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臆病者の恋

作者: このゑ

君は優しいから、想いを伝えても変わらないでいてくれるってわかってた。

受け入れてくれるとは、まさか思ってもみなかったけれど……仕方ないじゃないか。どうしても君が欲しくなってしまったんだ。


そうやって 折角手に入れた恋人関係なのに 僕は失うのが怖くて、期待しちゃ駄目だって自分に言い聞かせた。

もし別れた時 君に僕の痕が残らないようにって、僕はきっと君のマイナスに繋がるからって。


僕なんかと付き合ってるって知られたら馬鹿にされるんじゃないかって思って、知り合いのいる場所へはいけなかった。

意識したら触ることも目をあわせることもできないようになって。それはもう治ったけれど、それじゃあ今度は触るタイミングがわからなくなって 手もつなげなかった。


君が好きだも愛してるも、文字で伝えてその気になって、結局の所口に出したことなんて何回あっただろうか。


こんなことになるなら、伝えておくんだった。


もっと沢山、愛してるって。



[走馬灯って案外、偏った過去の追憶なんだな。

彼女のことしか、写らない。]



そんなとりとめのない感想で、僕の意識は途絶えた。

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