融合者(フュージョニック)
あ~・・・ご無沙汰しています。青風です。
死後世界触手譚がまだ途中ですがSF物を書きたくなったので書いてみました。
両方進めていくつもりですのでかなりの不定期になるかもしれませんがどちらの作品もよろしくお願いします。
その部屋はまるで近未来アニメの中にあるような機械で囲まれた部屋だった。
部屋の中央には様々な色の服を着た6人が居た。
その者達は同じ服装である。
何が同じなのか?それはその者達が着ている服すべてが軍服なのである。
ある者はスーツ、ある者は迷彩服、そしてある者は特務服。
そんな者達5名が見る目の前には一際豪華な、一際勲章の多い服に身を包んだ男が居た。
その男が威厳たっぷりに重い口を開いた。
「よく集まってくれた諸君!諸君等の隣に居るのが誰なのかは判らない者も居るだろうから軽く説明しておく。
君達は様々な分野でスペシャリストととして名を馳せる者達である!
ある者は最高のトラップマスターとして!ある者は最高のスナイパーとして!
そして私は光栄な事に最高のコマンダーとして選ばれこの場に居る!」
威厳たっぷりに言った後、最高のコマンダーである男が周りを見渡した。
他の兵士達は何事も発さず、瞬きすらしないでコマンダーの方を見ている。
その兵士達の奥には人が入れるカプセルが6つゴゥンゴゥンと音を立て白い煙を吐き出していた。
それをチラリと見たコマンダーは言葉を続けた。
「今は戦時の真っ只中、そんな時に最高戦力である君達に集まってもらったのは
わが国が密かに発見したオーパーツ、これの解析が終了してな・・・
君達には今よりこの装置にて人類初の超進化をしてもらう為である!
そしてその力を持ってこの戦争に勝利しようではないか!」
コマンダーがそう言うと何処に居たのか白衣に身を包んだ者が6名それぞれカプセルの隣に立った。
それを見たコマンダーは鷹揚に頷き最後の命令を下した。
「それでは諸君、君達がこの手術に適合できるよう願っている!」
そう言うと前に立っていた5名は一斉に敬礼をしそのまま後ろを向き予め決められていたかのようにカプセルへと吸い込まれていった。
「さて、私も逝くとするか。」
コマンダーはそう言うと最後に残されたカプセルへと入っていく。
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大きな戦争があり世界は1つになった。
・・・いや、大陸が1つになったと言うべきか。
戦争に投入された最新兵器は星のプレートを活性化させその姿を変貌させた。
始めは国同士の小さな諍いから始まった戦争だが、諸国を巻き込むだけに飽き足らず様々な兵器の投入により
星としての磁場が歪み結果プレートの移動を活性化させ惑星規模の巨大地震を齎した。
海溝が巨大な山脈に変わり、陸地同士がぶつかり国が消滅した。
それでも戦争は止まらなかった。
今度は少なくなった領地を奪い合うかのように侵略し合い始めたのだ。
しかし、6人(?)の王の活躍により戦争は一気に終結する。
戦争を起こした国の消滅という結果によって。
今なお昔話として語り継がれる’王の怒り’
これによりひとつの時代が幕を閉じた。
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※陸王国中央都市:大和
「おまたせーっ!」
満面の笑みを浮かべ、不自然に大きめの帽子を抑えながら被った女の子が不機嫌そうにスマホをイジっている女の子に声をかけた。
すると、ずいぶん待たされた友達なのか、声をかけられた女の子が声のしたほうを振り向くとその不自然な帽子を目にしつつ盛大に溜息をつく。
「はぁ~・・・真瑠!遅い!何してたの?先に帰っちゃう所だったよ」
呆れた様に言われているにも拘らず、真瑠と呼ばれた女の子はうれしそうにニコニコしている。
「んふぅ~♪彩に早く見せたくて走ってきたんだ~♪」
そう言って女の子は帽子を取るとそこには黒色の毛の猫耳がピンと立っていた。
彩はそれを見ると目を丸くして驚きの声を上げた。
「え!?うっそ・・・それって猫耳!?あんたよく買えたわね!高かったんじゃない?」
彩が驚きの声を上げると周りの人もチラチラと真瑠を見る。
その視線は好奇の視線というより羨望の眼差しであった。
そんな視線にはお構い無しに真瑠は満面の笑みで彩に飛びついた。
「フュージョニックの応募当っちゃったんだ!だからね、去年お別れしたクロスケを合わせて貰ったんだ!」
*
フュージョニック:
大戦中に発見されたオーパーツの技術を用い、人と別の物を融合させる新技術である。
大戦から後その技術は一般人にも用いる事が許されたのだが、技術は国に管理されてはいるが
適合率の低さなどがあり普及はしていない。更に融合する為には莫大な費用がかかると言われており
希少価値も相まって融合者は羨望のまなざしを受けている。
また融合には、失敗・成功・大成功の3種があり・・・
*
「え?あのクロスケ!?ちゃんと登録してあったんだ?」
彩はそれを聞いて少し悲しそうな顔をしたがすぐに笑顔を取り繕い真瑠に話しかけた。
すると真瑠も少し悲しそうに声のトーンを落とすと猫耳も心なしか垂れたように曲がりながらも勤めて明るく答えた。
「うん・・・だってクロスケは私たちの家族だったし、小さい頃からずっと一緒だったんだもん。」
それを聞いた彩は、しまったと思い真瑠の手を取って歩き出す。
「そうだよね、でもこれでずっとクロスケと一緒じゃない!」
「うん!これも王様のおかげだよっ!」
真瑠は彩の優しさを理解してか悲しい顔はしない。
手を引かれながら空を見上げ、この国の王を思い浮かべる。
その仕草を見て悲しい気持ちが薄れている事を察した彩はすばやく話題を変えた。
「そういえば、王様のお顔は見れた?」
「ううん、手術の時は王様が居たみたいだけど、その時はもう眠っちゃってて覚えてないの」
「そっかそっか、でも手術の成功者の一部が招待されるっていう晩餐会に招待されれば6人の王様全員に会えるよね」
「どうだろう?フュージョニックが当選した時点で運を使い果たしてると思う・・・」
そう言って二人で微笑みあう。
そして彩が何かを思い出すように真瑠に話しかけた。
「そういえば真瑠、融合して身体能力はどんな感じ?」
「あ~・・・うん・・・すごい事になってるかも・・・」
彩は「すごい事?」と首をかしげる。
真瑠は「うん」と言って彩に耳打ちをする。
「多分、目の前のビルの屋上位なら飛び上がれるかも・・・」
「えぇ!?」
彩が大声を出し驚いたがすぐに自分の両手で口をふさいだ。
そして真瑠を引き寄せ彩も周りに聞こえないように耳打ちする。
「あんたソレ大成功ってやつじゃないの?」
真瑠は苦笑しつつ頷く。
またココで彩が盛大に溜息をついた。
その理由は融合者の大成功者は必ずと言って良いほど晩餐会に招待されるからである。
しかも大概がそのまま何処かの王に仕える事が出来、晩餐会から戻ってくる人が居ないとまで言われていた。
「あんた・・・それ超玉の輿じゃない?」
「玉の輿って・・・まだ中等部卒業したばかりだしそんな事言われても実感無いよ~」
苦笑しつつ否定する真瑠をジト目で見て彩は真瑠にボソッと呟いた。
「もし晩餐会に呼ばれたら、同伴者は私になさいよ・・・」
本当に掠れそうな小さな声にも関わらず、真瑠はニッコリ微笑みながら
「そんなの当たり前だよ、彩ちゃんしか同伴者は考えられないもん。」
そんなやり取りをしている二人は知らない。
この後、王どころか国民に存在を知らされていない神と呼ばれる者を相手にしなければならない事を。
しまった・・・笑いが全然無い・・・
しかもまだ主人公が出てきてない・・・
書き直すかも・・・