幕間 登場人物・語句解説
一旦、物語の登場人物や語句をまとめてみました。
(新展開は次話からとなります。)
●フミナ
本作主人公。16歳。高校二年生への進級直前に不慮の事故で亡くなる。
その後、異世界の神の手引きにより、その神の管理する世界にTS美少女として転生する事になった。
絶世の美少女としての容姿と伝説級の魔女としての魔力を与えられ、様々なトラブルに見舞われつつも、異世界での生活基盤を作るべく奮闘中。
生真面目で比較的しっかり者ではあるが、多少抜けている面もあり、青少年にありがちな勘違いもあって、自身を(容姿含め)過小評価しているところがある。
●那月
頼りになる相棒。17歳。日本からの転移者の母と現地人の父との間に生まれたハーフで、淡い金髪をボブカットにした蒼穹の瞳を持つ美少女。
シグルス王国特務騎士〈勇者〉だったが、母が亡くなったのを機に王国特務騎士を辞めて、見ず知らずの田舎に引っ込んだタイミングでフミナと出会った。
母の遺言もあり、当初はフミナの保護者として振舞おうとしていたが、気に入ったのか馬が合ったのか、すぐに気の置けない相棒になった。
〈勇者〉という事もあるのか、国王とは案外本音でやり取りしている節がある。
●ヒナタ
レッサーパンダでフミナの使い魔。可愛くて強くてもふもふ。
レッサーパンダの威嚇のポーズって、ちょっと防壁感がありますよね?
そんな適当な理由もあって、ヒナタは強力な使い魔になりました。
●セルフィ
商家の出の孤児。12歳。濃い瑠璃色の髪と目を持つ美少女。
孤児院の院長の良からぬ企みを看破し、立場の近い少女達と一緒に孤児院を出て共同生活をしていた。
家族と一緒に暮らしていた頃に一通りの教育を受けていた事もあり、知識水準はかなり高く、仲間達の教育役兼司令塔的な立場にいた。
自身を救い出してくれたフミナに対し、憧れの想いを抱く。
●フィリア
高い魔法の素養を持つ孤児。11歳。白銀の髪をおかっぱ気味に切り揃えている。
普段はぼんやりしているが頭の回転は速く、客商売も無難にこなす。
魔法使いが目標で、フミナを師と仰いで『フミ姉』と呼ぶ。
●リゼット
孤児達のまとめ役。13歳。孤児達の中で一番大人びていて礼儀正しく、長い青髪をポニーテールにまとめている。剣士として冒険者志望。
●コレット
ツンとしたしっかり者の孤児。13歳。長い赤髪をツーサイドアップにしている。
将来はアクセサリー職人が夢。
●シャルロット(シャル)
ぽやぽや人懐こい孤児。13歳。金髪ふわふわのセミロング。
将来の夢は服飾職人。
●モニカ
那月の侍女。長身で癖っ毛ストロベリーブロントのロングヘアーが特徴的。
那月が小さい頃からずっと仕えており、多種多様な技能を修得している。
可愛いものに目が無く、すぐにもふもふする癖があり、最近は主にフミナをターゲットにしている。
●ティナ・ピンセント
ピンセント商会家の長女で二号店の店長。16歳。栗色のロングヘア―の持ち主で、前髪はぱっつんに切り揃えている。
女性の服飾に拘りがあり、可愛らしさをより可愛らしくがモットー。
普段はぽやぽやしているが、案外計算高く、フミナを二号店の看板娘にするべく手回し中。
●テルセロ・ピンセント
ピンセント商会の会頭でティナの父。
誠実な商売人だが、その分苦労も多い模様。
●サリー・ピンセント
ピンセント商会の経理長でティナの母。
二十代でも十分通る位に若々しく、キリっとしたしっかり者。
●スペイサー・ブリクジル
グランツ辺境伯家の執事にして、裏では懐刀の一面をも持つ初老の男性。
〇転生者(&転移者)
この世界では、別世界から魔力を融通して貰う手段として、過去から幾度となく転生・転移が繰り返されてきた。
その結果として、転生・転移者のもたらした知識等により、特定分野ではかなり先進的な発展が見られている。
また、この世界と転生・転移元の世界との時間軸は同一ではないため、過去に転生・転移者がもたらした知識等が存外新しい事もその一因となっている。
〇スキル
各人の持つ能力を分類し、その習熟度合いをLV付けして可視化したもの。
魔法を例に取ると、火・水・風・土・光・闇・時空・錬金の8属性に分類されており、LV1が見習い、LV2が初級、LV3が中級、LV4が上級という具合にランク付けされる。
尚、LV7は人類の最高到達点に近い意味合いを持つ。
※このため、フミナの魔法技能はほとんどあり得ない程に高レベルです。
〇通貨
単位はアウルム。1円や10円の様な、安価過ぎる貨幣は存在しない。
銅貨 ……1アウルム
銀貨 ……10アウルム
青金貨……100アウルム
金貨 ……1000アウルム
これ以上の大金のやり取りには、魔道具の証文が用いられる。
〇聖域
魔物が近付けない領域で、魔族等もその力を制限される。
地脈の流れにより形成され、世界各地に存在する。
その特性上、古来から都市として栄えているところも多い。
聖域内に作られた街であれば魔物用の防壁はほとんど不要になるが、害獣や盗賊等は素通しとなるため、結局は何らかの防護策を講じる事が多い。
〇シグルス王国
フミナの転生先となった国。シグルス王家による王政が敷かれている。
王侯貴族による治世が安定しており、気候も温暖で過ごし易い。
とは言え、現代日本と比較すると治安は比ぶべくもなく、領主各々の統治による差異はあるものの、魔物や盗賊の脅威・スラムの存在等により日が落ちた後の外出は推奨されておらず、特に女性は危険度が高くなっている。
〇グランツ辺境伯
シグルス王国の最北部に位置する、王国最大の領土を持つ貴族。
地位こそ辺境伯だが、シグルス王国で最も力のある貴族として知られる。
〇アルフルス
本作の舞台となる街。
グランツ辺境伯領第二の都市であり、シグルス王国北部の交通の要衝でもある。




