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シチューは椀の中  作者: オムハヤシ
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シチューは椀の中

生まれ持った不幸症なのでしょうか…

波乱の人生を歩むしかなかった。


私なんて生まれなければよかった


産まなければよかった


我が儘に精神が崩壊してゆく。

 ガチャン、食卓から椀が落ちる。床には切り抜いた花型の人参が転がった。

「こんなもの食べれるか!シチューは皿で食べるのが常識だろ!」

溢れたシチューでベタベタになった机を拭く。せっかく時間をかけて作ったのにひどい仕打ちだ。主人は激怒の模様でおかずのカボチャコロッケを口に放り込むと部屋を去っていった。


常識って何よ!


主人の背中を睨む。料理の腕には自身があった。しかし私にはその料理をどのように盛り付けたらいいのかその常識がなかった。そんなの各家庭次第ではないのであろうか?私の家庭では椀にシチュー、ずっとそれを食べて結婚するまで育ってきた。それが私の常識だった。


私はただただ悔しかった。

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