第7話 4回戦の違和感の秘密と5回戦の苦痛
どもども、ショウロウです。
ついに学年代表選抜決定戦も終わりが近づいて来ましたね。
これからの展開も楽しみにしていただけると嬉しいです。
ではキャラクター紹介行きましょう!
関口菜乃花
速い攻撃が得意。が、単調で読みやすく1人だとあまり勝てない…。
青髪で短髪。少し背は高い。
このくらいにしておきますね!
では本編をお楽しみ下さい!
仁美との楽しい楽しいお出かけも終わり、ベスト4決めの第4回戦が始まる。
今日は事前に、妹も見に来ると言うメールが来ていた。
今回の俺らの始まりは午前の一番最初。
そして勝てば5回戦が昼からある。
だからこそまず4回戦を勝たないとな。
4回戦の相手はあまり情報のない2人で、
名前は一条正樹と九摩達郎。
何故2人はここまで戦って、そして勝ってこれたのか。
その理由を知るためにも速く戦いたい。
俺たちはいつ通り試合開始5分前には会場内で待機していた。
すると堂々とした歩き方で一条と九摩が入試場してきた。
余程の自信があるのか、それともバカなのか。
お互いに、準備が出来たため、開始時刻より少し早いが定位置に着く。
「始め!」
この合図と同時に俺たちは走りだした。一条達は止まって待ち構えている。
剣技で負けを取るはずがないと自信に満ちていた俺は、一条の近距離に詰め寄る。
すると一条の剣に何やら剣の周りに紫色の液体が付いていた。
危ないと察した俺は一旦交わす。
「それ毒じゃないか?」
「ん?なんだ?はったりか?証拠もねぇのにほざいてんしゃねーよ。」
この言葉を聞いた瞬間察しは着いた。ルール上剣に細工をするのは違反。
ただ、予選は学校が管理するため監視が緩いのだ。
こいつらはバレない範囲で、相手に毒を浴びせリタイアさせたのだろう。
「お前ら…おまえらなぁぁぁぁぁ!」
俺はこの時試合で初めて切れた。
その時服を引っ張る感じがしてそっちを向く、そう仁美だ。
仁美は心配そうな目でこっちを見ている。
「仁美大丈夫だ。流石に許せなくてな。本気で行かせてくれ。」
「ま、まさかあれ使うつもりなの?」
「いやあれは使わない。身体への負担が半端ないからな。」
そう言って仁美を後退させた。
向こうの2人は俺に剣を当てようと、無駄に振ってくる。
俺は避けながらこんなことを言った。
「お前ら、覚悟しろよ。みんなが大事に大事にしているこの大会を、チートなんかで勝ち上がろうとするやつなんか俺がぶっ潰す。」
『や、やれるもんならやってみろ!』
俺は避けながら詠唱を始める。
「天の恵みを塊で」
「畜生!当たらねえ!」
「皆の地に降らせておくれよ”アイスレイン”」
俺は仁美の所へ行き障壁魔法を使って守った。
大きな氷が振ってくるこの技は、魔力消費が激しい代わりに、ダメージが相当大きい。
体への負担も全くないから、この状況では最適だと言えるだろう。
予選4回戦は俺が切れて強引に行ったせいで呆気なく終わった…。
出口に行くとまた妹が待っていた。
「お兄ちゃんお疲れ様!あ、あの…仁美さんもお疲れ様で…す。」
「あぁ、春奈ありがとうね。」
「えぇ、春奈ちゃん。」
俺と仁美は妹に優しく声をかける。
「春奈、2回続けて来てくれてありがとうな。」
「うん!5回戦も来るよ!って…言いたいんだけど、試合が被っちゃてさ。行けなさそうなんだよね…。」
「そんなのいいよ、春奈は春奈の試合を頑張らなきゃ、な仁美。」
「そうね、春奈ちゃんは春奈ちゃんで頑張っていなきゃ私たちも嬉しくないと思うし。」
「2人とも優しい…。ありがとうございます!私も頑張りますので、頑張ってくださいね!」
5回戦は昼の1時からである。
妹と試合をちょうど同じ時間なのだ。
いつも見に来てくれるからそろそろ見なくちゃなと思っていたのだが、今回は無理そうだ。
昼ごはんのうちに次の学年代表選抜決定戦のための作戦会議を仁美と行う。
今はベスト4にいる。一応予定通りは予定通りなんだが、それでも次で負けたら意味が無い。
「仁美次どうやって攻めようか?」
「2人で相手に向かって走るのはさっきやったからね、どうしよう?」
「次からはS級魔法を使えるんだけど、いつ使おうか?」
「それは私が決めるね、翔くん絶対無理するから。」
「あはは…。」
「まず翔くんはカウンターのみで攻めて。私は重力魔法で押さえつけるから。」
「重力魔法なら相手の動きは鈍くなるし、ま、クラス長くらいの強さでなければ大丈夫だろう。」
とまあ、次の作戦は簡単に言えば「守って攻めろ」だ。
S級魔法の使用が仁美に使用決定権があるのが少し俺的に緊縛感があって何か嫌だなって思う。
ま、前に倒れるまで使った自分に非があると、理解はしているから仕方ないけど。
さて5回戦の相手だが、1人は学年3位の犬山 緑2人目は八女 愛、もちろん1人1人のデータはもちろんあるがダブルスのデータがない。
こんな強い相手を相手にするのに戦闘パターンが分からないなんて…な。
だからこそS級魔法は必須だと思うんだけどね。
さて、開始時刻だ。
「では、よーい。始め!」
始まりの合図は出たのだが、お互い動かない。
相手の探り合いって所だ。実力を認めていてなおかつ、次どうしてくるかお互い分からない状況の時はこうなる。
こういう時はとりあえず魔法で先制かな。
「叩きつけよ”ダークフィールド”」
仁美の魔法だ。
これは予定通りの魔法だが、硬直状態の後はなにが起こるのか分からないから、集中。
2人はようやく動き出した。
重力フィールドの外側に出ようとしていた。
どうやらフィールド内は不利と考えてサイドから攻めてくるらしい。
「仁美は左の八女さんを頼む。」
「翔くんも気をつけてね。」
俺は犬山と対面する。
流石に剣技だけで3位にいる人だけある。
受けきるので精一杯だ。
これではとても隙なんてない。
隙を作るのも難しいぞ。
(あ、そうだ。)
そう思った俺は、フィールドの中に入った。
八女は無意識なのか俺に着いてきた。
でも…
(あ、あれ?あまり剣の振る速さが落ちていない。顔を見るときつそうな顔をしてるのに…。無理してるんじゃないか…。)
そう思った俺は全力で守りに、徹することにした。
だか…、守りに徹していたせいで残り時間が2分しかなくなった。
しかもあまりスピードが衰えない。
仁美の方はと言うと耐久値でも負けている。
このままだと耐久値の差で負けている。
この時の俺の耐久値は20000、犬山も同じく。仁美は6000、八女は8000。
「しょ、翔くんごめんね。勝てないかもだけど、S級魔法使って!」
「よしきた!」
あと1分30秒。
「我が身に纏えしものは神の一節、”フィジカルドライブ”」
自身強化魔法をまず使いここから新技で倒す。
「自己流奥義”ツイングルアクション2”」
前の時よりも倍以上早く動くようになった。(※第1話バトル編参照)
その速さは1秒に6回は当てられる速さだ。
顔を見ても2人とも俺が通った残像を見ているようだ。
数発受けられつつも八女を2秒で倒すと、その勢いで犬山も当たらない場合があったが6秒で倒した。
こうしてS級魔法を使い学年代表になった。
その後俺は前のことを学習してすぐにS級魔法を解いた。
あまり負担をかけないためである。
「仁美勝ったよ。」
「うん、翔くん見てたよ。速すぎて私じゃ目が追えなかったよ。」
「とりあえず、お疲れ様!」
「う、うん!」
俺たちはこの試合で初めてハイタッチをした。
そうなんせ嬉しかったのだ。
だが次の試合は間違えなくクラス長が上がってくる。
果たしてどんな試合になるのだろう。
戦いは明日、今日は帰って早く寝ることに仁美と決めた。
もちろん学校で解散の声掛けがあってから。
けど、この日は用事があるからと言って先に帰ってもらった。
(春奈…どうなったんだろう)
そう、用事と春奈に直接試合結果を聞くことである。
「よっ、春奈どうだったんだ?」
「あ、お兄…ちゃん…。」
「ど、どうしたんだ…?」
「ま、負けちゃった…。」
春奈は泣いていた。
そして俺に抱きついて来る。
俺はそっと頭を撫でて「大丈夫、俺だって春奈の年じゃ何も出来なかったんだから。」と囁いて春奈を少し落ち着かせた。
「もう大丈夫だよ、ありがとう、お兄ちゃん!」
「おう、俺なんかで良かったらいつでも頼ってくれ。」
「うん!」
仁美と一緒に学校へ行き、仁美と学び、仁美と同じ家に帰る。
毎日同じようにたんたんと繰り返される。
いやもうこれさ、ほとんど夫婦だよな。
まだ「付き合って」もいないのに。
この時俺は決心した。
クラス長との試合が終わったら告白しよう。
この思いを伝えようって。
こう思ったのは、今考えたことだけではなく、試合の度に思うことがあるからだ。
仁美はどうか分からないけど、俺は仁美が好きじゃないかと思い始めてあまり成長出来なくなった。
と言うより成長はしているが、試合で上手く出せないんだ。
多分この気持ちが戦いへの気持ちを邪魔してるんだと思う。
こんなことを考えていると家に着いた。
そう仁美が待ってくれている家に…。
どうも~、だんだんとバトルシーンを考えるのが難しいと感じできているショウロウです。
それにしても皆さん凄いですよね、僕なんか下の下の下と言っていいですよw
それではキャラクター紹介行きましょ!
六条美智瑠
赤髪のロングヘア。
関口と同じで速さが特徴、そして弱点も同じ…。
背は少し低め。
それではまた会いましょう!