表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

体験談系エッセイ

少し真面目な話をします

作者: 七宝

先日、人生で初めて手術を受けました。


※ずっとお尻の話をしています。

※膿とか血とか、けっこう出てきます。

※ずっと痛い痛い言ってます。

※長いです。


以上が苦手な方は頑張って読んでください。

 皆ちゃんこんにちマ! 七宝(シポッ)です!(*Φ∀Φ)さっそくですが、皆ちゃんに質問があります!!!!


 あなたにとっての「気持ちいいこと」は何ですか?


 眠ること、散歩をすること、運動をすること、夜の運動をすること、指をポキポキ鳴らすこと、趣味に没頭すること、美味しいものを食べることなど、いろんな答えが返ってくると思います。


 私は「排泄」が好きです。

 トイレを天国だと思っています。


 排泄って2種類ありますよね。うんちとおしっこ。私は断然うんちです。

 もちろんおしっこも気持ちいいのですが、やはり我慢に我慢を重ねて腹に溜め込んだ無遠慮な量の爆盛りうんちを便器の中にドカーンと叩き込むあの快感には敵いません。


 そんな天国なうんちですが、あることが原因で1ヶ月と少しの間、地獄に変わってしまいました。今日はそのお話をしていこうと思います。


 初めてその違和感に気づいたのは11月に入ってすぐの頃でした。その時は「なんかお尻がデカい気がするにゃ」くらいにしか思わなかった私でしたが、その後すぐにそんな悠長なことを言っている場合ではないことを思い知らされました。


 尻サイズの違和感を認識した翌朝、私はいつものように出社し、席につきました。その瞬間、あまりの痛みに思わず「ニ゛ャーーー!」と叫んでしまいました。

 朝起きてから1度も座ることなく移動していたせいで気づかなかったのですが、右尻がボンボンに腫れていました。


 すぐにトイレに行き、手で触って確認してみると、右のお尻全体がものすごく熱を持っているのが分かりました。しかし、こんなに痛いのにもかかわらず、どのあたりが痛いのかイマイチ分からないという不思議な状況に陥りました。


 とりあえず出社してしまったのと、刺激しないよう気をつけてさえいれば耐えられない痛みではなかったので、その日はそのまま仕事をすることにしました。


 とはいえ、いろいろ考えました。今は座り仕事をしているので、言ってみればこのおケツは商売道具なのです。

 このままではマズい。何としてもこのケツをなんとかせねば。仕事中、こんな言葉たちが頭の中でスクリーンセーバーのように動き回っていました。


 帰宅後、症状を調べてみると、恐らくこれなんじゃないかというものが出てきました。肛門周囲膿瘍という、その名の通り肛門付近に膿が溜まる痔(?)の1種です。


 泣きました。

 純度100%の極悪な偏見で申し訳ないのですが、痔というのはおじさんがなるものだと思っていたからです。


 なのに、アナゴさんよりも若い自分がなった。

 このショックは計り知れないものでした。もし技術が進んで計れるようになったとしたら、300ショックは堅いと思います。


 どうしよう。お尻の病気(怪我?)で病院に行くのが恥ずかしい。周りになんて言おう。怒られるのかな。いや怒られるわけないか。恥ずかしいな。やだな。おケツ痛いな。おケツ痛いな⋯⋯おケツやだな⋯⋯おケツだな⋯⋯


 とにかく嫌でした。

 お尻の病気になったという事実がとても辛かったのです。なんでよりにもよって私が。私のおケツが。そんなことばかり考えていました。


 翌朝、寝ている間に症状が進行したようで、膿んでいる場所が判明しました。やはり肛門付近が腫れているようでした。


 それでも、まだ病院には行きませんでした。

 本当(ほんとう)()くないことなのですが、その(とき)は「こんなもんほっとけば勝手(かって)(なお)るやろ」と(たか)(くく)っていたのです。


 数日経った頃、トイレに影響が出始めました。

 まずはうんちからでした。


 しこりがちょうど肛門の脇にできていたので、うんちが通ると圧迫されて激痛が走るのです。


 目を潤ませながらなんとかうんちを捻り出し、お尻を拭きます。これがまた痛い。うんちをする前より痛みが増しているのです。しこりがあるのは肛門の脇なので、触らずに拭くというのは不可能でした。泣きながら拭きました。


 ここでまた1つ分かったことがあります。それはしこりが大豆くらいのサイズだということです。大豆サイズってなんか良い響きですね。


 経験上、こういうのは破れて中の血や膿が出れば痛くなくなるはずなので、それを待つことにしました。


 そして月日は流れ、11月も中旬に入った頃、お尻が爆発しました。


 朝起きると、なんとなくお尻の割れ目がヌメヌメしている感覚があり、たら〜っとなにかが垂れているような感覚があったのです(ダブル感覚)。


 とっさにパンツ(普段はノーパンで寝るけど、爆発に備えて履いていた)に手を入れてお尻を触ってみると、指が真っ赤っかになっていました。


「キョエェェーーー!!!!」と心の中で絶叫し、枕元のティッシュに手を伸ばします。手を拭いて、5枚くらい取ってお尻に挟みました。括約筋をギューってしてティッシュを強く挟みます。この時私はワクワクしていました。どれくらい血が出るんだろう、と。


 ティッシュを外して見てみると、真っ赤を通り越して完全に紅でした。紙の半分以上が血に濡れていました。


 また心の中で「キョエッ」と叫び、新たにティッシュを5枚取り、合わせて丸めます。


 私は恐怖しました。

 私の予想では、このお尻に出来ていた大豆サイズのしこりの中身はほとんどが膿であり、白っぽいか、血と混じって薄い赤色だろうと思っていたのです。


 なのに! これがもう赤より赤い! 真紅! 血そのものの色! 恐怖以外の何物でもありません! 強いて言うなら驚嘆です! 何物でもありましたね! すいやせん!


 で、丸めて捨てたあと、念の為にもう1回拭いてみたんですね。


 そしたらまた真っ赤!!!!!


 心の中で「キョエ⋯⋯いやまあそうだよな」と思いながら綺麗に拭いて捨てました。


 多分皆ちゃん、「なんで心の中でしか喋らんの? ちびまる子の中野さんかよ」って思ってると思うんですけど、これには深めの池よりも深いワケがあるのです。


 実は私、去年仕事をやめてから実家に戻って絶賛こどおじ(子ども部屋おじさん)中なんですけど、家族に内緒でやってるんです。痔。


 って言ったけど私まだお兄さんでした。こどおにですね。子ども部屋に棲みついてる鬼みたいですね。


 話逸れまくりですね。

 ほんで、綺麗に拭いて捨てたんですよ。


 で! ここであることに気づきました。


 ティッシュでギューギューやっても痛くない!!!!!


 微塵も!!!!!!


 すごい、しこりって破裂するとこんなにも一気に「無」になるんだ! 今なら殴られても刺されても大丈夫な気がする! と無敵になった気分でした。


 それから私はシャワーを浴び、お尻を念入りに洗って出勤しました。破れたところが外傷として普通に痛かったです。しみました。


 穴が空いている以上少しずつ血も出てくるので、定期的にトイレで吸血しました(オムツとかも吸水って言うし、血の場合は吸血でいいんだよね? ね?)。


 その夜。

 うんちがしたくなりました。爆発後初です。


 清々しい気持ちでトイレに向かいます。ここ数日地獄だったうんちタイムが、やっと天国に⋯⋯!


 便器に「よろしくお願いします」とお辞儀をし、ズボンとパンティを下ろして着座します。


 なんという安心感。

 この便器の「いつでも出してくれてかまわんよ」という心の広さ。

 ありがたや⋯⋯


 さて、と⋯⋯フン!(激痛)


「ヌョエェーーーーー!!!」


 踏ん張ったと同時に叫んでしまいました。不意打ちだったのでモノホンの声が出てしまいました。


 お尻が⋯⋯痛い⋯⋯なぜ⋯⋯


 絶望していると、悲鳴を聞いた母が「どうした」とトイレにやって来ました。

 バレるわけにはいかないので私は「なんか出たと思って叫んだけど、普通にうんこだった」と嘘をつきました。


 母は「バカやな」と言って去っていきました。


 お尻を拭くと、昨日までの痛みほどではないものの、なかなかの痛みがありました。

 ここで私はとある図を思い出しました。


 これです↓(親指で描いたので分かりにくいと思いますが、頑張って理解してください)


  挿絵(By みてみん)


 肛門周囲膿瘍というものを調べた際、こんな感じの図がたくさん出てきたんですね。

 この図を見るに、うんちをする時に勝手に別行動をする悪いヤツがいるようです。だから充填されて痛くなったのでしょう。


 じゃあなに? これ一生続くの? この図を見る限り、直腸らしき所から出てる脇道をなくさないと治らないっぽいよね⋯⋯?


 絶望していろいろ調べていると、いつの間にかお尻の痛みが収まっていました。

 ここでまた私の悪いところが出てしまい、「へっ、ザコが」とこの病気をまたナメ始めました。


 それからもうんちの直後は多少痛かったのですが、しばらくしたら穴も塞がり、痛みもなくなりました。ざまみろって思いました。


 と油断した直後、風邪を引きました(ここからしばらく風邪の話が続きますが、痔と関係あるので読んでもらえるとありがたいです)。


 鼻と口の間がものすごく乾いてめちゃくちゃ痛い。ここが鼻腔? と思って調べたところ、多分「咽頭扁桃」でした。


 とにかく息をするのも辛くて、タオルを濡らして鼻で吸ったり、お湯を沸かして湯気を吸ったり(家に加湿器がない)してなんとか和らげようとしました。


 でも全然ダメでした。

 次第に熱も出てきて、身体中が痛くなってきました。


 翌朝、ロキソニンを買いました。飲んでしばらくすると、めちゃくちゃ楽になりました。


 元気になった私は「へっ、余裕やん」と思いながら仕事に行きました。咳はそんなに出ていなかったので、マスクさえしていれば大丈夫だろうと思ったのです。


 数時間後、またロキソニンを飲みました。


 こんな感じでなんとかその日は大丈夫だったのですが、翌朝発熱しました。

 仕事を休み、家で安静にしました。様子を見て続くようだったら病院に行くつもりでした。


 この辺は記憶が曖昧なのですが、11月22日の夜に活動報告で38.3℃出たと言っていました。いいメモになってくれましたね。


 それでそこのコメント欄でお大事にの言葉をいただいて、次の日の夜に39.4℃出たって泣きながら報告してます。39.4℃ってなかなかですね。


 その後相互さんが「病院行って(´;ω;`)」って心配してくれて⋯⋯


 11月23日は祝日で病院がやってなかったらしく、次の日に行くと返信してますね。


 で、次の日の私がこれ(10:40時点)↓



ロキソニン飲んでヴィックスドロップ舐めたらほぼ復活した!!!!!!!

なんか体を騙しまくってる感あるけど、騙してる間に治ってくれそう!!!( ゜∀゜)ウヒョー!!



 その1時間半後↓



胃痛がヤバい(´;ω;`)何も食べてないのに下痢が止まらん(´;ω;`)なんで(´;ω;`)何が出てるの



 痔も風邪も学習しなさすぎでしょ。


 具合悪くてほぼ何も食べてなかったんです。その状態でロキソニンを飲みまくっていたので、胃が破壊されていたみたいです(空腹時を避けろって書いてあるけど、そういうことだったのね)。


 この後病院に行って、抗生物質を貰いました。抗生物質さえ手に入ればこっちのもんですね!


  挿絵(By みてみん)


 それから相互さん(勝手に出していいか分かんないので名前伏せます)が優しいコメントくれたりして⋯⋯って長引きすぎ!Σ\(゜Д゜ )


 まだ咳止まりません(´;ω;`)死ぬのかな


 て感じで、咳は出るものの熱は25日くらいに下がって、元気になったんですね。


 で、この頃にまたお尻に違和感が出てきました。


 12月に入ると激痛になっていました。

 前回とは痛み方が違うように思いました。前回はまさに膿の痛さだったんですけど、今回は筋肉にジーンとくる感じです。肛門括約筋が冒されてる感じです。


 で!(´;ω;`)いちばん辛いのが!


 咳がめっちゃ出てるんです。咳をすると意思とは関係なく括約筋がキュってなって、もう目をギューってしないと耐えられない痛みです。


 ここから刻みますよ。


 12月1日。

 家でもどこでも叫びながらうんちをしていました。もう「知られたくない」とかそんなアレじゃないんです。

 うんちとおしっこってセットで出るじゃないですか。あの時の私はうんちと叫び声がセットになってました。


 お尻を拭く時も本当に情けない声を出しながら、半べそかきながら拭いてました。


 12月2日。

 前回の大豆サイズを超えてきました。痛みがさらに増しています。


 痔の人用のクッションを買いました。地べたに座るよりだいぶ楽でした。


 この時の楽な体勢の順位は


 四つん這い→クッション→以下同率


 という感じでした。寝てても立ってても歩いてても何やっててもずっとお尻が激痛に苛まれていました。もはや「死にたい」とすら口にしていました。


 また、うんちをすると叫ぶのを我慢出来ないほど痛くなるということで、うんちが出ないようにほとんど何も食べないという行動を取りました。良くないことばかりしていますね。


 12月3日。

 また大きくなりました。想像を絶する痛みです。人生初の気絶をするかと思いました。何やってても冷や汗ダラダラです。真冬なのに。


 自転車を見るだけでお尻が痛くなります。


 あと、検索履歴が痔ばっかりになりました。


 あとあと、言ってなかったんですけど、ずっとロキソニン飲んでました。結論、痔にはまったく効きませんでした。


 余談ですが、身内が死にました。


 12月4日。

 またまた大きくなりました。のど飴サイズです。クソデカいです。こんなに腫れることあるの? ってレベルです。


 ずっと泣いてました。おしっこすらまともに出来ません。最後の方、絞り出す時に力入れてキュってやるんですが、また括約筋が使われるんですね(´;ω;`)もう⋯⋯


 職場で死にかけていると、上司が私のところに来て、手を見せて言いました。


「しっこが焼き芋の匂いする」


 ブチ切れそうになりました。

 こっちは泣きながらおしっこしてるのに、なんなんだ焼き芋って。なんの苦しみもなく楽におしっこ出来て、その上いい匂いまでするなんて贅沢すぎるだろ。


「ほら」


 手を出して「におえ」というジェスチャーをしてきます。


 こいつ、手洗ってないのか? 手におしっこつけてここまで来たのか? などと思いながら渋々嗅いでみると、スイートポテトの匂いがしました。「怖」って思いました。


「○○さん、これヤバいですよ」


 私がそう言うと、上司は「な! ヤバいよな!」と言って外にタバコを吸いに行きました。多分こっちのヤバいとそっちのヤバいは違うんだけどな⋯⋯


 夕方、本当に死が見えてきたので早退させてもらいました。


 家に帰って、あのクッションに座ってご飯を食べていると、気管がニャホ! ってなったので、でっかい咳をしました。

 その瞬間、この世のものとは思えない痛みがおケツを襲ってきて、お尻が濡れた感じがしました。


 ついに爆発したか!? とウキウキしながらティッシュをお尻に入れてみると、やはり大量のお血血(ちち)が!!!!!!!!


 やった!!!!!


 勝ったぞ!!!!!!!!


 家に1人だったので叫びました。


「せっかく破裂したんだから今しかない!」


 そう思い、痛みを我慢して、「痛いダメだ痛すぎるテレビ出れそう出れそう!」とか言いながら膿を絞り出しました。


 さて。パンツ変えないと。

 そう思ってズボンを脱いだら、お尻のところが真っ赤になっていました。


「キョエッ!?」と叫びなから座っていたところを見ると、座布団が赤くなっていました(座布団の上にドーナツ型のクッションを置いて座ってた)。


 こんなに血出たの!?!?!?!?(体感、ヤクルト1本分くらい出てた)


 すごく嬉しくなりました。これだけ出ればもう大丈夫だろうなと思いました。


 すごい。咳をしても痛くありません。お尻が腫れてない生活ってこんなに素晴らしいんだ。

 何日も地獄に居たせいで忘れてしまっていました。


 この日はお通夜だったのですが、お尻の都合もあって行けませんでした。でも次の日もお通夜をやると言っていたので、まあいいかとなりました。


 12月5日。休日。

 午前7時前、私の体の上で猫が喧嘩しました。両膝の裏が血だらけになりました。

 1匹が私の足の間で寝ていたところにもう1匹が襲ってきて喧嘩になって、巻き添えで両膝の裏を引っ掻かれました。


 でもいいんです。引っ掻き傷なんて少し痕が残るくらいで、そんなに痛いものでもないのです。けっこう深かったけど。

 ヤバいのは牙です。本気で噛まれるとボンボンに腫れて靴が履けなくなります。手の親指を噛まれた時は親指だけ稼働しなくなりました。


 この日は好きなだけ寝て、お通夜にだけ顔を出しました。


 12月6日。忌引休み。

 お葬式に出ました。先日のエッセイを読んでくださった方はもうお分かりかと思いますが、この12月6日が爆うまクロワッサンの休憩所に行った日です。


 めちゃくちゃ美味しいクロワッサンが食べられると分かっていたので、その人が亡くなってから数日の間ずっと楽しみにしていました。おケツが治って本当に良かったです。


 12月7日。

 焼き芋しっこの上司がインフルになりました。


 ついでに尿検査もしてこい。


 ちょっと飛んで12月10日。休日。

 母方の祖父母と、母と4人で買い物に出ました。

 喫茶店に行ったり、スーパーに行ったり、ご飯を食べたり、毎回コースはだいたい決まっているのですが、喫茶店が終わった頃からお尻に違和感が出始めて⋯⋯


 すぐに痛くなりました。自動車の振動も、いや、座っていることさえも命がけでした(進行スピードが今までと桁違い)。ガタンとなる度に叫びました。新品の道しか走れない尻になっていました。


 うんちもしたくなったので、コンビニに入りました。本当はお尻が痛い今、うんちなんてしたくないのですが、調子に乗って昨日も今日もガッツリ食べていたので、当たり前に出てきてしまうのです(便秘の人にマウント取ってるわけじゃない)。


 お尻が落ち着くまで駐車場で四つん這いになって過ごしました。10分くらいやってました。ヒザが痛かったです。もっと柔らかい駐車場を所望します。


 お昼はびっくりドンキーに行きました。祖母の奢りなので、お腹が破裂するくらい食べました。


 まず、チョコパフェから食べました。空きっ腹にパフェはなんとも気分の悪くなるものですね。ハンバーグの油より3倍くどかった記憶があります。


 でも、食後にもう1回呼んで持ってきてもらうのってなんか嫌なんです。2回も店員さんを呼びたくないんですよね。なので、水も1杯でやり繰りします。私の中の流儀です。


 そんなことを思いながらパフェを食べていると、祖母が店員さんを呼び止めて水を貰っていました。


 そうだ、そういうののついでに頼むという手もあったぬぁ。そう思いましたが今更どうにもならないので溶けないうちに頑張って食べ切りました。


 さぁハンバーグです。もはや何バーグディッシュを頼んだか全く覚えていないのですが、訪れる際は97%の確率でチーズバーグディッシュの300gなので恐らくこの時もこれでしょう。


 あとナスの揚げ浸しと、ゲソ唐も取りました。


 おケツは依然として爆弾を抱えており、激痛に苛まれています。


 ショッピングモールに行った頃にまたうんちがしたくなりました。食べすぎたのと、パフェが冷たかったのが原因だと思います。


 トイレから出ると、もう歩けなくなりました。なるべく人のいないところに移動して、静かに泣きながら四つん這いになって過ごしました。冬なのに汗ダラダラでした。

 みんなの買い物が終わって、「おわたよ」とメールが来たので1人で車まで戻りました。泣きながら。


 私、人前でほとんど泣かない人生を過ごしてきたのですが、この時は本当に涙がチロっと出てました。小3の頃に左腕が3箇所折れた時以来です。


 12月11日。

 まだ上があったのか、と思わされるほどの激痛。

 絶叫してばかりだったので帰らされました。


 12月12日。

 病院に行きました。口コミとかもうどうでもいいから、とにかく近くの病院へ! と思って来たのですが、良い所でした。


 もう人目も気にならないレベルまで来ていたので、歩く時は両手でお尻を拡げながら移動していました。


 そしてついに私の番が来ました。調べたところによると、病院に行くと99%手術が行われる症状だったので、私は人生初の手術に恐怖していました。


 先生は杉田玄白に似ていました。近松門左衛門にも似ていました。


 ズボンとパンツを下ろして横になります。


 が、痛すぎて泣きそうな顔をしていると、「楽な体勢でいいよ」と言われたので、四つん這いになりました。


 あそこもお尻も丸出しで四つん這いになって、至近距離で杉田玄白に見られる。心が死にました。ちんちん見せるより恥ずかしかったです。


 これ、美人の女医さんだったら心は死ななかったのでしょうか。それとも、おじいさん先生より緊張して、結果的に余計に心が死んでいたのでしょうか。


 やはり私が思った通り肛門周囲膿瘍で、手術をするとのことでした。日帰りだそうです。


 テレビで見るような手術室であの格好でやるのかと思っていましたが、全然そんなことはなく、普通の場所でした。


 お尻に注射を打たれます。人生初の麻酔です。


 お尻を切られます。

 ほとんど痛みはないのですが、何かをされている感覚はちゃんとありました。痛覚だけなくなってるんですかね? 怖いです。


 ろくろ首じゃないので自分が何をされているか全く分からなかったのですが、あの感覚的からして、膿を絞り出されたのだと思います。


 こんで終わりです( ˙-˙ )あれ? 家で爆発したのと何が違うの? ちゃんと全部出してくれたってこと? そこが素人との違いかな?


 またヤバかったら来てと言われました。「痔ろう」というヤバいやつになるかもしれないとのことでした。


 もしそうなると、最悪括約筋ごとなんちゃらになるらしく、お尻をキューってしにくくなる可能性があるようです。


 辛いです⋯⋯


 エッチなことしにくくなるなんて⋯⋯


 肛門括約筋が弱い人って、勝手にうんちが出てくることがあるらしいんですけど、もしエッチなことしてる時に相手のお尻からうんちが出てきたらどう思います? 本人は気づいてないって状況だったらどうします?


 と思っていましたが、経過は良好です。13日経ちますがおケツは無事です。このまま何事もなく終わってくれることを祈るばかりです。


 おケツのアーメン。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 症状が洒落になってない……。
[一言] そのうち名前が「痔宝」に変更されてそう・・・・・・
[良い点] 痛みがこちらにも伝わってくるエッセイでした。 漫画だとギャグの材料にも使われることもある痔ですが、 やはり恐ろしい病気なのだと再認識しました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ