成長
あれから数日、言われていた手紙が届いた。
中には、前のお礼と先生への招待状が入っていた。
「あら、お礼がはやいわね」
ニナがあの軍を絶賛していた。
ニナが俺の持ってる招待券をみた
「前話してたやつね」
合間を見つけて行ってみよう
「お店はいいから、いってきなよ」
ニナさんはいい人だ。
俺はすぐさま準備した
「あら、もう行くのね」
「帰ってきたら、新作頼んだわよ」
招待状の中に地図がありその通りに進むと、森に出てきた。
その中にお屋敷があり森の中なのに妙に小綺麗だ。
塀もない、そこまで大きくない
ベルがないのでインターホンの代わりになってるみたいだ。
ベルを鳴らして見ると、入口近くの甲冑が動き出し、喋りかけてきた。
「要件は何だ」
招待券を見せると、静かに自分の居場所に戻り、喋った
「承知した」
すると扉が開き、中に入ると外観にはそぐわない洋風に驚いた
「お待ちしておりました。」
「私、この屋敷に務めております。チャガンドと申します」
これは、執事さんでしたか、年もいってるようには思えない。
「話せないことも伺っております」
もう、広まってるのだろうか
進んで行くと外観とマッチしないぐらい広い
「こちらにお掛けになってお待ちください」
一分もしないうちに誰かに声をかけられた。
「おぉ!もう来たのね早いわね」
「よっす!ウチ、ボルネオ!ネオって呼んでねよろ〜」
「とりま、これ食べて!」
前に出されたのは、ステーキに似た焼き肉のようなものだ
いただきます。
ナイフを手に取り、切り分けていくが何も切ってないような感覚だ。
一口サイズにし口に入れると、トロっと身が溶け、ジュワッとした油がとてつもなく上品な味わいになっている
「いいっしょ!いいっしょ!」
「これ、すごいんだからね!」
「喋ってみ!」
「喋る?いいけど、どうせって、えぇ!喋れてる!」
これを食ったおかげだろう。
彼女はにっこり笑い言った
「これで、お話しやすくなったね」
「君のこと、ぜーんぶ知ってるよ」
「聞きたいことあるでしょ、いいよ教えたげる」
ありがたい、これで能力のこともわかるが、なぜ喋れるんだろう。
「コレねぇ~スライムなんだよね」
え、スライムとは思えない見た目、味一体何をすればこんな、上品になるのだろうか。
「これは、一体何を、どうしたんですか?」
「知りたい?いいよぉ!でも条件があるの」
タダじゃないらしいな。
いいだろう
「条件とは?」
「ずばり!ここの誰かと戦ってウチが納得できたら、おしえたげる」
なかなか厳しいぞ、俺に戦闘センスなんてないし
「納得の基準はなんですか?」
「うーん、わかんない☆!」
俺は呆然とした。
「やらないなら、いいよ、教えないから」
「やりますよ」
「だれがいいかな?」
あまり大きくないやつがいいな、大きいのは前相手して疲れたし。
「表の甲冑の青梅と戦ってもらおうかな」
アイツか、まぁ大きくないし、勝たなきゃいけないわけじゃないし、いいか
「じゃあ、表出てぇー」
「青梅!あとよろしくね」
「承知」
表に出て待ってると、青梅とボルネオが外に出てきた。
「うーんと、じゃあ、ルール説明ね!」
「今から、君たちに殺しあって、もらいまーす!」
え?ルール無い感じの殺し合い?
「ちょいちょい、殺し合いなんて、聞いてないって!」
「えーだって言ってないもん♡」
えー言ってないもんじゃねぇよ、ルール説明になってないやんけ。
「はじめ♡」
「承知」
突然始まったが、青梅は動かない、なんでだ?俺の行動を伺っているのか?
「なら、攻撃して」みようかなって」
拳で勢いよく殴ってみると、、、痛い、ものすごく痛い
「甲冑だから、知ってたけどさぁ」
「残念だ、期待していたが、」
「期待されるほどの力は持ってない」
ボルネオが、手を振りながらなにか、投げてきた
「おーい!これ、使っていいよー」
投げられたものは、カニだった。
カニになれるなら防御は、安心だけど、どう攻撃するのが正解だ?
「ガブッ!」
右のハサミが少し大きいな。
「よし!ちょん切ってやらぁ!」
甲冑を挟んだら、スーと抜けられてしまった。
「そうだもんな!ゴーストだもんな」
しびれを切らしたボルネオが戦いを止めてきた。
「あーた、頭を使いなよ、カニの特性フルで使いなよ」
アドバイスを、もらったがイマイチわからない、ステータスを今一度確認してみるか
「ステータスオープン」
最初に食べたカニと違うらしい、ステータスは劣るけど大した変化はない。
さっき言ってた特性を探してみる。
あった、これだ。
右のハサミが大きいのは挟むわけではなく、大きさを活かし、潰すや叩くなどに使うらしい。
使い方がわかったら、こっちのもんだ
「いいね〜はじめ!」
やはり、青梅は動かない、なら一気に叩き潰すのみ!
「くらえ!ウェイトシザースッ!」
「ふん!」
青梅は、真正面から受けた。
「お見事、わしにヒビを入れるとはだがまだまだだな」
青梅が腕を組み突進してきた。
俺の腹部に入り込み、そのままぶつかった。。
「この攻撃は、耐えられるかな」
俺は防御もできず、直にはいってしまった。
「カハッ」
そばで変身解除し倒れてしまった。
「叶わぬか」
意識が遠のいていく。
「こんにちは」
目の前には、光ってるというか反射してるというか、何かが立っていた。
「私は、仏だ」
なんの用だろう。
「魔王、どうにかして」
仏は灰になって消えた。
気がついたら、見知らぬ天井だった。
どうやら気絶してしまったらしい。
「 」
食べたスライムの効果も切れてしまっている。
「おっはよぉ!長く寝てたねぇ4日ぐらいかな?」
そんな長くは寝てないと思ってたが
「早速!食え」
出されたのは、あのスライムだ
「食べたね、結果発表!」
負けてしまったが、納得してくれただろうか。
「ざんねんだなぁ、想像以上に弱いねぇ」
はぁ!?弱かったぁ、落ち着け、理由を聞こう。
「納得できなかったんですか?」
「え?あー納得?そんなん、とっくにしてるよ。」
「じゃあ、さっきのは?」
「あー単純に君、弱すぎってだけ」
そうか、よかった。
「教えてくれるんですよね?」
「いいよ、教えてあげる」
スライムに食べさせた、物の濃度で味や見た目、肉質が変わるとのことだ。
これは、料理の幅が広がるぞ
「他は?」
あの仏も聞いてみよう
「気絶してる間に仏がでできて、魔王がどうこうってなんですか?」
「仏、そう、仏ねぇ」
なにか、触れちゃいけないとこに触れてしまっただろうか。
「ウチは、そういうの専門外だから、ここにいきな」
渡されたのは、地図と手紙だ。
「ここから、すごい東に行くと、カリン・リョウと言う地がある、そこには歴史に詳しい施設がある」
施設なら、本があるかもしれないな。
「渡したそれは、入場券みたいなもんさ、取るのに苦労したんだからね!感謝してね」
「ありがとうございます、明日には出発しますね」
やった!これで、さっきの仏のこともわかるだろう。
「えぇ、そんな早く行っちゃうの、ならこれも一緒に持ってけ!」
ネオからもらったのは、小型ロボットだ。
「聞いて驚け!空陸海!なんでも来い来い!名付けてフィールド!」
ありがたい、説明によると、ネオの操作で動くとのことだ。
「これなら、心強いです!」
「今日はもう暗いから、寝て明日出発してね」
ネオは個室に案内し、俺を寝るように仕向けた。
明日から大変だな。
俺は眠りに落ちた。
「おい、おい、聞けよ、旅は結構厳しいぞ、覚悟しろ」




