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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第二章 境界に立つ者たち
52/81

疑問:まさかのお誘い?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

「今からだいたい200年前。ある男が初めて起こした事件が大問題となった。

その男の名はアディール・クラーレン。

魔法世界の暦で言えば約400年前の出来事だが、今もなお大事件として記憶している魔法使いは多い。」


スズは、焚き火の前で昔話を始める旅人のように、声を落として語り始めた。


「男は当時魔法使いとして天才にして天災と言われるほど、いい意味でも悪い意味でも最強で最高の力を持った魔法使いと言われていた。

その名が広がったきっかけとなった魔法が『空間結合』。

それは別の空間同士をつなぎ合わせる魔法。その当時だれもが思いつきもしなかっただけにそれは非常に注目され、いやでもアディールの名前をところかしこで聞くほどになった。」

「そんなことは分かってるわよ!」


フィーさんの件とは別に、もう一つ説明しておいた方がいい話があるらしいと。

圭や和たちの騒ぎを無視して、スズは私に向かって話し始めたけど――


スズさん。

皆さんのテンションの上がり下がりに私はついていけておりません。

何故そこまで冷静に対応できるのでしょうか?ベイベー?


そしてこの話の内容はイザベルからは常識らしい。

凄い有名だけど、大きな事件を起こした犯罪者。

ここまででは、フィーさんの話とはまだ繋がらない。


「まぁまぁ。梓さんや若い日向や秀人達には、分からない部分もあるから順に聞いていこう。イザベル」


和さんがフォローに入る。


「…すまん。前提が長かった。

まぁ長くなりそうなアディールの経歴は省くとして、あの男は魔法世界同士の空間結合だけでは物足りず、やがて世界そのものを結合する方法を探し出した。

そして当時、精神的にかなり不安定だった2番目のwalker、イヴに近づく。

イヴの事についても少し説明しておくと、彼女は元々執着心が強い。

walkerとして長く生きるその半分以上を、1番目のwalkerであるファストに執着して過ごしていた。

…だが、二人の間に答えは出ないまま、ある時ファストは消えた。

walkerとして完全に消え、二度と戻らないと私達もイヴも悟った時、イヴの執着はさらに形を変えていった。

まさにそのタイミングでアディールと関わり、イヴは今度はあの男に執着する。

……そして事件が起きた。」


イヴさん。


さっきのフィーさんとの話の中でも出てきた名前。

2番目のwalkerの方。


そこからスズはその二人が作り上げた、疑似通路の事やその通路の条件等を一つ一つ説明していく。


スズ…お風呂に入って温まったみたいだけど、まだ少しあざや傷跡が痛そうに残っている。

大丈夫かな?


「今回その疑似通路が、恐らくは先日ブライアンが相談所に来た方法。

そして、エドモンド・トルストイを殺した時の移動方法だと思われる事が、アイザックにも前に説明した部分。

その為、あの男がフォーラス家に噛んでいる可能性は、非常に高いから明示させてもらった。」

「フォーラス家だけでなく、クラーレンも組んでるって事ね。」


無事、イザベルも納得したようだ。

昔の事件を起こした犯罪者とフォーラス家。


「まぁ恐らくは。なのでそのつもりでこちらも動いた方が良い。」


犯罪者同士・・・

けれど握った手の温度は、いつ裏返るか分からない。


「ねぇスズ。ちょっと私の思ったことだから、分かってない事も多いしダメかもしれないんだけど。」

「どうぞ?」

「犯罪者同士って結局大きな目的が一部合って、協力するって事になるんだろうけど・・・。

結局は各々目的が違う場合もあると思うんだよね。」

「うん。」

「だから、今回のフィーさんみたいに途中で、裏切ったのか・・・は分からないけど、やめちゃったりで逃げちゃったり、抜けちゃう事ってあると思うんだよね。

あとはちょっと嫌だけど、殺されちゃったり、死んじゃったりすることもあるかもしれないよね・・・。」


犯罪者同士が協力関係を築いた場合、内輪の裏切りから発覚することは、ニュースとかでも見た事がある。


「なるほど。」

「私が最初に乗った電車って、死神さん達の魂の回収とは別のモノなのかな?」

「あぁ、あれは一応死神の回収方法の一つ。

あれは火車という妖怪を使っていて、火車は死者がいる場所を探知できる妖怪。

だから死んだ者の元に、勝手に移動してくれることを活かして、死者を探知や回収したり、あるいはそのまま火車に乗せて地獄に運んだりしている。」


「・・・じゃあ。その中には最近の犯罪者も乗っていたりするかも?」

「確かにあり得る事だと思う。もしも関係する犯罪者が見つかれば、回収された世界も分かるし、そいつから話を聞くことも可能性としてはありえる。」


あ。

そうだね。


確かに、そこまでは考えてなかったけど、別の事件から目的の事件が解決に繋がる事も多いだろうし、今困っているのが情報不足で、どれが本命か分からない状況だと思うから、色々な情報が入る機会になれば、スズもより進めやすいかもしれないと単純に思っただけなんだよね。


「面白いと思うよ。それはやってみようか。折角の梓の案。

それにこの機会に、ついでに死神にはいずれ会いに行く必要があったし、それも行こうか。」


「・・・え?私も?」


スズからのまさかの提案に驚く。


「折角だし、一度は乗ったし魂だけだけど、行った事がある場所ではある。もし嫌でなければどうかな?」

「!待て待て!流石に梓さんを連れて行くのは危ないだろう。途中で襲われたらどうするんだ。」

「ここにいてもアディール・クラーレンが本当に関与してるなら、いつかは必ず来ると思う。それならどこにいても同じだろう?」


「・・・・いや。まぁそうなんだろうけど。」


和さんの言う事もごもっとも。

まさかのあの電車や死者の世界へ、再び行くとなると・・・

それって凄い怖い感じじゃない?ねぇ?


「言い方が悪かったら申し訳ないけど・・・梓は今生者とも死者とも分けづらい、曖昧な状態。

だから、再びそういった場所に行くことが、良い事か悪い事かどうかは正直分からない。

けど、ここにずっといて嫌なニュースばかり聞くってのも嫌じゃないだろうか?」


「・・・まぁ。・・・スズが行っても良いって言ってくれるなら・・・。たしかにこれって自分の問題だし、立ち会える場所は立ち会いたいかもしれない。・・・でもちょっと怖い?」

「まぁ死神とはちょっと過去に問題もあったから、多少喧嘩にはなるかもしれないけど、先日来てくれたガルシアは一死神。

彼女は経験こそ長いものの、他にも死神の中にはより長く力のある死神がいる。

もしもそいつに梓を直に見てもらえるなら、魔力の先の動力についてや、あるいはアリス・フォーラスの体の場所や情報についても、多少は分かるかもしれない。」


「む・・・それなら、連れていく意味はあるのか・・・?」


和さんも多少納得?

確かに先日ガルシアさんが確認してくれたからこそ、実際に私の魂がアリス・フォーラスの魂だってちゃんと確認できたってことだもんね。

それに肉体の事とかも、死神さんにしか分からない事があるのなら、スズが言う事も分かる。


・・・でもやっぱり怖い。


「ねぇ。それって私や他のメンバーはついて行けるの?カイルの言う通り途中で襲われる事を考えたら、少なくともカイルやそこの吸血鬼とかをつれていかないと、実際危ないんじゃない?」

「そうだね。結局目的の犯罪者を探すとなると、いくつかの電車を乗り回すかもしれないし、そうなれば多少長く外出することになる。

梓と同じ理由で、電車は基本的にどの魂も一度は訪れた事のある場所だから、他の世界に比べれば比較的に問題はないと思うけど・・・そもそも行きたいの?

梓だって行きたくないなら、無理にはつれていかないよ。」


「え・・・そりゃ怖いけど。さっきも言った通りスズもいるし、自分で確認できるならした方が良いと思ってるよ・・・。」

「俺は行っても良いんならついていく。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウッゥス!」

「え?まさか私達だけお留守番させるの?!」

「そ!そんなスズに限ってそんな事!?」

「私は梓が行くなら行くわよ。」

「・・・・・・モシヤ・・・ついて行くホウガイイノカ?」


「待て。ウーノ達は流石に留守番。お前たちはどこの領域かも分からないから、下手に接触する世界を増やすのは、あまり良くない。」


みんなの空気に引きずられて、ウーノまで乗ってきてしまったみたい。

流石ウーノ。


あれ?


・・・そうそう。


電車で思い出した。


「ねぇまた関係ないことで申し訳ないんだけど・・・」

「どうぞ?」

「最初に乗った電車にも、ウーノ達に似た子が居たよね?その時の電車が移動した世界とか、分からないのかな?」

「・・・」

「「「「「「「「・・・・・・・」」」」」」」」


あれ?


「・・・スズ?乗っていたのか?」

「んー・・。覚えてない。」


確かに、あの時色々乗ってたもんね。

私は一番最初に目が付いてしまったから、ちょっと覚えてたんだけど。

ていうか、今さらだけどスズはなんであの時乗ってたの?


「そうかぁ。本当に乗っていたとしたら、たしかにその時の時間と場所から、どの電車か確認すれば、その時立ち寄った世界を探せるかもしれないな。」

「・・・・ソレハとてもウレシイ・・・?」

「まぁ過度な期待は良くないが、それも含めて探してみよう。だが、ウーノ達は流石に留守番で頼む。お願いできる?」

「モチロン。だが、ちゃんと帰ってクル?」

「もちろん。お前たちを帰す事を請け負ったんだ、中途半端にはしない。」


「ソウジャナインダヨォスズゥ~」

「ソウそれナ。」

「キュウ・・・」「キーキー」「キュキュ・・」


そう。そうじゃないんだよ!スズ!

ウーノ達は単純に心配してるんだと思うよぉぉ。


「でもその間、相談所はどうするのよ?」

「まぁ冬季休暇とでも言って、一週間ぐらい休みを出すとか?」

「じゃああんた会社は?」

「月末がギリギリだったから、今回成人式まで会社は長期休暇。」

「ギリギリ一週間あるのね。なら、タイミングは良さそうね。」


イザベルさんは、本当良いところをつくねぇ。


確かにタイミングはいいのね。

でも一週間ぐらいかかるのか・・・。

たしかに、関係のある人がいつ乗るかも分からないんだから、探すとなると、何度も電車を乗り回すって事にはなるんだもんね。

そんな簡単に見つかるわけがないし、それぐらいは考えておいた方がいいのか。


「そういえば、あの電車って、どこに来るとか分かるものなの?」

「だいたいはね。それにここは東京。日本の中でも人口の多い場所だから、悪く言えば一日に一回はどっかに立ち寄っている。」


な、なるほど…


「もちろん犯罪者が見つからない可能性もあるから、2~3日して目星が立たなかったら、死神の方を目的に話を聞きに行こうか。

電車の移動履歴確認も、そっちでできる。あと夜は普通に帰って来る事になるから、今入ってるスケジュールはそのままで良いよ。」

「夜いる?ヨカッタ。」

「キュウ!」

「あぁ外出は日中。昼はほぼ外出になってしまうけど、ちゃんと夜には帰って来るよ。」


本気ですか・・・

相変わらずですね、スズさん。


「あ。だから圭。お前も電車メインの数日は家を頼む。死神のところに行くときには、声かける。狐の事も頼む。」


「ほ;お;お;お;お;おぉぉぉぉぉぉむ!!!あろーん!?ばごぉぉぉん!お父さん?お母さん?どこへ行ったの!?なんか外に怖いおじさんがいるよぉぉ。そうだ!これだ!バゴォォォンビリビビビリー!ワンワンワン!ニャーニャー!コケッコッコー!みんな大丈夫!落ち着いて!ヒットアンドアウェイ方式だよ!いいかい?みんなでいっせーのーせーのーせードロロロロロォ。ぶふぁなにさらすんじゃわれぇ!?」

「落ち着け。圭に電車情報も確認して貰わないと、一日に何台も乗れない。それに関係者がもしも、見つかっても調べるとなると、圭がここにいてくれた方が調べやすい。

相談所の事もあるし、狐も放置はできない。」


「ぶるぅぅぅぅ・・・Bluetooth・・・あたい。こんなことで泣いたりしない!ぐずぐず。おめえさんこんなところ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むむむむ。」


・・・お?

言葉が行き詰まるとそのまま言葉も止まるって事なのかな?

多分ついて行きたかったって事なんだろうなぁ。

でも確かにその場で調べたり確認したりする時に、圭さんが家で調べたいた方が早いのかもしれない。


「それに圭には嫌だろうけど、また近いうちに怪異には、一緒に行ってもらえればと思ってる。今日は何も確認できてないまま。その時にも圭には頼みたいから、改めて準備をし直そう。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・了。」


噛み砕けない薬を無理やり飲み込んだみたいな顔だった。

確かに圭さんって意外とシンプルなのかもしれない。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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