変化
あれから、一週間がたった。
「これで、今日も終わりっと」
一仕事を終えや休んでいると、ニナが話しかけてきた。
「ここ最近は、お客さんも増えて繁盛してるけど、食材が足りなくなることが増えてきたのよね」
頷く俺
「あなた、戦える?森に入って何かしら取ってきてほしいの」
クビを傾ける俺
「まぁ、とりあえず、剣か何か持って森に入りましょう」
走れるかどうかの、この俺を駆り出すとは、取り会えず今回はついてきてくれるぽいので、行きことにした。
森に着くと、馬と羊の中間のような生命体が居た。
ニナが、それに近づくと準備を始めた、なんだろうと見ると、チチ絞りをしているではありませんか
パンに付けてたのはこれだったのかと思いながら見ていると、ニナが食える草でも取ってこいと言った。
「草って言ってもこの世界じゃなにが食用かなんてわかりもしない」
一人喋っていると少し大きめの湖に着いた。
八メートルある、この湖なら魚ぐらいいるだろうと思っていると、急に湖が揺れだし地震が起こった。
慌てふてめいてると湖から、ハンドスピナーぐらいの目を水面に出しこちらを見ていた。
なんだろうと思っていると、ニナがこっちに来た。
だが、その瞬間、水面の目が動き始めた。
湖が干上がる勢いで水を押し出し、五メートル以上もある大きなカニが現れた。
カニは四本あるハサミで俺達を突き刺す気でいる。
ニナが逃げろと言ってくれるが、腰が抜けているようで動けない。
「仕方ない」
ニナが持ってた腰の剣を抜き戦ってくれている、この隙に逃げるしかない。
逃げるさい、ハサミが落ちてきた、美味しそうだ。
だが、カニは再生するらしく、このままじゃニナが死んでしまう。
こんな時、俺は何もできない、いつも実況者よ。
「やってやる!」
立ち上がったが、腹が減った、、、
「ちょっとだけならいいよね」
そうして、俺は落とされたハサミの肉を食べてみた
う〜ん、これは、鳥もも肉に似た味ナマコのようなコリコリ感、ジューシーと来た、これはつまみに最高。
こんなことを思ってる暇じゃない、助けに行くぞ!
「あれ?俺の手こんなハサミしてたっけ?」
俺は気づいたらあのカニと同じ見た目になっていた。
なんてことだ、最高じゃねぇか!だが五メートルもない、これは自分の肉体で色々と決まるらしい。
こんなときはステータスが見れるはずだが。
「ステータスオープン」
おぉこれが俺のステータスか、ステータスはメーターで表現されてる。
この緑のメーターが俺ので、隣の青いメーターがこのスコルピークラブのもんらしい。
これなら俺だって戦えるはずだ。
ニナは一時撤退している、暴れるなら今がチャンス。
カニの後ろに行き、一撃食らわしてみた。
びくともしない、カニがこちらに気づき反撃してきた。
「ヘェッ」
避けられない、覚悟した瞬間、鈍い音がした。
殻のおかげかヒビはあるものの俺にはダメージがない、良かった。
耐えられるも、攻撃が通らないどうすれば、考えてる間に軍が後ろまで迫って来た。
「助かった」
思わず声が出た。
「ヘァッ」
掛け声と共に一人の少年が飛び出した、その少年はあっという間にスコルピークラブを倒してしまった。
俺の活躍なく終了、その少年はニナに駆け寄り救助隊を呼び、俺を見つけ睨んでいる。
今はカニになっているから、敵だと思われても仕方ない。
少年は構え直し、俺に向かって剣を振った。
殻が守ってくれるから、強気で受ける。
ちらっとステータスを見ると、カニのメーターが四分の一になっていた。
次の攻撃を受けたら俺にもダメージが入るんじゃないか。
少年はラッシュをした。
これで、終わったと思ったが、一様ガードし隙を見つけようとした。
「ガードしても、無駄だ!」
カニのハサミが2つとも割れメーターが減少していく、少年を捕まえようと最後のパワーで爪をうごかした。
変身は解け気を失った
「えぇ、人?救助隊!」
目を覚ますとテントの中にいた
「オルシャ様、お目覚めになりました」
オルシャ?誰ださっきの少年か?
予想があたり少年が駆け足でちかずいてきた
「すいません、大丈夫でしたか?」
頷く
「そうでしたね、王様から伺ってますよ。」
お!話が早い
「今はさっきのカニを解体処理をしていて忙しいのでこれで失礼します」
カニを解体処理!だめだあんなうまいモンを処理させて溜まるか。
立ち上がり、カニの元へ向かった。
身を挺してカニを守って見るが邪魔だと言ってどかされる始末
「すいません、彼はカニに手を出すのを止めてほしんじゃありませんか?」
ニナが事情を話して解体処理は一旦ストップになった。
「これで兵士たちに振る舞いましょう!」
良い提案だ!これでお店も繁盛、間違いなし!
「よし、始めるか!」
カニシャブの作り方
裏返し、カニの真ん中に一本切れ込みをぐぐっと入れ、脚を持ち切れ込みに向かって倒しとパキッといい
甲羅から胴の実と一緒に剥がれます。反対側も同様に
胴についてきたカニ味噌を甲羅に落とします。
カニのエラを取り
「ここは食べれないの?」
頷く
関節のちょい上ここから脚を落とします。
今回は鍋を使わず、甲羅を鍋として使おう!
カニ味噌の水気を切り、塩、ホントは出汁を使いたいけどないから水を入れ
甲羅を火にかけたら、完成!
実は適当に出しておいてください
「大きかったから、大変だったけど簡単じゃない」
皆で食べよう!
「甲羅の中に入ってる、これがなんというか、いい味出してる」
「国で食う飯よりうまい」
「実もすごい弾力」
俺も一口食べようかな
パク
あ、俺食べたら変身するんじゃ
時すでに遅し、完全にカニになってしまった。
今回のメーターはさっきより長くなってるし
「どうすんだ、これすぐには戻らないんじゃ」
あたふたしてるとオルシャが話しかけてきた
「君は喋れないはずでは?」
なぜだろうオルシャには俺が喋ってる言葉がわかるらしい
「どこでその言語を習得したんですか?」
「俺は何もしてないですけど」
この世界には日本語に似た何かしらの言語があるのかもしれない
「あなたは自分が話してる言語は何かしらないのかい?」
なんのことだろう日本語を話してるだけだが、相手には別の言語に聞こえているのだろうか。
「わかってないようなので、説明します」
この世には【混語】【天語】【樹語】混語は俺が話せている言語だ
天語は世界共通語らしい。
樹語は昔に使われていた言語だそうだ。
「言葉がわかるなら、聞いてほしい」
「えぇ、わかりました」
俺はこれまでのこと、これからのことを話した
「よし、これから報告に行きましょう」
「このままじゃ、どこにも入れないんじゃ、」
「大丈夫です!こんなこともあろうかと、連絡アイテムを持ってきてますので」
これなら、この姿を誰かに見せることもなく報告ができそうだ
連絡アイテムは板状の水晶だ
「こちら報告班、何用だ」
「大きな揺れの報告です」
「揺れの原因は大きなカニのせいでした。」
「あの謎の男がカニを倒してくれました」
「そうか、彼は今どこにいる」
「だいすけさんいいですか?映しても」
「ええ」
水晶を片手で持ち、俺の全体像をつうした。
それはもう驚いていましたよ、謎の男が魔物のカニになってしまっているのだから
「ひとまずわかった、帰ってきてから詳しく話を聞きます」
報告は無事?終わったようだ、これからどうしようかと考えているとオルシャが提案してくれた。
「僕は何かを学ぶのが趣味なんですそれを手伝ってくれる先生を紹介しましょうか?」
言葉も学べる世界も学べるいい機会じゃないか!いくっきゃない!
「行きます」
「では後日連絡しますね」
皆は帰る準備をしているが、俺は帰れないなこんなんじゃあと三時間ってとこだな長いな〜
「僕達は帰ります。報告もありますので、あなた達はどうしますか?」
「私は大輔さんが戻るまでいます」
「すみませんありがとうございます」
ニナだけが残り他の皆は帰っていった。
残り十分未満にのなる頃、後ろから何かいたように思えたが野生動物だろう。
完全に戻る頃には真っ暗になっていたので怖くなってニナと全力疾走して帰った。