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魔導剣士育成学校  作者: ショウロウ
第1章 学園のあれこれ
6/10

第5話 3回戦への不安とやる気

ショウロウです。

早速登場人物紹介言ってみましょー!

佐藤未来、佐藤美咲

学業も実技もそこそこだが、双子のチームワークはとてもいい。

身長は少し高め。体型は少し太め。かと言ってぽっちゃりでもないしデブでもない。

口は少し荒いけど、内面は優しい。

はい。というわけで主人公と戦った事のある、双子の紹介でした。

ではでは本編をお楽しみ下さいませ。

学年トーナメント2日目。

ベスト16に入った安心感と、これからが大変だぞという気持ちの切り替えにもなった。


僕らの3回戦は午後から。

だから、午前はゆっくり2人でいることにしたのだが…。


こんな時に何をやってるんだとか、誰かに突っ込まれそうな気もする。

昨日は2回とも楽に勝てない試合だった、ダブルスと言うだけで個人とは全然違う。

相手の息が合えば合うほどこっちが苦しい。

それを考えると俺達が当たっている相手の強さから、俺たちにとって組み合わせが相当悪いといえよう。

だが3回戦からはそうも言ってられない。


そんな気持ちのなか仁美と2人でいても言葉がつまり何も話すことが浮かんでこない。


「仁美、これからどうしようか。」

「うーん、ほかの人の試合を見てイメトレするか、誰もいない所で2人でゆっくり話をするかかな?」

仁美にそう言われて俺は迷った。

いつもならまっすぐに後者を選ぶだろう。

だか戦いの緊張感が張ってる今は、戦いを見てモチベを上げるのも、休んで気持ちを整えるのもどちらもいいし捨てがたい。


「ごめん、俺じゃ決められないや。仁美はどっちがいいと思う?」

「うーーーん…。じゃあ、2人になろ…?」

「わかったよ。」

俺は仁美と今は誰も居ないはずの校舎裏へ足を運んだ。


校舎裏でまずこのもやもやした感じを少しでも減らそうと何回か深呼吸をした。

少し落ち着いたあと、仁美の方を見ると同じことを何回もしていた。

仁美がこっちを向いて目が合うと

「やっぱり重要な試合前って緊張するよね。」

そう笑顔で言ってくれた。


このとき、俺はこの一言に救われたような気がした。

そうか、仁美も同じ気持ちだったんだと。

そう思ったら不安の気持ちが勇気のある気持ちへと変化し始め、

「そうだな。でももう大丈夫だ。3回戦お互いベストを尽くそう。」

そう言って2人で笑っていた。



俺たちの試合は午後2時からだ。

現在時刻1時30分

ベスト16からは時間を開けてゆっくり行われる。

ほかの負けた人達や他学年も試合を見るためである。

俺も去年までは勝ってからすぐに上の学年を見て勉強していたな~。


さっきまではそれもあって緊張していた。

だがもう試合直前。

そんなこと言ってる暇はない。

そんな空気の中開始10分前(1時50分)に、俺と仁美は会場へ向かった。

5分前にはついて相手への対策を念入りにたてて勝つために…。


今日の相手は、学年のダブルス順位はなのだが学年で2番目に強いと言われているペア。

関口菜乃花(せきぐちなのか)六条美智瑠(ろくじょうみちる)である。

去年の”ブレイズソウルズ”ダブルスの学年で唯一の本戦出場ペア。


たしかこの2人は、足の速さを生かして2人でグルグル周りながら相手を困惑させて、双剣の速さで殲滅する戦法だったはず。

となると仁美が不利すぎる。


開始1分前…。

俺は仁美に1つアドバイスと共に戦法を伝える。

「まず仁美は氷のフィールドを張ってくれ、その後俺が何とかするから。」

「何とかってどうするの?」

「靴の裏の摩擦を上げるの魔法を使って、それからは…あとはその時に。」


先生の始め!の合図で仁美は詠唱を始め、向こうの2人は走って攻めてくる。戦法は変わっていないらしい。

俺は仁美の手を引き、攻撃を受けかわしながら詠唱をサポートする。


「凍えさせよ”アイスフィールド”」

という仁美の詠唱が終わった。

たちまち地面が氷に変わってゆく。

「地面の力よ我が足に…、フリクションストリンシニング。」

これで相手の攻撃を封じたと思った。

が相手は剣を合わせて大剣に変えてきた。


「ま、まさか…試合中に剣を自在に変えられるのか…。」

彼女達のその技の名は”フォルムチェンジ”。

俺が知ってる中では姉しか使ったことが見た事のない技だ。

つまり、俺はまだ使えていない。


相手は2人とも大剣を地面に振り下ろし続ける。

こうなると仁美の魔力がものをいってくる。

俺は早くしなきゃと思い、関口に剣を向けた。

関口は一瞬で双剣に変わる。

この技の怖いところは詠唱なしで自由自在に変えられるのところだ。


俺は剣を振るうも全て受け切られてしまう。

「仁美もうフィールドを解除するんだ、フィールド全部を一瞬で構成する魔力を少しでも減らそう!」

俺は仁美の所へ向かい仁美が解除する前にこういった。


「今から30秒間3分の2くらい、あの2人の攻撃を受けられるか?正確には3分の1攻撃をしてくるようにしてもらえないか?」

「魔法を連打すれば出来ない事じゃないけど、翔くんはその時どうするの?」

「俺は何もせず力も入れず、無抵抗にしている。」

「何それ自滅する気?」

「違う違う、新しい技を使うの、危険だけどね。仁美俺を信じてくれ。頼む。」

「わ、わかった。」


フィールドは解かれ、相手はまた走りこんでくる。

「討ち滅ぼせ”フレイムアロー”」

仁美の炎の矢の技だ。

俺は力を抜き目をつぶる。

相手は互いに炎の矢を何本か撃ち落としてから俺に攻撃を1秒に1回(双剣より500ダメージ)入ってくる。


仁美の息切れが耳に聞こえてくる。

炎の矢を30秒間も打ち続けるのは流石に無理があったかなと思った。

あと10秒お願いだもってくれ…


30秒たった時俺はすぐに後ろに後退し、仁美に駆け寄った。

仁美は魔力を使いすぎたようでぐったりしている。

「ここで座って待ってて、いま勝って来るから。」

俺は仁美の剣を借りて立った。

表示を見る。

仁美の耐久値ゲージはMAXなのだが、魔力ゲージはもうほとんどない。

関口は15000、六条は16000。

俺は力を抜く前は18000だったのだか、今は3000。


関口たちはもうここしかないと思ったのか、俺に迫ってきた。

俺は2人の攻撃を受け流しながら2人の隙を探した。


1つ見つけた。2人は一方が攻撃を2回したら動き出している。

ここだと思った。

キンッ キンッ スルー

2発目を受け流した。

「滅せよ”ファイナルカウンター”」

2人の隙をつき受けたダメージの3倍を両方に与えた。


合計すると45000ダメージを2人とも受けたことになる。

9:35。あと25秒しか残っていなかった。

この技を相手が知らなくて本当に良かった。

もし知られていたら、時間いっぱいまで耐久されて、終わっていただろう。


俺の技はあくまでカウンターである。

相手が攻撃を仕掛けてこないと全くの意味をなさない。

多分カウンターと言う技は俺が見つける前に誰かが見つけているだろう。

でも相手がいないと何も出来ないような技

、好きに習得するわけないよな…。


試合が終わり仁美の所に言って、肩を貸して出口の方へ歩いた。

出口へ行くとそこには…。



そこには1人の少女がいた。

「お兄ちゃん、お疲れ様!すごい試合だったね!」

とその少女は言った。

そう、この少女は俺の妹の春奈だ。

「またお兄ちゃんの技のカウンター進化したんだね!」

「う、うん。もっと強くなるために極めなきゃと思って。」

「もう私最後の何んか感動しちゃったよ、受け流して最後にズババッと…」

「翔くん…この子だれ…?」

仁美が眠たそうに口を開いた。

どうやら少しだけ魔力が回復してきたらしい。


「あ、2人とも会うのは初めてだっけ?紹介するな!」

俺は春奈を見る。

「こちら今俺のダブルスのパートナーの坂口仁美だよ。」

それから春奈の方へ移動し仁美を見る。

「そんで、この子が俺の妹の春奈だ。俺の可愛い妹だ!」

そんなやり取りをした後、初めに口を開いたのは仁美だった。

「そっか、この子が春奈ちゃんか!よろしくね。」

と仁美は笑顔で言うと、春奈は視線を横に流して頬を少し赤くして

「こ、こちらこそよろしくお願いします。」

と答えた。


いやー、俺の妹ながら実に可愛い!

あいや、別に俺はシスコンってわけではないぞ?

ただ人見知りの妹が可愛くて仕方ないだけだから。

それでも仁美は懐きやすい性格だし、少しは仲良くしてくれたらいいんだけど。


今日の試合は3回戦のみ。

そして明日は休みの日。


帰り道に俺は1つ話を言い出した。

「なあ、仁美。明日2人でどこかへ出かけないか?」

俺は断られたらどうしよう、迷惑だったかなとそんなマイナス思考で頭がいっぱいのまま、聞いた。

すると意外な返事を貰えて嬉しく思った。

「うん!もちろん!それで、どこ行こっか?」

涙が出るかと思った。

嬉しすぎて、明日死んだりしないよな?とも少し思った。

「それでどこ行くの?」

仁美が聞いてきた。

が…それに対して俺は

「明日になってからのお楽しみ~、だから今日俺が携帯いじってる時、覗くなよ?」

と意地悪っぽく言ってみた。

そしたら仁美やつニコッと笑って、楽しみにしてるねと来たもんだ。

気合い入っちまうじゃないか…。


朝がきた。

いつもと同じ時間に起きて、いつもと同じ時間に2人で特訓して、朝ごはん食べて。

8時10分。デートに行くかのようなうきうきな気分で玄関を出た。


どもども~ショウロウです。

とうとう5話まで書き終わってしまいました。本当はこんなに続けるとは内心、思っていませんでした。これも読んでくれるかもと思わせてくださる読者さんのおかげです。ありがとうございます。

さて登場人物紹介ですが、草壁雄一さんについてしていこうとおもいます。

主人公の唯一親友だった。学業成績は学年5位以内に入ってる程の頭の良さを誇るが、実技では魔法が使えず剣技を鍛え、現在学年の3分の1の中には入っている。おっとりとした優しい性格で主人公をいつも見守っている。

さて、どうでしょうか。雄一くんとてもいい人ですよねw。僕は雄一くん好きです。

ではでは皆さんまた次の話でお会いしましょう。

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