刀鍛治の真打 巫女の剣舞
注意!
作者は鍛治エアプです。
清めたまえ
清めたまえ
槌が打つのは赤熱の鉄
振るう腕は純白の肌
構えて力めば盛り上がる筋
圧がかかりて膨らむ血管
振り下ろせば鐘より澄んだ音色
吹き飛ぶ火の粉は花弁のように散る
振り上げ振り下ろす間断無く
熱は逃げ惑い
刀鍛治の肌は焼けること無し
火の粉は吹き飛び花弁のように散る
重い金槌鉄塊を打てば
穢れは火の粉になって飛ぶ
やがて鉄塊は刀に至り
刃の波紋は鍛治師に染まる
水に浸けられ火が落とされて
鍛治師の仕事は終わりを迎えた
冷めて輝く刀身に
波打つ刃紋止めどなく
柄嵌め
鞘嵌め
現に託す
祓いたまえ
祓いたまえ
囃子手拍子に指笛と
祭はたけなわ
受け取る真打
掲げ鞘投げて
光る刃紋に片手添え
静かにそっと円描く
月の温もり閃く刃は
生命斬るため生まれた定め
巫女の剣舞が示すのは
因縁断ち切る人の願い
足踏み翔んで翻る
紅蓮紅蓮と赤袴
熱で汗ばみ雫は舞って
いずれ乾いてその後に
祭は終わり
ほどけるたすき
祓いたまえ
清めたまえ




