状況説明と初めての魔法だそうです。
ーーーあれから1週間が過ぎた。
まず、この1週間で分かったことは主に三個だ。
一つ目は記憶だ。
より正確に言うのならば記憶が曖昧になっているのだ。
自分の名前や妹や幼馴染みのこと、常識的な知識などはあるのだが・・・
まあ、これはおいおい何とかなるだろう
二つ目は、親の種族だ。
これは神様がつけてくれたんだと思うが、脳内にこの世界の必要な情報が流れ込んできたので分かった。
ちなみに、両親はあの俺の意識が覚醒したとき、部屋に入ってきた男女だった。
で肝心の種族はと言うと、なんと両親は魔族の中でも珍しい種族だということが分かった。
父親の方はゾンビ、母親は吸血鬼というなんともまぁ、青白そうで、再生能力が高めそうな組み合わせだなと思った。
最初は、吸血鬼はいいとしてもゾンビ?となったが、情報で確認してみたところ、
ゾンビーーーまたの名を死人族という。魔物である腐人とは違い腐っていない。またその性質はほとんど人族と変わらないが、肌が青白く、また人族とは違い身体の限界100%を出すことが出来る。更には、希に100%以上の力を出すことが出来るものもあらわらている。しかし、限界の力を使うと腕が吹き飛んだりするので、基本的につねに魔力で体をコーティングしている。そのためか死人族は、魔力のコントロールが上手い。また再生能力も個体差はあるがかなり高く、一説には吸血鬼と肩を並べるレベルだという。
俺はこれを知ったとき、ゾンビすげぇと思った。
人は普段、最高で20%しか出してないt。
つまり最低でも常人の5倍はパワー等が出るのだ。
スキルは諦めたけど、もしかしたらまだチート無双が出来るかもしれない。
なお、吸血鬼はほとんど知っていたことと同じだった。
長寿で、再生能力が高く、なおかつ血を少し吸うそうだ。
魔物には、ヴァンパイアと呼ばれる理性を失った吸血鬼の成れの果てがいるそうだ。
そして三つ目は、俺はどうやら魔力が微妙、ということである。
この世界には、魔力量である程度のランクに分けられる。
ランクは大体こんな感じだ。
SSS…化け物、神様
SS…人外、一握りの天才
S…天才
A…かなり才能あり
B…魔法士になれるレベル
C…常人より少し多いぐらい
D…生活に少し魔法が使える
E…一般人
F…ちょっと魔力が少ない
G…全くない
とまぁこんな感じだ。
というかCからGまでの間があんまりないような…、まぁ分けてあるんだしなんか意味があるんだろ。
ちなみに両親はどちらともSランクだ。
ーーで肝心の俺はというと、限りなくDランクに近いCランクだそうだ。
普通過ぎて悲しくなる。
何故俺が知っているかというと両親が魔力を測定して、言っていたのを聞いたからだ。
ちなみに言語は脳内変換されるようになっているようだ。
両親はあまり気にしてなかったが、俺は気になる。
という訳で、さっそく今から魔法の実験をしてみたいと思う。
まずは小手調べ、『障壁』といわれる基礎の中の基礎だ。
これには詠唱が必要無いので、とりあえずこれをやってみよう。
やり方は簡単だ。
魔力を意識して、相手を絶対に入れないと深く念じる。
魔法はイメージ力によって、威力が変わるらしく、今俺は鉄板をイメージしてやっている。
端から見たら、赤ん坊がうーんと唸っているようにも見える。
そんな自分に悲しくなりながらも、意識していると、四角い薄い壁が目の前に出来た。
やった成功だ。と思っていたら、急に意識がとおのいていった。
こうして俺は、初めての魔法を使い、初めての魔力切れを起こし、更には、お漏らしまでしてしまった。
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