レイナ誘拐だそうです。
すいません忙しくて更新が遅れました。
ーーあれから六日たった。
カレンから叔父共が盗賊の集団と接触したことと、最近警備を厳重にしたとの、報告を受けていたので、警備を厳重にしたことは報復を恐れてかは知らないが、盗賊共には間違えなく俺の始末を頼んでいるはずなので、レイナがいるときに現れなくて、本当に良かったと思う。
ちなみにカレンには、いざ来たとしても大丈夫だからと、これ以上の変化がないか調査に向かわせた。
あと、ルークさんは訓練の間、俺の規格外っぷりを見て
「常識って一体なんなんでしょう?」
と言ってかなり精神的に疲れているようだったのでーーほとんど俺のせいーー、屋敷で休ませている。
俺のとなりでは、最近初級魔法なら無詠唱が出来るようになってきたレイナが無詠唱での中級魔法に挑戦している。
それにしても、いくら俺が『指導』のスキルも使って教えてるからと言っても、流石に覚えるのが早すぎると思う。
これが天才というやつか、なんて考えているとーー
「そう言えばトール、貴方は杖を使わないの?いくら貴方が規格外とはいえ、杖ぐらい使うでしょ?」
と、ちょっと疑問に思ったのか魔法を中断して聞いてきた。
確かに、レイナの手にもそこそこ強そうな翠色の玉がついた杖がある。
この世界では、魔法を使うとき杖等の魔術媒体を使って魔法を使用する。
杖等を使わない場合、使うことは出来るが、杖の代わりに脳を使って使用するため、杖を使った時に比べて威力はかなり落ちる。
だから緊急でもないかぎり普通は杖を使うが・・
「え~と、何て言うか・・その、俺が杖を使うと威力がバカみたいにでかくなるし、なにより俺の魔力に耐えきれず、一回使ったらおじゃんになるし・・・」
「・・・ああ、成る程。」
ここで納得している当たり、俺のステータスがどれだけバクっているのかがこの六日間でよくわかっていると言える。
いやー久しぶりに軽く特級魔法使ったからな、あの時もかなり驚かれたっけ。
なんて考えていると、近くに気配を感じーー気配とか言ってる時点で中二病っぽいーーとか考えながら振り返ると、そこには武装した男の七人組がいた。
俺は少し警戒しながら
「冒険者の方ですか?」
と尋ねる。
ここは何だかんだ言っても魔物がでる森、当然冒険者もやってくるーー冒険者についてはまた今度詳しく話そう。
しかし、どう見てもこの辺では珍しい人族が、こちらを獲物を見るような目でにやにやしながら見てくる。
若干イラッとしていると
「いや、ちょっと依頼を受けてなーー目障りな餓鬼がいるから殺してくれってなあ!」
そういって各々の大剣や短剣で襲いかかって来た。
とりあえず俺は無詠唱で初級魔法である水弾をーー軽く百個ほど作り撃つ。
大分軽めのにしておいたが四人の男を吹き飛ばすことの出来る威力だった。
残りの三人は警戒したのか距離をとるがーー
「遅い」
男たちの背後に感知出来ない速度でまわりこみ、近くにいた一人に蹴りをお見舞いする。
軽く何本か骨が折れた感触がするが、襲ってきたのはあっちだしいいだろう。
残った二人の内一人は
「ひっ!ば、化け物だぁあ!」
と叫びながら逃げようとするので、俺はもう一度まわりこみ
「まだ聞きたいことがあるからな、逃がさねぇぞ。」
と胸ぐらをつかんで凄んだら、泡吹いて気絶しやがった。
きたねぇなと思って、あと一人はと思って振り返ると
「こ、コイツがどうなってもいいのか!」
とレイナの首元に短剣を構え、人質にしていた。
どうやらレイナは、突然のことすぎて混乱しているようで魔法も上手く発動出来ないようだ。
俺がどうしようかなと考えていると、男はその隙にここぞとばかりにあるマジックアイテムを取り出す、それを見て一瞬でなんであるかを理解した俺は
「止めろ!」
と制止をかけるが間に合わず。
男がマジックアイテムを地面に叩きつけると男とレイナの姿が消えた。
しくじった、まさか転移石を持っているとは思わなかった。
俺は唯一意識の残っている、最初に吹き飛ばした男の内の一人に
「今すぐお前の知っている情報を渡すか、ミンチになるの、どっちがいい?」
と尋ねた。
一気に六日も飛んでしまってすいません。レイナとのイベントを期待した人には申し訳ないです。
あとあまり主人公のステータスに触れないようにようにしてますがわざとなので出来れば気にしないでください。
バトルを書きましたが、いまいちなので、改稿するかもしれません。
とりあえず、普通の人と主人公では圧倒的な格差があることが分かれって貰えればありがたいです。
感想お待ちしてます。