時間があるようでしたら
一文二文、はたまた評価頂けたら
ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。




