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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第一章 境界に立つ者たち
46/80

疑問:これも一つの楽しみ方?

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

 相談所は30日から無事に休みに入りまして、スズも遅れていた分の仕事を片付け、無事、本日31日から休みに入った。


 基本的には仕事も極力受けないし、ミーティングも最低限なので珍しくスズのカレンダーには、土日を含んだ1月4日までの期間は空白が多い。

とても良い事だね!

でも一つ残念な事に、3日にはスズと圭さんは、怪異の世界に行く予定とのこと。

私が関わることだから、残念がるのも違う気がするけど。

……思っていたより、外に出る予定が多い。


 そして圭さんと二人で行くって事は、こういう時は和さんは着いて行かないというか、行けないのかな。

色々な世界があるとは言っても、私が行ったことがあるのは、結局魔法世界だけだし、他世界の人間が、気軽に行くべき場所ではないのかもしれない。


怪異の世界かぁ。


妖怪だらけって事だろうし、お化け屋敷みたいなイメージになる。

昔の物語でも沢山そういう話は聞くけど、実際に会った事があるのは吸血鬼である圭さんと狐のカルさんだけで、二人とも基本的には人間っぽい感じ。

カルさんも狐時はそのまま普通の狐だったし、圭さんはあんまり吸血鬼っぽいところを見たことがない。

実は血とか飲むのかな?

でもチャットだとコーラをお願いするのは見た事あるけど、血が欲しいって見たことない。

それでも弱点はニンニクとからしいけど、ニンニクが嫌いな人間だっているし、そういえばウーノ達も妖怪っていえば妖怪なのかな?

世界が違うみたいだけど、私には違いがいまいち分かんない。

 

「ふはぁぁ。おはようございますー。」


ランニングを終え、メールを流し見してお風呂へ。

湯気を抜けて三階へ降りる——最近の決まりきった朝の動線になっている。

いつでも露天風呂が自由に入れるってやっぱいいなぁ。


「おはようございます。梓さん」

「何かお手伝いしますか?」

「いえいえ、もう手は足りてるので座っていて大丈夫ですよ。」

「キュキュー!」「コッチ運ぶ。」「キー」

「ドゥエ、トレ、クワもおはようー。」

「キュウキュウ!」「オハヨウ」「キーキー」


流石はウーノ達。

ウーノやドゥエがお皿の準備やテーブル並べをして、トレやクワといった犬や猫くらいの中間サイズの子が、椅子にのってサラダやスープなどを準備している。

そして一番小さいクエとセイはテーブルを拭いていたりと、もはや連携が成り立ってる。


あれ?

・・・あ。そうだ。


アイザック君は、昨日帰ったんだ。

ずっとウーノ達といたから、つい目線が迷ったけど今日から居ないんだ・・・

たった一人いないだけなのに、テーブルが少し広く見える。

ちょっと寂しいけど、年末年始なら余計帰った方がいいよね…


日向と秀人もお休みの日はお寝坊さんっぽいから、今日は少し静かな朝食かな。


「あ。そうだ。そういえば日向達がうるさかったんで、昨日こたつ出したんですよ。

あっちにあるので、今日は朝食あっちで食べましょうか。ごめん。拭いて貰ったのに。」


「え!良いですね!おおおおお!本当にこたつだぁ!」

「こたつって何?」

「キュウキュウ!」「キー?」

「え!イザベル。魔法世界ってこたつないの!?」


和室側のリビングに、大きめの6人座れるこたつが2つ並んでいる。


畳にこたつ。

冬が、ちゃんとここにあった。


この相談所は床暖や空調が効いてるから、あまり寒く感じる事は少ないけど、やっぱり冬ってこれがあると嬉しい!

・・・っていうか魔法世界にないの!?


「梓さんも好きなんですね。ウーノ達もかなり楽しんでいるんですよね。

元々去年までは、日向と秀人とたまに尚弥ぐらいしか使ってなかったから、気にしてなかったんですが次からはもう少し早めに出しましょうかね。」

「是非!その時は私もお手伝いしますよ!」


「コタツ、とてもアタタカイ。とても離れガタイ。」

「ソウソレ、コマル。キキ・・・」

「キュキュゥゥゥ・・・・」

「もうそこまで分かってるんだね!君たち流石!」


いつもよりは少し静かだけど、時間がこたつの中で溶けていく。

イザベルも最初は「ちょっと暖かいテーブルじゃない」とか言っていたのに、すっかり中で丸くなっている。

まさに猫。


「あ。そうだ。梓さんこれを。」

「はい?」


台所からミカンやコーヒーを持って来てくれて、こたつに入りながら、和さんがポケットから何か取り出しこちらに差し出す。


なんてことでしょう・・・ミカンまであります。


こんな贅沢で良いんでしょうか・・・?


あ。そっちではありません。

和さんから受け取った木箱を開く。


「これは・・・ネックレスですか?」

「はい。軽くしてもらったり防水対策もしているので、一応ずっとつけていてもストレスは少ないと思います。魔力の放出を抑制する為に、先日作ってもらった物です。」

「あぁ!イザベルさんやミランダさんに、鉱石をお願い頂いてたお話のヤツですね。すごい綺麗ですね!」

「あら。結構いい感じに仕上がってるじゃない。」


ネックレスを見に、イザベルがテーブルにトンと上がって来た。


「ね。シンプルで、この青と緑の石がとっても綺麗ですね。和さんもイザベルもありがとうございます。」

「いえいえ、もしも用ではありますが、気に入っていただけたなら良かったです。」


 銀色のチェーンに小さい青い石が2つと、その中央に更に小さい緑の石がついている。

基本的にはシンプルだから服とも合わせやすいし、石の周りの枠組みにも細かい細工が入っていて可愛いし綺麗。


折角だから早速着けてみようかな。

といっても、普段からあまりアクセサリーを頻繁につける方じゃないので、なかなかつけ慣れていない私には、小さな留め具が言うことを聞かない。


ん・・・ここかな?


「ちょ・・・梓。あんた結構大雑把というか不器用よね。ほら、ここに爪をかけて」

「ここ?こんな感じ?」

「そうそう。」


後ろから、まさに猫の手を借りる如く、イザベルが誘導してくれたので、なんとか着けられた・・・


留め具を閉じた瞬間、ほんの一瞬だけ石が冷たく光った気がした。

……気のせい、かな。


「うん。いいじゃない。似合ってるわよ。」

「そうですね。梓さんは首元が綺麗に出るので、そういったアクセサリーはよくお似合いですよ。」

「おふうぅぅぅ。ありがとうございますぅぅ。」


「…そういえば、家のモノをご用意させて頂いた際は、あまり見かけませんでしたが、普段はあんまりアクセサリー等は着けないんですか?

もし嫌いじゃなければ、今度別のモノも試してみても良いと思いますよ。きっと似合いますよ。」

「ぉぉぉぉおおおぉぉ・・・・ありがとうございます。試してみます。」


ぐふぅ・・・


そういう事ハッキリ言える和さん凄い・・・


いや女性としては嬉しいんだけど、あまりそういう事を言われ慣れてないだけにかなり恥ずかしい。

和さんって本当・・・。

いや、だから女性受けが余計にいいんだろうけど・・・

っていうか、私じゃなくてそれこそスズにね・・・


いや?

そういえば、スズもアクセサリーをつけるイメージがないなぁ。

あの子、そもそも日名子様とかの挨拶の時ですら、ただ単に整える程度で髪型とかをいじるのは見たことなかった。

でも小柄だし、ドレスの時も凄いスタイルが良かった。

うーん。

多分いじればかなり変わるタイプな気がする…

勝手にプレゼントしたら怒るかな?


「そういえば、スズもあんまり着飾る感じじゃないですが、そういうの好きじゃない感じですか?」

「あー。スズは基本無頓着ですね。

お客様からのお贈り物でも、そういった物をたまに頂く事があるのですが、大体誰かに譲ったり倉庫にしまったりしてますし、そういう買い物を自分からすることはありません。

そもそも洋服も一年に一回に夏冬分をまとめ買いしたりしてるぐらいですからね。」

「なるほどなるほど、別に嫌いな訳ではないのかな・・・。和さん。」

「はい?」


「あの子・・・絶対映えますよ。」

「まぁ・・・素材は良いですからねぇ。」


そうなのだ。

あやつ素材がとても良いと思う。

いつも同じ様な服と髪型ばかりで、それが楽なのは分かるけど、たまには気分転換に良いと思うんだよねぇ。


お?

ちょっとワクワクしてきた。

スズが似合いそうなものかぁ。


「あのぉ。ちょっとチャレンジしてみても良いと思いますか?」

「んーまぁ極端に嫌がることはないと思いますが、確実に面倒くさそうな顔はしますよ。」

「梓が「お揃いで」とか言えば、意外と梓には押しが弱い部分もあるから、いけるんじゃない?」

「ほう?イザベル!それ採用!」


「キューキュキューキュー?」「キーキキ」

「ヒナタとかもマゼたら、モットイケるって」

「いいね!いいねぇ!じゃあ皆で一緒に揃えられそうな、いい感じの探してみよー。」

「あ。でも用意するまでは黙っておきなさい。準備しちゃえば断りにくいでしょ?」

「了解です!」

「キューキュッキュー」「キュウ!キュウ!」「キーキキーキー」


じゃあ、みんなでオンラインショッピングだ。

今はオンラインでもかなり揃ってるし、セットで考えるなら組み合わせていくのも楽しい。

目的はスズだからなぁ。


「うーん。スズって髪は黒だけど肌の色も薄めだし、多少派手でも似合いそうかな?」

「そうね。あんまり派手にしすぎなければ、いけると思うわよ。全体的に暗めの色の服も多いから、この辺とかも重ねれば、意外と普段合わせる時も使い勝手が、いいかもしれないわね。」


「キュキュ?」「キーキー!」「・・・・キュウキュウ。」

「可愛いかカッコイイかと言っテル。セイはドッチモいけるって」

「あぁなるほど、確かに小柄だからかわいいイメージを考えてたけど、ボーイズ系も捨てがたい!」


でも、一気に用意するよりも、まずは1セット用意してみて、スズの反応を見てみたい。

最初は一つに絞りたい。

うーん。


それなら・・・


「和さんならどういうのが見てみたいですか?!」

「は?」

「そうね。どうなのよ?可愛い系とボーイズ系とかなんか好みあるでしょ?」

「キーキキー?」「キュ?」


すっかり空気になっている様子でしたが、逃がしませんよー。


イザベルや日向達が言っていたことが、本当かどうかは別としても、スズが可愛くなること自体は、和さんも絶対!賛成なはず!


「あー・・・そうですねぇ。スズなら結構なんでも似合う気がしますが・・・」

「違うわよ。もう!あんたの好みを聞いてるのよ。こんなの着て欲しいとか、見てみたいとかあるでしょ?」


おおお。

イザベルもグイグイ押してきたぁぁ。


そういえば、スズや和さんのそういう事にいち早く気が付くあたり、イザベルってミランダさんの一番下の子って言ってたけど、案外お姉さん気質なのかも。


「俺の好み・・ですか。んー・・・見てみたいっていうのだと、スズの場合すぐに動けるように、結構いつも細めのシルエットになる事が多いんで、たまにはちょっとダボっとした感じのセーターとかも、似合いそうだなぁとかは思いますかね・・・?」

「ほほう・・・ザ・可愛い系ですね。」

「確かにそれは結構ありね。小柄だしいいんじゃない?」

「キュ」「キー」「キュウゥゥ」


「いや。・・・なんとなくですよ?まず見たことがないですし、本人も多分動きづらいって言うでしょうし。」

「いえいえ、分かりますよ!袖が長くて指先だけ出てる服とか、めっちゃ可愛いですよね!」

「確かに男ってああいうの好きよねぇ。スズの好みなんて今は良いのよ。合わせてたら、いつものになっちゃうじゃない。」

「ドンナカンジ?ダボ?」


ウーノ達にもスマホでよくあるダボっとした、ゆるふわ系のファッションを見せてあげてみる。


「・・ふむ、なるほど。リカイした。カワイイイケル。」

「ニアイそう。スズ」

「キュイ!キュウ!」「キュキュ!」「キーキ!」


よし全員一致のようだし、まずはこの路線で探してみよう。

和さんは半歩だけ逃げ遅れた人の顔をしている。

意外にレアな表情だ。


「楽しみにしててくださいね!」


 この後も日向や秀人達も合流して、かなり盛大に盛り上がってしまったので、和さんは気が付けばいなくなってしまっていた。

わたしへの褒め言葉とかは、特に恥ずかし気もなく普通に言えるのに、本命だとやっぱ難しいのだろうか?

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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