Do you want to leave a message?
ぷるる
これで何度目なんだろうか、もう分からない。
僅かな...とは言いたくないけれど。
僅かな希望をもって今日もあなたへと電話をかけてみるのです。
いつだったかな?春...くらいだったと思う。
あなたは、私の大好きな君は、とつぜんいなくなってしまった。
遊びに、大学合格のお祝いにって遊びに行こうって。
そういってたのが思い出される。その予定について電話するつもりだった。
でも、あなたは「いなかった。」
最初はただ繋がってないだけかと思った。君はそういう人だから。
自由奔放で、猫みたいな人。いつもいつも、寝てるだとか、気づかなかっただとかで電話はつながらないほうが多い。でも、今回は違うってすぐに分かった。
いつもだったら、後から絶対かけなおしてきてくれるのに、今回はかけなおしてくれなかった。
しかも、それが2日3日…と続いた。
「不安だ。」そんな気持ちがだんだんと募ってきて。たまらなくなって、走った。
君の家に。何度もインターホンを押した。でも、君が出てくることはなかった。
それからだ。私は毎日毎日。来る日も来る日も。電話をかける。
『ピーという音の後にメッセージを…』
「おはよう、元気にしてますか?もし、もしも、君がこのメッセージを聞いているのなら
返事をください。あなたを待ってます。
一緒に遊ぼうよ、まだ、やってないこといっぱいあるのに…」
「さみしいよ、君がいなきゃ。」
Do you want to leave a message?
”I'm waiting for you all the way”
ここまで読んでくださってありがとうございます。
感想等いただけるととてもうれしいです。
需要があったら解決編?男性(いなくなってしまった人)視点
のアナザーストーリーも書こうかと思っています。