神様はショタだそうです。
「ーーて、ーきて。」
ぼんやりした頭に、誰かの声が聞こえてくる。
意識が霞んでよく聞き取れない。
もう少し寝ようかと思いまた意識を闇に落とそうとすると、
「起きろっ」
耳もとに大きな声がして闇に落ちかけていた意識が戻ってくる。
どうやら自分は寝ていたようだ。
上半身を起こすと、そこにはこちらを覗きこんでくる七歳位の男の子がいた。
「おはよう、いい寝っぷりだね。」
誰だこいつ?
意識が覚醒してまず初めに思った。
まず状況を整理しよう。
俺は確か、地球滅亡寸前まで幼なじみとイチャイチャしていたはずだ。
ちょっと違う気もするがまぁ大体そんな感じだったはずだ。
「いやいや君、事実を歪曲しちゃダメだよ。」
(゜ロ゜)!俺は多分こんな顔になっていた。
なぜ我の考えが…はっ!あまりにびっくりしすぎてちょっと中二病入ったわ。
それよりも問題なのは…
「あんた神様か?」
今目の前にいる少年と・・・・くそっ、どうしても少年幼女にはルビについてしまう・・・・
少し脱線したがあまりにこの状況はおかしいのだ。
見渡す限り真っ白な空間がひろがっている
本当にどこまでも真っ白で気を抜くと上下さえわからなくなりそうだ
なるほど、以前なんかの本で読んだが人間はなにもない空間にいると頭がおかしくなるらしい
今なら納得できる
そもそも地球滅亡と共に死んだはずの俺が存在するのもおかしい。
つまりここは死後の世界なのか?
なんていうの?
神界?アストラル界?
「うーん、まぁ君達の言葉で言うならそうかな。多分君の考え方で大分あってるし、そうだよ、僕が神だよ。」
目の前にいる神はそんなに特別なことでもないようにあっさりと認めた。
だが俺はそんな事どうでもよかった、神様だってことは大体予想できてたし、そんな事よりも俺がこの時思ったのは
「何で少年なんだ。普通こういうのは女神だろう。いや、まだ同じ子供の姿でも、幼女だろぉぉおー」
そう強く心から叫んだ。
別にロリコンじゃないよ。
「いやそんな風にリアクションとられるとは夢にも思わなかったよ。確かにこういう時に少年って珍しいよね。最近は結構増えてきてた思うんだけど、主に敵キャラとして・・・・」
そんな風に神様がものすごく可哀想な物を見る目をしながら、慰めてくれた。
やめろ、こういうのは女神様か幼女にしてほしかっただけなんだ。
あっ、フォローにならねぇや
あとついでにいうならあんた敵キャラになるの!?
「まぁ、そんな事置いといて、君は異世界に興味はあるかい?」
神様は笑いながらそんな魅力的な事を言ってきた。
読んでくださりありがとうございます。出来るだけがんばりますのでよろしくお願いいたします。