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プロローグ

 混沌たる闇の中で、淡く金色の光を漏らし麒麟(チーリン)が眠る――――。



 閉じられた長き睫毛は薄紅の頬に色濃く影を落とし、一糸まとわぬ滑らかな肢体を無防備に我に預ける。



 願わくは永遠にこのままで。


 我の傍で、安寧(あんねい)の吐息を繰り返し目覚めたもうな。



 愛しき麒麟。


 憎き麒麟。


 お前はいつの世も我を壊す。


 もしも目覚めたならば、此度は必ずや我がそなたを壊してみせよう。


 

 さすれば何かが変わるやもしれぬ。


 我とそなた、相反する陰陽の(ことわり)、覆るやもしれぬ。



 だが今は、柔らかな肩と胸を抱いていられるこの刹那が愛しい。



 誰も、何物も、邪魔だては許さぬ。



 天子(てんし)よ、麒麟(チーリンに近づくな――――!




挿絵(By みてみん)




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