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魔導剣士育成学校  作者: ショウロウ
第1章 学園のあれこれ
9/10

第8話 クラス長 立花光の実力/番外編 省略化デート編 坂口仁美視点

魔導剣士育成学校


第8話


家に着くともう8時半。

もう仁美は風呂に入っている頃かなと思い、玄関のドアを開けるとそこには仁美が立っていた。


「ごはんにする?お風呂にする?それとも…」

「ご飯で。」

「もう最後まで言わせてよ~。」

「いや、言わせちゃまずいだろ。」


玄関で待っていたなんて予想もしてなかった俺は正直驚いた。

それから2人でご飯を食べた。


「今日の戦い緊張したよね。」

「ああ、危ない場面もあったからな。」

「とにかく学年代表になれて良かったね。」

「ああ、そうだな。それもこれも仁美が力を貸してくれたからだ。ありがとう。」

「そんな、私こそありがとう。」


食事中こんな話をした後別々に風呂に入り、一緒の部屋で少し離れて寝た。





翌日…。

今日は学年1位のクラス長との対戦。

クラス長は魔法の力は非常に大きいが剣技は恐るほどにはない。

朝早くに仁美を起こしていつも通りの時間に家を出た。


「仁美、よく寝れたか?」

「私は昨日翔くんが寝る前に寝てたからもうぐっすり!翔くんは?」

「俺はまあまあかな。」

「あ、昨日はごめんね。私も疲れてたみたいで翔くんが寝るまで待っていられなかった。」

「昨日はハードだったからな。ま、今日も頑張ろうぜ。」

「うん!」


学校まで行く道でこんなことを話しながら通った。




さあ、正念場の学年トーナメント決勝戦だ。

相手はぐどいが、学年ランキング1位のクラス長の立花光だ。

魔法力がピカイチの相手にどう対応していくか、仁美と話し合わないとな。


「仁美、ほんとにどうしようか?」

「うーん、私もこれと言って作戦はないだよね。相手が相手だし。翔くんはどうなの?」

「俺は魔法力では勝てないと思うから、結局近距離戦になると思う。」

「それで、どうやって近距離戦に持ち込むの?前みたいになったらそれこそ終わりだよ?」

「う、うん。分かってる。」




今日の決勝戦は午後から行われる。

学校についてからやったことと言えば、仁美と2人の息合わせや、基本的な動きの確認などなど、基本的なことをやった。



試合直前になると流石に仁美も緊張しているようで、顔が強ばっていた。


「仁美、さっき言ってた戦法なんだけど、魔法無効化魔法を打つ。」

「ん!?なにそれ?無敵過ぎない?」

「うーん、この魔法は攻撃的な魔法は無効化できないんだよね。無効化出来るのは、2人が使ってたダークフィールドとか、俺が使ってたフレイムウォールとか、フィールドに現れるようなやつだけだ。」

「なるほど、メリットでもあり、デメリットでもあるのね。」

「そういう事。ま、重力さえ何とかなればあとは任せてな。」


という具合で作戦も決まり試合に向かった。




試合開始時刻5分前となり、いつも通り会場に行く。会場に入ると今日は決勝戦だからか人が周りで大勢見ていた。


「よーい、始め!」


決勝戦開始のコールが立花先生の甲高い声によりコールされた。


「魔を滅せよ。”デビルタイド”!」


この魔法は…と説明はもういいか。これでフィールドには悪影響はない。


「クラス長覚悟!」


俺はクラス長に向かい剣を振る。すると、


(ガキン)


と鈍い音がした。ま、まさか…、攻撃する前に何かを口をパクパクしていたが…。


「せい!せい!」

(ガキン、ガキン)


ダメージが通らない。


「こ、これは…?」

「私の特殊能力だよ、翔琉くん。魔法でも技術でもない。私は私の意思でバリアを貼れる。もちろん攻撃を見なければならないから限界はあるがね。」


なるほど、つまりS級魔法を使えば何とかなるか。


「仁美!そっちは大丈夫か?」

「え、ええ、こっちは平気だから集中して!」

「何を話しておる!」


クラス長は思いっきり剣を振ってきた。俺は下がりながら受けたが、危うかった。


「我が身に纏えしものは神の全て”オールドライブ”!」


S級魔法を発動させた。すると同時にクラス長も何かを唱えていた。


「我が身に纏えしものは神の全て”オールドライブ”!」


クラス長もS級魔法を使った。あと使う人がいるとすればクラス長くらいだろうと予想はしていたけど…。やはり…と言うべきか。


俺は剣を最速で振るもガードされるか剣で受けられる。


(ガキン、ガキン、ガキン、ガキン)


俺得意のカウンターもしてみるが互いに先が見えているためどっちもダメージが通らない。


結局そのまま時間が過ぎて行ってしまい、仁美がもう1人の子を破っていたため、耐久値が多い俺らが勝ちになった。だが勝ったと思えなかった。




全学年の試合が終わった3時くらいに優勝者だけが表彰された。

その時に告げられたことだが、今回から変わってしまって3年生以上の優勝者が本戦に出ることとなった。

もちろんこれまでやってきたのが否定されたわけで批判は多かったが、決まったものはしょうがない。



という感じで校内戦は終わり次は少し先にある学校対抗戦 (ダブルス) だ。

また今以上努力して今回のいたたまれない気持ちを思いっきり発散したい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

番外編


今日は翔くんとデート…ぽいことができる日!


「これってやっぱりデートだよな。」


と翔くんがボソッと言った。私は聞こえてない振りをして笑顔で返した。嬉しい気持ちを少しでも高めるために。


洋服屋では翔くんが服を選んでくれた。翔くんは自分の趣味がどうとか言っていたけど、普通に私も可愛いなと思ったからそれを買った。


カラオケでは自分の歌が褒められて嬉しいと感じたし、翔くんの歌が予想よりも上手でびっくりした。


アクセサリーショップでは…、イヤリングを買っただけだったなぁ。


それから海に映る夕日がとても綺麗な場所に翔くんは連れて行ってくれた。そこで少し気恥しそうに、ペンダントを箱に入れてプレゼンしてくれた。



家デート?もしてその日はぐっすり寝られたかな。私の感想としては人生で1番楽しかった日だったかな。


最後に…。これは私が後々に思い出しながら語ってるだけだから変に思わないでね。それじゃまた番外編で会いましよう。

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