答え:昨日の非は今日の是
大まかに進めながら細かいことで追加していったりと
後からあれもこれもとなる事もありそうで
実際そんな事もないかもしれない。
そんな感じでただただ妄想・空想を書いてみてますので
あ。これ無理だわと思った場合には無理せず止めておきましょう。
体にあった小説をお選び下さい。
–ピピピ
–ブブブ
「ん?」
検問所を出た途端、和と私のスマホに通知音が入った。
和がスマホを見つめたまま、低く唸った。
「んー・・・これは・・・」
「え?ん?どうかしましたか?」
「ちょっとトラブルがあったみたい。相談所の方は良いんだけど…ってチャットに梓を招待してないのか。」
「あ。そうだった。後で招待しとく。すみません。梓さん。」
まぁ急だし、優先順位としては低いからな。
車が走り出したのを確認してから、梓にも状況を説明することにした。
「相談所にちょっかいが入ったらしい。私達が今日魔法世界の方に向かう事を知って、魔法世界の人間が来たんだろう。ヒナとヒデからの連絡がきている。」
「えええ?!二人は大丈夫!?すすすすぐに帰らないとだよね?!」
「いや、今さっきの通知を見る限り、向こうはもう片付いたみたいだ。問題は……圭の方だな。」
「圭さんって確か地下に居る?」
「そう。ヒナとヒデからは途中、圭が手助けにはいった後にそのまま出て行ってしまったと言っていて、それと一緒に流れている圭のメッセージが不穏な内容になっているので、すぐに状況確認をしないといけない。和急いで帰る。」
「そうだな。行こう。」
全員で車に急ぎ乗り込み、日向達に電話で確認をする前に、届いているメッセージを改めて確認する。
30分前から見直したメッセージとしてはこんな感じだ。
圭「接近」
圭「魔法使い。21名。武器あり。設置確認。」
日向「わかったー」
秀人「おけ」
圭「ははははははは!!これは参ったぜ!この俺がとんだものに食わせられたもんだー!!
・・・・マジ許さん」
日向「ん?なんかあったの?」
秀人「ひとまず、なんか乱暴そうなおっさんが20人ぐらい確認。」
日向「でも私達でも大丈夫そうー」
–10分後
日向「おわりー?」
圭「わし狩りに行ってくるんじゃああ。あやつ絶対に許さんぞぉぉぉぉ!」
秀人「一旦完了ー。魔法使い。話はこれか」
秀人「あ?ま」
–2分後
日向「スズ!!和!圭が!!固い魔法使いを殴って手伝ってくれたんだけど、なんか言ってそのまま出てっちゃったー!!」
秀人「ごめんなさい!!止められないまま圭が出て行った!」
日向「早く見てー!」
秀人「15時ぐらいかなぁ・・・どうしよう。」
ここまで確認して、その後の通知がない事も確認。
チャットとは別に電話通知もわんさかきているので、一番上にあるヒナに電話をかける。
–プルルルル
『はい日向!!!スズー!!!!帰ってきて良かったぁぁぁぁぁぁ!!
ひでとぉぉ、スズからぁぁぁ!!ううう!大変!大変なのぉ!
圭が戻ってこないよー!!電話もとらないぃ!!』
「落ち着いて。何かメモとかは?あ。その前にどっち方向に向かった?」
『メモはあるかもしれないけど・・・見つからないぃぃのぉぉぉ!!方向?方向!秀人!圭どっち行ったか見たぁ!?』
『・・あっち?あっちってどっち?!
・・・あ。東の方って!!秀人ぉメモとかあったぁ!?
ないぃぃぃ!パソコンも動いてるけどよくわかんないー!!もぉぉぉ!!』
「わかった。落ち着いて。二人はひとまず上に戻っておいて。圭がいないなら、通知がこないからまたさっきみたいなお客様が来ても困る。」
『分かったぁぁ。・゜・(ノД`)・゜・。秀人ぉぉぉぉ!
スズが上に戻っておいてってぇぇぇぇ。
あぁぁまだ。あの人達片付けてないぃぃ!スズ達もう帰ってくるぅぅ????
秀人!片付けなきゃあぁぁぁ!!』
「今急いで戻ってるからあと5分ぐらい。そうだね。ありがとう。梓もいるから片づけはお願い。
大丈夫。圭も分かっているから、とにかく焦らないように!あ。黒いの達は大丈夫?」
『わかったぁ・・とにかく・・・片付けよう・・・うううぐっ!ひでとぉぉ!!
あっウーノ達は三階でちゃんと待っててくれてるぅぅ。ちょっとだけ見てくるよぉぉ!!』
「よろしくね。もうすぐ着くよ。」
半泣きして興奮状態のヒナとの電話を終えたが、メッセージから状況は変わってないようだ。
外の景色を確認するとどうやら相談所の近くまで来たようだ。
ここからなら走った方が早いだろう。
「二人は大丈夫。和。先に行く、梓を頼む。」
「分かった。」
やや速度を落としてくれた車から飛び降りて、道路から一足飛びに歩道に立つ。
少し離れた地下鉄の出入口に入り、急いで相談所へ向かう。
相談所は、基本世界から入る場合、地上入口が一つ、地下入口が二つある。
どちらも最終的には庭に出る構造だ。
地上入口は建物正面。
地下入口は左右に分かれている。
すでに車で裏手まで来ていたため、地下入口に繋がる地下鉄の出入り口が近ければ、そのまま走った方が早い。
いくつかの扉をくぐり、階段を上る。
庭に出た瞬間、状況は一目で分かった。
ヒデが、襲ってきたであろう魔法使い二十一人をまとめて拘束している。
その横でヒナが、暴れた後の血や武器を黙々と片付けていた。
「「スズ!!!!」」
「二人とも怪我は?」
「「大丈夫!でも!圭が!」」
「圭の事は分かった。こいつらの事も和に頼もう。あっちの小屋にまとめて入れておいていいよ。二人とも本当にお疲れ様。どこかで喧嘩吹っ掛けてくるとは思ってたけど、わざわざ関係が悪くなるこのタイミングで堂々と来る程バカとは予想してなかったから、悪かった。」
「ううん。こいつら、全然大したことなかったよ!」
「むしろ拍子抜け。」
「流石だ。ちゃんと連絡もしてくれて助かったよ。後は任せて。黒いのを頼む。」
「「ううううう。分かったぁぁ!圭を止められなくてごめんんんn・・」」
一先ず二人は怪我もなく元気なようだ。
未だ半分泣いているけど、圭が急に出て行ってびっくりした事やそれを止めきれなかったからだろう。
まぁ本気の圭なら、二人でも止める事は難しいだろう。
襲ってきた魔法使いの方も見たところ見知った奴はいなさそうなので、和に対応は任せよう。
庭も血痕や焼けた跡、破片等もちゃんと片付けてくれているので、そういった事に慣れてない梓が来ても一先ずは大丈夫そうだ。
それでは、こっちの状況を確認するか。
スマホを取り出し、今度は圭に電話をかける。
–プルルルル。プルルルル。プルルルル。プルルルル。プルルルル。プルルルル。
うん。確かにこれは出なさそうだ。
メッセージの奥に、いつもとは違う圭の温度が滲んでいた。
流石に殺したりはしてくれるなよ・・・。
–ブブブ
っと電話が入って来た。
「はい。」
『あの。スズさん。急にすみません。今大丈夫ですか?
・・・ちょっとスズさんに確認した方が早そうだったので連絡しました。
さっき通知が来たばかりの観測報告なんですが、なんか凄い早さだったのでその実体は捉えられなかったんですが、太平洋を横断する感じの勢いで抜けていった影が確認できるんです。これって心当たりとかありますか?』
「あー・・・連絡くれてありがとう。とても心当たりがある。」
日本から出て行っていたか・・・。
電話を聞きながら庭の正面入り口に目を向けると、和たちが到着したようだ。
『あぁ、そうなんですね。良かったです。これってほっといても大丈夫ですか?』
「いや、ダメだ。どこへ行ったか追えるかな?それの回収に向かいたい。」
『分かりました。恐らく直線なら南米の方になると思うのですが、ちょっと速すぎて今は見失ってしまっているので、確認出来た方向のマップ情報だけ先に送ります。もう一度見つけ次第また連絡します。』
「よろしく頼む。」
そりゃ急に日本海域を抜けたモノがあれば連絡もくるか。
でも、助かった。にしてもあいつは何しに行ったんだ。
普段は基本的には内面的なだけに、メッセージからも今回は感情的なところが出ていて珍しい行動ではあるんだよな。
それだけにヒナとヒデもかなり対応に困っただろう。
でもだからといって二人を怪我させることなく出ている所を見ても、完全に理性がないわけでもないだろうし、普通に飛んで見つかるような事も避ける為に、恐らく速度も観測しづらいほどかなり速くしてるんだろう。
「二人は?」
「ケガはないらしい。三階に居ると思うから、一応確認を頼む。あと小屋の方に魔法使いをまとめて入れておいてもらったからそれも頼む。」
「分かった。圭は?」
「今、恐らく今は太平洋を横断しているらしい。どこかに到着が確認出来次第、迎えに行く。」
「何してんだアイツ・・・。分かった。梓さんは先にアイザックと一緒に中へ入っておいてください。俺は小屋の方を一度確認してきてから、すぐに向かうので」
「わ!分かりました。」
一先ず、すぐに移動できるように私も地下に移動しよう。
それに日本から出た以上、このまま交渉人の手を借りた方がいいだろう。
南米に繋がっているメンバーを捜すか。てか電話をくれた、リュースにも確認しておこう。
「・・・・聞いたことがある。walkerの相談所・・・。お前・・・色々な世界で相談を受けてる奴だったのか。」
ずっと黙っていたアイザックが、こちらに顔を向けた。
その目つきはきついが、私を見ているわけではない。
何かを決めてしまったような顔。
復讐と憎悪だけが、はっきりと浮かんでいる。
——今は、やめてほしい。
「だから何か?話は後で・・・」
「アイザック。後ではなそ・・・」
「俺は!親父を殺した奴を見つけたいんだ!魔法省のやつらは痕跡も追えないとかで、俺を犯人扱いしやがった!!!
なぁ!!あんたなら!あんたなら!
犯人を見つけられるのか!?」
復讐。魔法省内で暴れなかったのは、再度捕まりたくなかったんだろう。
それならもう少し黙っていて欲しかったが
「知らん。受けるかどうかもまずは話を聞いてからだ。だが、今は見ての通りこちらも非常時だ。暫くは大人しくしていろ。」
「嫌だ!受けてくれないんだったら俺がここに居る意味がねぇんだよ!ここは魔法世界じゃねぇんだろ?だったら!俺をあの野郎が居る世界へ戻せよ!!」
「アイザック!俺もちゃんと話を聞いてからにしたいんだ。以前トルストイさんにはお世話になってるし、出来るだけの事はするから、もう少しだけここに居て待ってくれないか?」
「カイル・・・・頼むよ。本当に!本当に見つけたいんだ!!うちの結界は世界一だった!!それなのに家に張った結界の中で、あの・・あの男は・・・!!」
「分かった。俺もすぐに合流するから、もう少しだけ彼女と一緒に中で待ってほしい。」
「待ってるなんて・・・・・・俺は!!嫌だ!!離せ!!」
走り出そうとしたアイザックを和が止める。
今にも魔法を発動させようとしているようにも見えるほど、感情的になっているようだ。
聞く耳を持たんか。
ちょっと待ってくれという事が「時間がかかる」と感じているんだろう。
焦りや苛立ちかとにかく留まる事を拒否したいのだろうが、それでこっちに怒りの顔を向けてきたところでしょうがないのだが、まぁそれを言ったところで本当にしょうがない。
だが、こちらもそんな場合ではない。
それぞれの状況や事情が違う事はお互い分かっている筈だ。
それを無理やり通したいのであれば、それ相応の理由や責任が取れる立場でもない限り、ただのわがままだ。
「お前。・・アイザックか。お前の言いたいことはあるんだろうが、お前は今現在何もできずに奴隷になり、何もできていないまま私に買われたから、ここにいる。今お前が通せる願いなんてない。」
「!・・ふざけんな!じゃあ買うんじゃねぇよ!別に奴隷が必要な訳じゃないんだったら、俺がどこへ行ったって良いだろ!!ほっとけよ!!」
間を置く。感情的な対応に感情的にすぐに返事をしたところで加熱する。
「・・・・いいか?アイザック・トルストイ。もしも、お前がただのわがままな子供ではないのなら、まずは現在の状況を見てから目標の為に今の自分がするべき事をしっかり判断しろ。ここは確かに相談所だ。まずは話を聞いてやる。それを聞いてお前がここからどこかへ行くと判断するのであれば、私も忙しいんだ。すぐにでもお前の世界に放り投げてやる。一人で勝手にしろ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少しだけだぞ・・・・・・・」
「それも状況次第だ。目標の為に忍耐をつけろ。和。あとは任せた。」
「わかった。梓さん。すみませんがお願いします。アイザック。彼女について行ってくれ。」
リュースから電話が入っている。
すぐに電話をかけなおしながら私も屋内に入る。
「はぁ・・。」
嫌な予感は、だいたいいつも外れない。
これは恐らくこの後暫くは、お偉いさんからの連絡が重なって入ってくる。
もしもお時間があるようでしたら
一文二文、はたまた評価頂けたら
ちょっと凹んだり、めっちゃ喜んだりします。




