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世界は誰の夢か  作者: 光幽 擬名
第一部 第一章 境界に立つ者たち
37/80

答え:意見と餅はつくほど練れる

大まかに進めながら細かいことで追加していったりと

後からあれもこれもとなる事もありそうで

実際そんな事もないかもしれない。

そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので

あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。

体にあった小説をお選び下さい。

地下の部屋へ戻る為に、再び階段を下りる。


梓には先日のガルシアの話といい、良いニュースにならない事ばかり重ねてしまったからな、少し時間をおいた方がいいのだろう。


「スズ・・・。魂の話があったな。それは彼女の祖父がフォーラス家と・・・」

「そこまでは判断できない。全てあいつらがまとめて仕組んだとすれば、そう言わざるを得ないかもしれないけど、まだそんなものが確認された経歴書やメモ。録画なども何もない。

もしもそんな仮説で話すなら、一抹の希望としてはその祖父がフォーラス家の意向を無視し、山本梓として彼女を生かすことを選択したのが、色々あって今の結果なのかもしれない。

肉体の劣化を予測していた可能性がある。だから山本宗一郎は私を会社に呼んだのかもしれない。…出来すぎた話だが。」


 この数日、ミーティングこそ一部OKが出たもののそれ以外の時間が暇で暇で、これまで放っておいた情報や資料の整理していたら出てきてしまった一つ。

フォーラス家が山本梓とアリス・フォーラスの魂が目的の魂と気づき、山本梓との接触を図った際に行われた時点から関与している可能性はもちろんあるが、そのタイミングは宗一郎と直接話さない事には何とも言えない。


事実上はそういった偶然のような流れの中で、操作できそうな可能性のある人物がこれまた行方不明になっている。

それが19歳以降の山本梓を、サポートしていたと思われる第三者であった可能性。

もしその第三者が山本梓本人の血縁者だったとすれば——彼女からすれば裏切りに近い行為だ。

彼の望みがどこにあったのかは分からないが、もしもそうなら酷い事をしたという自覚が薄い可能性すらある。

だったら今は無視してフォーラス家を捜す方に専念した方が…どうなんだろうか。


これは感情的な答えなのだろうか。

先日のブライアンの件とあの事件の事などで、私自身が勝手に怨恨を抱き、そっちを優先しようとしているのであれば、それが優先事項かどうかは…


「和。今私が思いついている可能性の要素や内容は、ここ数日で和に話した内容でほぼ全部。」

「そうか。」

「私が偏った判断をしていることもある。和の意見が聞きたいが、どうだろうか?」


「・・・分かった。だが俺も多少情報過多で混乱している部分もあるから、分かっている分をまず整理していいか?

そのまえにまず、布団に入れ。」

「分かった。」


和は、私が布団に入ったのを確認して話し始める。


「まずは・・・


・山本梓:肉体 書類上、火葬済

・山本梓:魂 行方不明

・アリス・フォーラス:肉体 不明

・アリス・フォーラス:魂 今の梓さん

・二人の死亡日時と生誕日時は同じ → 魂に用があるのでは?

疑問1:何故、二人は同時に生誕し、同時に死亡する必要があったのか

疑問2:梓さんは何故、アリス・フォーラスの魂で山本梓として生きる事になったのか

疑問3:アリス・フォーラスの肉体は今どこにある?梓さんから流れている魔力先かどうか

疑問4:この二つの魂を用意して、フォーラスがしようとした事は?またはこれから?

疑問5:ブライアン・フォーラスは今どこに居て、先日はどうやって移動したのか

疑問6:フォーラス家の事件 世界の消滅は何故、起こしたのかまたは起きたのか

とこんなところかな?」

「概ね合っていると思う。」

「そして現在確認に動いているのが

疑問1と2に一部該当する山本梓の死亡、自殺理由とその遺体の事実確認で先日のアンジェラの見解と俺の見解から、自殺の際には彼女の同行範囲と思われる様々な場所に彼女の魔力に反応する設置魔法を設置し、彼女が偶然に死んだようにしようとしたと考えられる。

となると警察の見解としての自殺がおかしくなるが、彼女がもしも偶然遺書などを残していた場合はあり得る範囲だと思う。

なので現状、アリス・フォーラスの死亡理由は分からんが少なくとも山本梓は魔法使いの手によって殺されたと考えて、死亡にも同時にさせる必要があったという疑問・仮説はそのまま残る。

そして、山本梓の遺体確認は念のためそのまま進めて、本当にそのまま納骨されているならそのまま。仮に何か出れば他のヒントの材料にもなりえると思う。

疑問3についても魔法世界に明後日、日曜日一先ずトルストイ家を確認するのと合わせてフォーラス家の場所も確認して、肉体または母体となるモノが見つかるか確認するのはそのままで良いと思う。

疑問4については手がつけにくい。こればっかりは疑問5を先に解決したら同時に進みそうだ。

疑問6も4と同様に5次第だし、進めている流れそのものは今のままでいいんじゃないか?

結局、ブライアン捕まえられれば、大体動くだろ?

死神や怪異、梓さんのおじいさんに関してはその関係者という可能性として一旦はそれぞれで調査はしているのだから、期待しつつもスズはブライアンの方に絞った方が良いと思うよ。」


「そうだな。本来の問題は確かにそこだ、やっぱり少しぶれてた。」


和がまとめていくのを聞きながら、やっぱり私の考えは雑音が多かった事を思い知った気がする。


「…関係者探しは見つかれば良しで一先ずはフォーラス家を中心に時間をかけていこう。だとしたら、祖父の事は彼女に言わなくても良かったかもしれない。失敗した。」

「いいんじゃないか?それが、お前の彼女への配慮だったんだから、作業上必要があるとかないとかはそこまで気にしなくても。

祖父に悪意があったのか善意だったのかまでは、それこそ本人にしか分からない。なら、現状分かっている範囲は彼女にも知る権利がある。

それを進捗報告としてなのか黙っているのが良くないと思った結果で伝えたのかは、今の感じだと後者が強いだろ?」

「なるほどな。そういう理由もあるか。」

「違う感じ?」


なぜ、悪い情報だと分かっていて、彼女に伝える方を選んだのか・・・か。


「分からん。調べて行けば行くほどに、彼女がどんどん基本世界から離れてしまう結果を見ていると、どこを落としどころにすればいいのかが分からなくなったんだと思う。

彼女を助けると見せかけて、実は悪い方向へいっているような。

最初も教えずにいれば短命でも彼女はあの家で家族と暮らした形で生を遂げたのかもしれない。影から見守る方法もあったと思う。」


最初の一手を誤った感覚が、喉の奥に小骨のように残る。


「おいおい。それはおかしい。彼女もそれを選択する事ができるんだ。

最初にお前に家族の事を言われた時にも彼女が本気で世界に戻ると言えば、お前はそうやって影から見守りながら戻す方法を取っただろ。

彼女が本気で死にたいと言ったとするなら、ガルシアにでも相談して彼女が楽な形で終わらせる事をしたかもしれん。

それでも彼女はここで生きることを選択したんだ。そこにもしも何もないだろ。今のこの現状が俺たちと彼女の選択の結果だ。」


「・・・ふむ。なるほど。私が選んだつもりになっているのか。和の意見は納得した。ありがとう。」


 やっぱり昔のことばっかり思い出してしまって、記憶や経験も交錯してしまっているだろうか。

昔の苦い経験や失敗の結果ばかりにフォーカスして、全体的な参考として考えるにはかなり偏ってしまった。

という事だろう。

私の発言一つでどうにかなるなら、あんな事にも今もこんな事にもなってはいないか。


「こんなことで良いならいくらでも。お前の経験量や知識量には敵わないけど、それなりにお前を見てきてるんだ。昔のお前についてはしらんが、最近のお前については俺が一番よく分かってる。」

「…確かに」

「これからの彼女の選択も結果次第だが、その時が来たら一緒に考えるさ。お前は経験則を生かしに生かして先々まで考えすぎるんだよ。もちろんその経験が大事な事は分かってるが、これから新しい経験をすることもあるだろ。」

「そうだな。こんな相談所ができる事になるとは予想も出来なかった。」


痛み止めがやっと効いてきたのだろう。

思考が水に溶けるようにほどけ、抗う気力もなく目を閉じた。


「少し寝る。おやすみ。」

「おやすみ。」



≪・・・・魔法の子も色々いるわね≫


・・・ん・・・居たのか。

和が出て暫く経ったところで、精霊が話しかけてきた。

半分寝ていたので眠い。


≪妖精の子達も心配してたから、ちょっと様子を見にね≫


あぁ。

かなり騒々しくなってしまったからな・・・。

悪かった。


≪それもあるでしょうけど。普通に心配したんだと思うわよ≫


彼らは共同体であるがゆえに、そういう自律的意識は薄いだろう・・・。

あなたの場合は違うだろうけど、先日のお願いはそちらにも通ったのかな?


≪えぇ私は特に構わないし、元々あなたがこっちに来るタイミングで話したかった事よ≫


・・・・精霊の世界側に来たのか?

最近はあまり色々とは移動してなかったので、行く予定も考えてなかったが、まさか用があったとは。


≪妖精の方よ。拠点としてではないと思うけど、私達が何も言わないのを良い事に好きにしてるみたいよ。≫


・・・移動先の一つか。

場所に案内してもらえるか?

あと近くの彼らは大丈夫そう?


≪えぇそれは構わないけど、複数名いるみたいだし一人では良くないわ≫


複数名。

二人とかでもないのか・・・


正直フォーラス家で確認出来ているのがブライアンと執事、なんて呼んでたっけ?

ヴェラ?ぐらいしか分からない。

兄は生まれ変わっているようだし、その他の家族も当時刑罰の対象だった。

唯一行方不明として公表されていたのが、ブライアンだけだったが他にもいるのだろうか。


≪まぁまぁ落ち着きなさい。あなたの体はもう少し癒しが必要よ。私達精霊の方に来たら?≫


・・・・療養にいくかぁ。

15時前には戻りたい。

あー和が昼頃きそうだな。


≪さっきの彼を連れてきても良いわよ。ふふふ≫


・・・・ん?

・・いや、あんまり他の世界に関与を増やすのも良くない。

ブライアンの拠点が確認出来てるならいいけど、それは追々。

はぁ・・・まだ眠い。


≪もう・・・唐変木ね。≫


・・・・また、違ったようだ。

一先ず今日はこのまま寝ようかと思ってたし、このまま移動を頼む・・・。


≪長き旅人よ。僅かな時間であれど一時の眠り場所とならんことを≫


・・・精霊の招きによって、布団の重みが消え、次の瞬間、胎内のような温かな水に包まれていた。


精霊世界側の浅い水域だろうか。

それは普通の水と違い、呼吸もできるし、水の中である動きにくさや重さも感じない。

精霊の加護があるといわれても、正直理屈的には良く分からん事だけど、ここにいると確かに怪我の治りや体調の治りが早くなることは感じる。


≪おや。珍しい≫

≪ふふふ。声かけてみちゃった≫

≪あらあら。だいぶ傷ついているようね≫

≪そうなの。ちょっと妖精の子達が心配してたから暫くお願いね≫


・・・さっきの風の精霊とは別に、何名かが話しているようだけど、そんなことより眠い。

お礼はどうしようかな・・・。

彼らは本人達が良いと思えばこうして手を貸してくれるけど、ちゃんとお礼は返した方がいい。

妖精たちと同じ甘味類も好まれるが、人が作った物より天然の自然物に近い物の方が好きなようだし。


≪そうねぇ。今のあなたでもいいわよ。たまに来てくれたらお礼として受け取るわ≫


それでも良いんだ・・・。

今度、妖精のこともあるから良いところの蜂蜜を準備する予定もあるし、それも合わせてまた来るよ。


≪いいわねぇ。楽しみにしてるわ≫

≪お前たち、休ませに来てるんだろう。≫

≪ふふふ。ごめんね。もうお休み。≫

≪おやすみなさい。旅人の子よ≫

≪おやすみ。≫


・・・おやすみ。

近いうちにまた。

もしもお時間があるようでしたら

一文二文、はたまた評価頂けたら

ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。

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