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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
65/80

答え:花が根に帰ってくるなら

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「んーまだ熱は高いね。多分疲労と目が抜かれた事とか色々重なってるから、土日はどっちにしろダメだね。」

「分かった。」


「なんで喧嘩を買っちゃったのさ?いつもはさっさと和の意見を通すじゃん?」

「いや今回も日向達が困り出したから、意見を通した。」


「あぁそれでも白熱したのが和?」

「同じ話が特に最近は続いてるから、区切りをつけたかったんだろう。」


「確かに、ここまで色々重なる事はあんまりなかったからね。」

「それはフォーラスの問題が片付くまでは仕方ない。」

「それも分かるよ。」


 だけど、確かに今回は乗っかってしまった気がする。

死神との梓の件が、あそこまで妥協の余地もない形で終わったのは酷かった。

正直、イヴの時の方がまだこちらへの配慮があった。

その結果、あんなやり取りを見せたのは失敗だったと思う。


バレンに梓を見せるだけなら、他の方法もあったと思う。

それもあり、更に悪魔の世界の件が重なった事もあり、そっちも結果として上手くいかなかったという事は、日向達の反応からも分かった。


 上手くいかない事が続くことに対して、考え方を変える事がどう結果につながるって言うんだろうか。

彼らが心配するから動くな、とか時間をおくとなると、いつなら動けるんだ。

既に失敗続きなら、もう良いんじゃないだろうかとも思うんだろうけど、きっとそれも違うんだろうな。


――つまり、止まる理由が私には見えない。


「多分スズは分からないと思うよ。スズが自分と和達の土台が違うと考えるように、和達にとってもスズと和達の土台が違う。」

「それは完全理解には遠い話だろうな。」


「そうだね。だからもうちょっと甘えさせれば良いと思うけどね。お互いに自分の事に対して厳しすぎる。そういえば義眼とか用意する?一応見た目は戻るけど。」

「あれ。違和感が凄い。最近のは分からないけど、目を閉じたりする時どんな感じ?」


「あぁちょっと担当者に聞いてみようか。その辺はメールで送るよ。」

「ありがとう。」

「今日は寝室で寝られる?ちょっと貧血と解熱に点滴しようか。」

「分かった。」


土台が違う。か。

同じ地面に立っていない、ということか。


地下に降りる階段で外に、窓越しに結界の光と衝撃音が見えた。


何してるんだ・・・


「ナオ・・・」

「ん?」

「和と圭が喧嘩してる。」

「はぁぁぁぁ・・・?また珍しいというか、なんというか。

みんなストレス溜まってるんじゃないかな?」


流石にやりすぎる事はないと思うが、上に戻るか。


「あれってどうにかなるの?」

「分からない。そもそも何で喧嘩してるのかによる。」


「あぁそういう感じ?あれは和がスズに言い過ぎって、多分圭なりに怒ってるんじゃないかな?」

「さっきの喧嘩の事か。だがあれはあくまで私への改善に向けた意見だから、圭が擁護するってタイミングの部分?」


「違うよ。まぁ圭もスズ程ではないとしても、長く生きているらしいからね。多少考え方もスズ寄りなのかもしれないのかな。」


 最初は口喧嘩をしているようだったが、何をきっかけにしたのか急に殴り合いになっている。

流石に圭も手加減はしているようだし、和も防護魔法は使っているみたいだけど、確かに珍しい。


「あれって止められるの?」

「うーん。怪我する前に止まるんじゃない?」

「もう怪我はしてるみたいだけど。」

「私が行ってもいいけど、余計に油を注ぐことにならないだろうか?」


「・・・それが懸念点。でも多分上の子達では難しいよ?」

「そうだな。様子を見て止めに入るか。」


二人はどんどん手が出て、足が出て、魔法がぶつかり、声も荒れていく。


圭が一歩踏み込む。


「Damn it… I left it to you.」


一度、強く息を吐く。


「…任せたんだ。怒鳴れとは言ってない。」

「それが根本の問題なのに!評価や基準で話がしたいわけじゃない!だからズレてんだろ!」


圭の目が細くなる。


「Don’t twist this.」


視線を外さず、言い直す。


「…論点をずらすな。」

「ずらしてねぇ!あいつが無茶するから言ってんだろ!」


――鈍い破裂音。


圭の拳が風を裂く。

地面が抉れる。


「Tu le sais.・・・分かってるだろ。」


一瞬だけ声が低く落ちる。


「・・・・今回、あいつがどれだけ削ったか。」


和が歯を食いしばる。


「だから何だ!削ってでも動くのがあいつだろ!それを止めるのが俺らだろうが!」


圭の声が荒れる。


「No es eso… joder.」


舌打ち混じりに吐き捨てる。


「…違う。そうじゃない!」


衝撃波が弾ける。


「土台が違うって言ってる!」

「だったら近づけよ!評価とか結果とか、そんな話してんじゃねぇ!」


圭が踏み込み、拳が和の頬をかすめる。


「She takes it as evaluation.」


荒い息の合間に、押し出す。


「…彼女は全部“評価”で受け取る。そこに感情で叩きつけたら、削れるのは彼女だ。」

「じゃあ黙って見てろって言うのか!?死んでも受け止めろって!?」


圭の拳が止まる。

一瞬だけ、視線が揺れる。


「…You know that’s not what I mean.」


目を逸らさず、言い直す。


「…分かってるだろ。そんなこと言ってない。」


次の瞬間、衝撃がぶつかり合い、庭が裂ける。


あぁなるほどね。


……いや、なるほどじゃないな。


正直、少し怖かった。


和があそこまで怒鳴るのも珍しいが、圭があそこまで荒れるのはもっと珍しい。

あの二人が本気でぶつかると、こんな音がするのか。


土台が違う。


その言葉が、今になってじわじわと重くなる。


それでも現実は嵐。

結界があるとはいえ、庭はめちゃくちゃだ。


……止めよう。

これ以上は、二人とも後悔する。


「ナオ。また和とは喧嘩すると思うが、すぐに止めるならこれ以外には現状思い当たらない。」

「え?なんか嫌な予感。ちょ!」


ダッシュ!


とにかくできるだけ早く走る。

二人はかなり感情的になり、視野が狭い状態だったようだ。

間に挟まる私に対して、急に現れたように驚く。


「・・・・・・・・・あやいらういお!?!?!?!?!」

「ばっ!!!!」

「・・・・」


二人の力の行き先が右と左に外れ、掠った肩と背中は多少痛いが骨折には至らないようだ。

流石の反射神経だ。


「壊すな。お前らの言い分は分かった。私も二人の話を聞いてちょっと分かった。ひとまずここまでだ。」


「「・・・・・・・・分かった。」」


ひとまず二人ともだいぶボロボロなようだから、それなりには発散して落ち着いただろう。

二人がまともな怪我をする事が、珍しい気がする。


「「ばかばかばかー!!!!!」」

「何してんのよ。あんた達・・・・。」

「和さんも圭さんもだいぶ殴り合ってましたよね・・・大丈夫ですか?」


様子を見ていた皆も降りてきたようだ。

後はどうにかなるだろう。

下に降りよう。


「ナオ行こう。」

「えーと・・・まぁそうだね。ちょっともう一回診せてね。」

「頼む。」


「あー和ー圭ー!風呂入ってこーい!後から見に行くー!」

「・・・・・・・分かった。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・了。」


確かに和が手を出すのも、圭が人を殴るのもどちらも宜しくない傾向だと思うのだが。

それが男同士の言語だと言われたこともあるが、どうなんだろうか?



「さーて・・・」


「俺は今は謝らない・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・同意。」

「分かったよ。じゃあ和から診ようか。圭は一旦あっちに行ってて。」


ベクトルは同じ二人だと思うんだけどねぇ。


「また派手にやったねぇ。お風呂染みたんじゃない?」

「そういう事も含めて、今回は反省する。」

「でも謝らない?」


「結局はどこかで謝るつもりだ。別に二人が全面的に間違っていると言うつもりはない。」

「ふーん?でも同じことを繰り返すから、今日ばっかりは言いたい事言った感じ?」


「・・・それもある。それにこの問題に対して動けば動くほど、スズしかできない事が多いのは事実だから。

どこかでこちら側でもどうにかする方法を、考えないといけないとも思っているんだ。」

「それにはスズの協力が必要だね。」


「・・・あぁ。だからこっちを使ってもどうしようもないのなら、しょうがないと俺も思うけど、何もしないまま彼女の判断に委ねるのは違うと思っている。」

「でもそれに対しては、あまり考えを出したりしないもんね。スズ。」


何もできないまま、彼女が無茶をするのが嫌だって事なのは分かる。


「和はスズと比べれば感情的だとは思うけど、彼女の考え方に対しても別に理解ができないわけじゃないだろう?」


「・・・・まぁ。そうだとは思ってるつもりだよ。」

「簡単な話じゃないか。」


「・・・・?」

「和。彼女の考え方にまで踏み込んで、そんな制限をかけたところで彼女は変わらないし、なんならスズ自身が言った通り、今回を最後に逃げると思うよ?

それにさ?君はそういう彼女だから一緒に居たいと思ってここにいるんじゃないのかい?」


「・・・・・」

「まぁ分かってはいるけどってことだね。はい。終わり。」


さて、次はどう喋って来るかな?

ゆっくりタイプ?


「ていうかだいぶ凹んでるね。大丈夫?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウッス。」

「そうだよね、あんまり強く言わないタイプだと思ってたし、今日は珍しかったもんね。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すべてを合わせるのは無理。」

「そうだね。和もずっとモヤモヤしてたみたいだし、たまにはいいんじゃない?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和、言い過ぎ。」

「まぁそれも含めて、圭が言ってくれたと思うよ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっちも大事。」

「どちらもどこかで妥協点を捜してるんだろうね。でも価値観はなかなかずれてるからね。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「圭は。今回もしもスズが死んでしまっていたら、どう思う?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・悲しい。でもしょうがない。」

「そうだね。圭やスズはそう思うんだと思うよ。でも和は違うんだよ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しょうがなくない?」

「そう。僕たちにとって死は全ての終わりなんだ。もう後戻りはできない。二度目はない。和は既に何度かスズが死ぬのを見送って来た。その度に圭やスズ達よりも悲しんだのかもしれない。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・度合いが違う?」

「まぁ基準?でも同じかな。何度もその悲しい気持ちを思い返して、あの時ああすればよかった、こうすればよかったって後悔を重ねるんだ。僕らの場合はきっと死ぬまで。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・苦しいな。」

「そう。だから苦しくって辛いんだ。たまには爆発させてあげてもいいだろ?まぁある意味爆発に乗っかったから圭はよくやったんだけどね。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった。和に言い過ぎた。」

「まぁ三人ともだいたい分かってはいると思うよ。大丈夫だよ。結局はこのままで居たいっていうのはみんな同じなんだから。

っていうか修復も早いのかな?さっきはあざとか切り傷があったとおもったけど、さっぱりだね?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だから死なない・・・死ねない・・・。」

「そっか。それは確かにスズに近いのかもね。でもまぁスズの場合は痛いのは続くし、熱も年末からずっとでしょ?目も治らないんだよ。だから和もずっと苦しかったんだと思うよ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・治らない・・そういえばそうだ・・・苦しい。」

「まぁ全く違う生き物だからね。お互いに全部を共有しあうのは確かに無理がある。だから無理がないところでお互いにうまくしていこう。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・謝って来る。」


圭は素直だよね。

同じ場所に立てないまま、それでも隣に立とうとしている気がする。


「・・・なんか色々ありがとうございます。」

「いえいえ。和とスズの場合はたまにあるんです。」


「「今日は・・・怖かった・・・。」」

「まぁみんな溜まってるものがあったんだよ。」

「キュウ?」「キーキー」「キュキュ?」

「ナカナオリ?」

「ダイジョウブ?」

「またケンカスル?」


梓さん達もちょっと離れて心配そうにずっと見てたから、僕は目線に困ってました。


「圭は今謝ってますし、和も謝りますよ。大丈夫。」


ダイニングテーブルの方で圭が和と話してる。

けど、確かに圭は珍しかったなぁ。

案外バランサーだと思ってたけど、やっぱりスズ寄りだったし。長命種同士。

確かにここには和寄りが多くなってしまうから、ある意味ではバランサーではあるのかな?

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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