4月5日 手掛かり
帝がついに犯人に近づく
昇級試験特別模擬戦闘を終えた次の日の朝
帝達6人は、紫幽の実家である旅館『幻想亭』にいた
幻想亭
紫幽「いくらなんでも模擬戦であれはやり過ぎでしょう!帝!」
帝「悪かったって!でもあれぐらいしないとお前止まらないじゃないか」
紫幽「じゃあ止めなければいいじゃんか!」
帝「俺にやられろと!」
夜水「二人ともうるさい!それに今回のは全面的に帝が悪いでしょう」
帝「お前まで俺のせいにするか」
夏芽「誰が見たってお前のやり過ぎだろう」
冬花「うん私もお兄ちゃんに賛成」
帝「今の俺に味方はいないのか~~~~~!」
帝達がなぜ紫幽の住む旅館にいるかというと昨日行われた模擬戦闘まで遡る
帝が模擬戦闘で使った技『神罰轟雷』をまともに食らった紫幽は怪我をしてしまったためである。
帝「(しかし、なんであれ食らって怪我で済んでるのかね~少なくても結構マジでやったんだけど)」
食らった紫幽の方も高速で回復はしているもの完全回復には一日を要した
鑑「でも帝もさぁ~もっとやり方があっただろう下級生がマジで」
帝「いやあんなものが全力で向かってきたらそんなもの考えてる暇ないって!・・・・てか鑑お前居たのか?」
鑑「居たよ!最初から!」
鑑・帝以外「「「「え!」」」」
鑑「え!」
鑑・帝「「「「居たの!」」」」
鑑「みんなの馬鹿野郎~~~~~!」
鑑のメンタルはほぼ砕かれた
帝「さて冗談もとい鑑いじりで俺のメンタルも回復したし仕事の話とするか」
鑑「帝テメェ!」
夜水「鑑君・・・少し黙ろうか・・・・」
鑑「はいぃぃぃぃぃぃぃ!」
帝「(なんか今の夜水は迫力がヤバかったなつい身構えちまった)」
帝「じゃあ改めて話を始めるぞ。俺と紫幽が模擬戦をちゃんと見ごたえがあるようにしたからな大和の奴もかなりいい情報をくれた」
そう言って帝はみんなにもらった情報を伝えた
帝「大和からの情報じゃHI学園内で人を操れる奴は3人ほどいたらしいんだが複数の人を操作出来る異能力者は0人だって話だ」
夏芽「つまり手掛かりはなしってことか」
帝「そうゆうことだな」
夜水「でも逆にいえば犯人は学園の生徒じゃないって証明にもなるよね」
鑑「ああだけど学園内にいないのに教師を狙えるってことは学園の内部が少なくっても関わってる奴もいるはずだ」
帝「ああそれは考えもしたんだが犯人の目星がつかないんじゃな~」
冬花「学園ネットなら何か情報があるかも知れませんよ!」
学園ネットとは、HI学園の生徒だけが使用出来る。学園掲示板のことだ。基本的には、雑談や情報交換の場として使用されている帝達御用達の情報源だ
帝「いいなその案採用」
帝は学園ネットを使って複数の人を操作できる異能力者の情報提供を呼び掛ける
学園ネットの掲示板から1人の生徒から有力な情報が書き込まれる
帝「速いなもう一人容疑者が上がったぜ。情報提供者と学園の近くのファミレスで落ち合うことにしたから行くか」
帝「さて探す当ても出来たし俺達は行くからお前はゆっくりしてろ紫幽」
紫幽「そのゆっくりしなくちゃいけない原因を作ったのは君だけどね帝」
帝「まだ言うか悪かったよ」
紫幽「最初から謝ればいんだよじゃあアタイは吉報を待ってるとするよ」
帝「任せとけ!」
帝達は、書き込んだ生徒と詳しい話しを聞くために会うためにファミレスに向かった
ファミレス
ファミレスには二人の少女が居た
帝「君達かい学園ネットに情報を上げてくれたのは」
帝達は、二人の少女と会話を始める
有理菜「えーと、月乃宮君と話しをするのは初めてだよね?私の名前は、橋無-友里名(はしなし-ゆりな)よろしくね」
友里名と名乗った学園のジャージとスカートと着ている、ポニーテール少女は、帝達のクラスメイトなのだが帝だけ話したことがない。
羽梨「私は、不動-羽梨(ふどう-うり)。友里名の友人ですよろしくお願いします」
羽梨は、眼鏡とカチューシャがチャームポイントのユルフワガールってかんじだろう。
帝達は、二人の少女と会話を進める
帝「つまり結論としては友里名が複数の人間を操作する異能力者に心当たりあるということだった
帝達は、友里名の情報を纏めることにした
このとき名前が上がったのは、九頭龍院-向日葵(くずりゅういん-ひまわり)大企業のご令嬢で幾つかの条件を満たすことで人を操作出来るらしい
帝達が友里名の話しを纏め終わる頃、帝の携帯端末に大和から連絡が入る
内容は、生徒が教師狩りの被害にあったということだった
帝「クソ!」
帝以外「「「「「「どうしたの!?帝(月乃宮君)」
帝「また被害者でた!」
保健室
大和からの連絡をうけ帝達はHI学園の保健室にいた
保健室にいるのは、帝・冬花・大和と被害にあった二人の学園生徒だ。夏芽・夜水・鑑は別行動だ
帝「大和なんで学園の生徒がやられてんだ!」
大和「どうやら一般人が襲われてるのを助けるために負傷したらしい」
帝「先行けよ大和」
大和「帝、後のこと頼む」
大和は、帝達に情報を伝わると事件の後始末のために保健室をあとにする
冬花「帝さんいいんですか大和会長行っちゃいましたけど」
帝「今のあいつは誰にも止められないさ・・・俺でも無理かもな」
冬花「え!」
帝「いい機会だからお前には教えといてやるよ、大和はこの学園最強序列一位の異能力者だ。二人とも今日はありがとな」
帝達は、二人の生徒に話しを聞くとお礼をいい保健室をでる
保健室を出た帝達は別行動の夜水と夏芽に一般人が襲われたHI学園近くの廃工場の場所を伝え情報を収集を頼む
帝「夜水か夏芽もそこにいるか」
帝は携帯で夜水に連絡する
夜水『いるよ』
帝「襲われた生徒が襲われた場所を教えてくれたからそこを中心に情報収集を頼む」
夜水『解ったわ』
保健室を後にしてから数時間後、日が沈みだす頃帝達は幻想亭に集まっていた
帝達が幻想亭に集まったのは、これまで集めた『教師狩り』の情報を纏めるためだ
紫幽「結局戻ってきちゃったわけね」
帝「うるせぇよ、じゃあ今まで集めた情報を纏めるぞ、被害にあった人数は六人、一般男性が一人、男性教師が二人、女性教師が一人、学園の生徒が二人だ、事件を起こしたと思われる人物は『九頭龍院向日葵』。彼女は、有理菜と鑑が学園ネットで集めた情報によると。彼女は、九頭龍院グループの社長令嬢で二年生で歳は16歳、異能力名は『女帝将軍』ということと事件のあった現場近くで向日葵を目撃したなどの情報は手に入ったが異能力についての情報は殆ど手に入らなかった、目撃証言と友里名さんの情報から向日葵が今回の事件を起こした犯人であることはまず間違いないだからコイツが犯人であるという前提でこれからは調査することにする
夏芽と夜水が調べてきた今までの現場の情報を纏めて報告する。
夜水「調べてきた結果を報告するわね、全ての現場に共通点があったわ」
夏芽「その共通点は、事件が起きた場所は廃ビルのような人気が無い場所ということと稼働している監視カメラがあったということだ」
帝が監視カメラのことが気になった
帝「監視カメラだと?」
鑑「どうした帝?監視カメラがなんか引っかかるのか?」
帝「(もしかしたら・・・だがまだ情報が足らないな)」
帝は向日葵の『女帝将軍』の能力に1つの仮説を立てた
帝「いや向日葵の能力に仮説を立ててた」
帝は自分の立てた仮説を説明する
夏芽「なるほどそれで監視カメラか」
鑑「でもよ、能力がその仮説であってたとしても接触できなきゃ意味ないじゃんか」
夏芽「それについては安心しろ作戦は立ててある。」
夏芽は向日葵に接触するための作戦を説明した
その後、帝達はそれぞれ作戦の準備のため解散する
帝「待ってやがれ向日葵!学園の生徒に手を出したこと絶対に後悔させてやる!」
ひそやかに闘志を燃やす帝だった
次回教師狩り完結!・・・・・・・したいな