疑問:色々あったような。無かったような?
大まかに進めながら細かいことで追加していったりと
後からあれもこれもとなる事もありそうで
実際そんな事もないかもしれない。
そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので
あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。
体にあった小説をお選び下さい。
「・・・何者だ?」
「他の世界の人間だ。」
圭さんが、ペガサス?
馬だけど羽が生えている白い生き物を連れてきた。
しかもさっきのケンタウロスもそうだったけど、普通に喋れるんだ…
「他の世界の人間が、何の用だ。」
「こちらの都合で申し訳ないのですが、指定の場所まで連れて行って貰えないでしょうか?」
「・・・・本当にお前らの都合だな。はぁ・・・・それはどこだ。」
「このあたりにある街に、まずは乗せて行って欲しい。」
ペガサスさんは地図を確認して、その後に私や和さんに近寄る。
「・・・襲う気はない。そこの吸血鬼には、まったく敵わないからな。」
・・・圭さん何したんだろう。
ペガサスさんは私と和さん、そしてイザベルの首元を順に覗き込む。
普通の馬のサイズなので、2人と1匹なら乗せてもらえるでしょうか・・・?
半ば強制なのは分かっているのですが・・・
「まぁ、問題なさそうだ。いいだろう。」
「…助かるよ。申し訳ないが宜しく。」
それは良かったですが、問題がある場合ってどういう場合?
和さんとしても精神魔法とかで、強制的に操るのは嫌だろうし。
ちょっと普段よりはきつめの言い方はしてるけど、それもしょうがない状況ではある。
全部こっちの都合だけど・・・
「梓さん。どうぞ。」
「あ!はい!」
和さんに支えられて、どうにか馬に乗る。
というか初めて乗った。
ペガサスの背中は意外と広く、私は首の付け根あたりにしがみつく形になった。
うわっ高い・・・そして更に飛ぶのよね。
「いくぞ。街まではそう遠くない。しっかり掴まっていろ。」
–バサァァァァァ
和さんが後から乗って、後ろから支えてくれるので安定しているけど、足元は既に地面にない。
そしてその地面でさえも、ペガサスさんが羽ばたく度に離れて行く。
「初めて飛ぶわ・・・。」
「す、すごいね・・・。」
「下を見過ぎて、落ちないように気を付けてくださいね。」
「た、確かに・・・。」
「簡単に落としはしないが、風が強く吹くこともある。気をつけな。」
あれ?
そういえば圭さん。
周りを見渡すと、右側に再び翼の生えた圭さんが一緒に飛んでいる。
そっか。圭さんは自分で飛べるんだった。
それにしても凄い光景。
地図を立体的にしたようなジオラマみたい。
さっきまでその一つだったのに、違う場所に来てしまったような感じがする。
そうして暫く山を越え、川を越え進んでいると…
–バサァァァァァァァァァ
上からペガサスさんよりも、更に大きな羽ばたく音が聞こえてくる。
「え!?」
ド。ドラゴンが飛んでる!!
ってそれはいいとしても、襲われない!?
「なんだ?ドラゴンがここまで高度を落とすのは異常だ・・・。」
ペガサスさんも驚いてる様子。
もしかして、ちょっとマズい?
と思った時…
「けーーい!!」
・・・なんか、聞き覚えのある声がする。
そしてドラゴンの上から、身を乗り出している人の姿は・・・
「えええええ!?スズ!?なんで!?」
「おまっ!そのドラゴン!まさか!?」
「聞こえーてるかー!!先ず降りよーーう!!すまん広場へ降ろしてくれ。」
「降りればいいか?」
「・・・すまない。知り合いだ。あのドラゴンの降りる場所に降ろしてくれ」
ペガサスは何も言わず、高度を落とした。
ドラゴンが先に高度を下げていき、目ぼしい広場に降り立つ。
そして、やっぱりその背中にいたのはスズだった。
後からペガサスを降りて、やっと顔を確認できた。
「どこに向かうところだった?」
・・・そうですよね、まず用件ですよね。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このもう少し先にある・・・・・・・・・フィフが前にいた場所」
「あぁここにいたのか。ならそこで扉を探すか。お前はこのまま一人で帰れるか?」
–グルル(大丈夫だ。ここでお別れか?)
「そうだな。父上によろしく頼む。私が行ってもしょうがないからな、私も彼らを探してたんだ。助かった。ありがとう。」
–グルル(そうか。会えて良かったな。じゃあ、今度うちにも来い!礼はする。またなスズ)
「あぁ。気をつけてな」
–バサァァァァァ!!!!
おお。
ドラゴンさんが再び飛んでいく。
サイズもそうだけど、話し方も多分まだ子供のドラゴンって感じだったんだろうなぁ。
「スズ!・・・なんだその服?・・・いや?また濡れて?」
和さんがスズに駆け寄る。
「!!」
そのまま和さんは急にスズの顔を掴む。
え?ど、どうしたの!?
「待て!どうした!!!?目、怪我したのか!?」
「スズ!血が!大丈夫?」
「まてまて、説明は後だ。ここも安全じゃないだろう?軽く治療を頼む。右目はないんだ。」
「無い?!なっ・・・・・・分かった。あとでな。」
和さんの焦る声を聞いて、私もスズの目を見ると右目からは血が流れてた。
また怪我をしたんだろうか?
和さんもひとまず魔法で止血してるけど・・・
大丈夫?
でもとにかく、まずは会えて良かった・・・
「一応血は止まったが、中身がないのか・・・。とにかく・・・とにかく帰ってからだ。圭?もう少し先か?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの奥に見える町・・・・・・・・・・・だと思う。」
予想外の事でペガサスから降りたけど、目的地はもうすぐらしい。
ペガサスさんにも、改めてお礼を言って別れた。
「そうか。急ごう。梓さん、もう少し近づいたら透過魔法を使うので、静かに生き物をよけながら、街の中では気を付けて進みましょう。」
「分かりました。」
スズの治療を終えて、和さんが何か言いかけたけどスズは視線を逸らして、圭さんの方に振り向く。
「圭。フィフの家覚えてるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・端っこだったと思う。」
「行って確認しよう。」
町に近付くと、和さんが何か魔法をかけてくれた。
透過魔法って言ってたから、周りから見えなくなるのかな?
更に街に近付くと、上半身は人間なのに下半身は動物の生き物が一気に増えてきた。
最初の馬。
そして牛?
あとは蛇。
あれは・・・蜘蛛?
蛇系の半獣が一瞬こちらを見る。
「……今、何か通ったか?」
和さんが眉を寄せる。
「やっぱり俺の魔法では感知される。急ごう。」
とにかく色々な生き物がいる。
どの生き物からも一応はまだちゃんと、こちらが見えていないようなので、急ぎながら生き物と道の端にぶつからないように気を付けて進む。
圭さんの後ろをついて行き、街の端をしばらく何件かの建物を確認しながら進む。
その先にやたら大きな廃墟があった。
圭さんがそこへ入っていく。
元は豪邸だったようで、心霊スポットのような特集でニュースに載りそうな雰囲気の建物。
–キィ
敷地に入る前に扉はあったけど付いている鍵も壊れていて、その役目を果たせないぐらいボロボロな状態。
入った庭も、時間がそのまま根を張ったみたいに雑草で荒れていた。
・・・本当に住んでいたのは、だいぶ昔なんだろうなぁ。
「入れそうだな。失礼」
「あ。おい!スズ!先に進むな!」
吹き抜けのホールには割れたシャンデリアが垂れ下がっていた
スズが足を止めた。
止まった床の一部が、黒く焦げている。
「…魔力の焼け跡だ。新しい。」
それ以上は言わず、スズは歩き出した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・急ごう。」
圭さんや和さんが周りを確認している中で、スズがどんどん進んでいく。
ちょっと急いでるみたい?
「まったく。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ズー。」
「ん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・フィフが使ってたの・・・・・・・こっち。」
圭さんが指す方向へ、みんなでついて行く。
こんなにボロボロな状態でも、扉って大丈夫なのかな?
でも室内は、外よりはだいぶマシみたい。
形がちゃんとしているし、床も急に崩れそうな感じはなさそう。
それでも所々ボロボロではあるのだけど…
「あ。使えそうだ。」
圭さんが指す奥の扉に、スズが鍵を差し確認する。
–カチャ
そこは、死神の世界に行った時の通路だった。
再び、真っ白な光景が映る。
最初来る時は怖かったけど、今はこの光景がやっと帰れる事と直結するので。
もはや、安心を感じてしまってる…
全員通路に入っていく。
スズが来た時と同じく、どんどん先へ進んでいくので、イザベルを抱えながらそれについて行く。
真っ白な壁に、スズの手が触れた。
「・・・・?」
ほんの一瞬、距離を見誤ったように見えた。
後ろには、和さんと圭さんがついてきてる。
みんなで揃って帰れて本当に良かった。
スズが合流した経緯は分からないけど、多分また色々あって合流してくれたんだろうなぁ。
当たり前だけど、みんなもそれぞれ疲れてるよね。
「はい。どうぞ。」
スズが真っ白のドアノブに手をかけると白い壁からドアが現れた。
そのドアをスズが先に潜り扉を支えてくれてる。
あぁ。
良かった。ここは相談所の地下だぁ。
本当に帰ってこれた…
何か、私は正直何もしてないのに、凄い長い一日だった。
「みんなお疲れ様。ひとまず今日はお風呂にでも入ってゆっくりして。明日もそのまま休みにしてしまおう。」
「スズも一緒に入る?」
「…私はちょっと少し休んでからにしようかな。流石に疲れた。先に上がってて良いよ。」
そう言うと、スズは一瞬だけ足を止めた。
それから何も言わず、ソファへ向かった。
大丈夫かな?
確かに体調も悪いって聞いてたのに…
「分かった。スズもゆっくり休んでね。私達は先にあがっとく!今日もありがとうー。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・カル見てくる。・・・・・・・・・・和。」
「あぁ。」
圭さんや和さんもそれぞれ動く方向が決まっているみたいだし、私はこのままイザベルと一緒に上に上がっておこう。
体の中で一日が崩れる音がした。
とにかく、疲れた・・・
もしもお時間があるようでしたら
一文二文、はたまた評価頂けたら
ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。




