幼馴染にトマトジュースを飲ませてみた α 米^-^米
蒼(只今連載中の小説を作った片割れ)が吸血鬼のキャラクターを
作ったということで思いついた作品です。
文章力が無いため、大変でしたが、なんとかがんばりました。
それでわ↓
私には、幼馴染がいる。
小学校二年生の時に私の隣の家に引っ越してきた。
それから、私は幼馴染と一緒に遊んだりして、仲良くなった。
そこまではいい。そこまでは!!
だが、私は一つだけ納得がいかない!
それは…
幼馴染が美形の全知全能ということ。
しかも!!
私はずっと幼馴染を女だと思っていた。
だから、私は幼馴染を自慢にしていたのだ。
けど、ある日私は気がついた。
幼馴染は、彼女では無く、彼であると…
毎日毎日、何故か視線が痛く、それは幼馴染と一緒にいるとさらに強くなった。
私は、この視線をしっていた。『嫉妬』という名の視線を…
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私は、初めて幼馴染と違う学校へ通うことにした。
中学のころから練りに練り続けた策がやっと…!!成功したのだ!!
もう、私は感涙に溢れた。そのせいか、家族に変な目でみられたのは内緒だ。
思えば、何度策を練っても、幼馴染に軽々と避けられてたっけ…(遠い目)
そもそも、あんな全知全能を超えようとするのが無謀だったのかも…
ううん!成功したんだから、後悔はやめよう!!
えっと…話がそれちゃったね。とりあえず私は、違う学校へ通い、対策を練ることにした。
…え?先に考えとけって?そしたら、幼馴染がタイミングよく思考の邪魔をしに来て考えられないんだもん。そのために寮のある学校に受けたんだから。
とりあえず、今日、私が考えた作戦を幼馴染に実行しようと思います!!
名づけて!『幼馴染にトマトジュースを飲ませてみた』作戦。通称『α-アルファ-』
あの完全無欠の幼馴染が唯一勧めても断ったもの。それが…トマトジュース!!
だから、私は幼馴染にトマトジュースを飲ませることにしたのだ!!
それじゃあ、幼馴染に仕返しをした結果を言うから、一時間後に集合!!それじゃあ、解散!
え?最後に質問?いいわよ。答えてあげる。言ってみていいよ、見学者君。
「こんな活動をする部活の名前は?」って?決まってるじゃない!
【相手に仕返し研究部】よ!!
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15分後…
私の幼馴染が来た。
「やぁ、元気にしてた?いきなり僕と違う学校に行くからびっくりしたよ」
そういって笑う幼馴染。くぅ~…笑う姿が絵になっててムカツク…。
てか、毎回私が呼んでから、どんなに遠くても十五分で来るのはなんでなのよ!余計ムカツク。
「とりあえず、何で僕を呼んだの?僕は用が無くて君に会えたら嬉しいけど、君は用がないと呼ばないだ ろう?」
うっ!…。さすが私の幼馴染。私のことをよくわかってらっしゃる…。
「えっと…、何か用がなきゃ、幼馴染を呼んじゃ…いけないの?」
必殺!!上目遣い!よく知らないけど、効果抜群の時が多い私の十八番だ!
「まぁ、いいけどね。…二人きりならなんでも出来るし…」
?さっき、最後の方何か言った気がするんだけど…ま、いっか。
私は、幼馴染を家に招きいれ、椅子に座らせた。
「ささっ!私の特性料理、食べてくださいな!」
私は、自分の手料理を必死に勧める。
実は、この料理の中にはトマトジュースを仕込んであるのだ。
ちなみに、においも誤魔化してある。
「じゃあ、いただきま~っと、その前に…」
ガッツポーズを決めようとしたときにいきなり止めるからズッコケそうになった。あぶねぇ~…
「ねぇ…彼氏なんか…出来てない…よね?」
ドスのきいた声で呟く幼馴染。もちろん、私の反応は
「出来てません!出来てません!モテない私が出来るなんておこがましい!!」
当然、こんな反応になる訳です。あれ…?てか、仕返しするのって私じゃ…
「ふぅ…よかった。君に彼氏が出来ていたら、そいつを八つ裂きにする所だったよ。それじゃあ、いただ きま~す。」
幼馴染が放った言葉に怯えながら、食べるのを見つめる。
パクッ という擬音が似合いそうな風に幼馴染が食べたとたん…変化が起きた。
「ぐぅ…ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」
突然、幼馴染が叫び始めた。…私は…いけないことをしたのだろうか?
そう考えていると、幼馴染の姿が変わってゆく。
犬歯が鋭く尖り、牙になり、耳の先が尖っていく。
その姿はまるで…
「吸血鬼…」
そう呟いたとき、ドスのきいた声が響いてきた。
「いったい…料理になにを…いれたのかな…?」
そう呟いた幼馴染は、見ようによってはとてもきれいなのだが…私にとっては恐怖の対象でしかない。
ここで説明しよう!
私が、吸血鬼の容姿を知っているのは、【相手に仕返し研究部】で依頼が舞い込んでくるとき、その相手の苦手なものが妖怪、お化けなどなど、そのような部位が苦手な人がいるからである。その中に、もちろんヴァンパイアも入っている。
って、そんな現実逃避して場合じゃなぁぁぁい!!なにか答えなきゃ!!
「えっと…「早くしないと…大変なことになるよ?」トマトジュースを入れましたっ!!」
右手を挙げて答える私。そんな私に幼馴染は呆れた様にため息をついた。
「はぁ…。で、答えなきゃいけないんでしょう?僕のこと」
目、輝いてる。といった私は思った。恐怖の対象が、こんなに早く興味の対象に変わるもんだな。と…
そのとき、私は気づかなかった。
「…僕を怖がらない…。…やっぱり、君は面白いよ…」
そういって、獲物を狩る動物のような目を、幼馴染がしていたことに…
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要約すると…
ここに引っ越す前、小さいときに大怪我を負って死にそうだった幼馴染を助けてくれた。
それが、ヴァンパイア。
しかし、幼馴染を助けるため、血を与えてしまい、そのヴァンパイアは死んでしまった。
また、私の幼馴染もヴァンパイアの血を取り込み、ヴァンパイアになってしまった。
だが、ヴァンパイアの血のおかげで知性が高くなった私の幼馴染は思った。
「恩人のために、長く生きよう」と…
幼馴染は、お父さんやお母さん、親友にヴァンパイアになったことを伝えたが、拒絶され、殺されそうに
なったため、放浪の旅に出た。
そして、私と会い、楽しそうだから。という理由で隣に住み着いたらしい。
ちなみに、万能なのは、ヴァンパイアなため、人間よりも何倍も体力や知性などが底上げされているため、ここまですごいらしい。
そのとき、私が「ヴァンパイア爆発しろぉぉぉぉおおお!!」と心の中でいったのは秘密だ。
それと、年齢は198歳なのだが、ヴァンパイアは変身できるので、容姿を変えているらしい。
「で、この綺麗な容姿が本当の姿。と…」
「うん。そうだよ。」という幼馴染に、頭が痛くなってきた。
つまり、ヴァンパイアは餌となるべき人を誘き寄せるために綺麗な容姿をしている。
そのため、人は自然と幼馴染に引き寄せられるわけだ。
ようする、私が嫉妬の視線を受けていたのは必然で…
「はぁ…。仕返ししようとした私がバカだった…」
仕返ししようとして、逆に痛い目にあった私に頭が痛い…。
私が仕返ししようとしなければ、今も、そしてこれからも平穏だったのに…。
そういうと彼が、身を乗り出してきた。
「へぇ…。仕返ししようとして、料理にトマトジュース入れたりしたわけだ…」
そうして、幼馴染は意地の悪い笑みを浮かべ、私の顔に グッ と近づいてきた。
「僕…ずっと君が好きだったんだ…」
へ?今なんと…?好き?ないない。
こんなヴァンパイアが平凡な私を好きなはず…が…無い……と思う。
「だから…君が僕に仕返ししたんなら…僕もその仕返し…していいよね?」
え…いやいやいやいや。あなたが仕返しとかシャレにならないから!!
「幸い、君の親もいないことだし…ね?」
…もしかして…×××的なことをやるつもりですか!?
「無理無理無理!!絶対無理だから!!」
「大丈夫。何事も無いよ。君は…ちょっと辛いかもね?」
こうして、私と幼馴染の追いかけっこが、私の親が帰ってくるまで続いた。
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えっと…報告終わりです…
なぜか部活のみんなは、私が報告し終わった後、可哀想なものを見るような目で私を見ていた。
まぁ、仕方ないでしょう…
私は、親が帰ってきた後も夜這いしようと潜り込んで来た幼馴染を抑えるのに必死で寝不足だし、
しかも、「明日、君の学校に転入するから♪」なんて、軽々しく爆弾を投下してくるし、
夢だと願っていたら本当に転入、しかも私のクラスに来るし、嫉妬の視線は突き刺さるしで大変だった
もう、幼馴染とは関わりたくない。と思いながら、私は自分の机に突っ伏した。
これから、他の人達にも飲ませてしまい、それが悲劇につながるなど、考えもしないで…。
誤字・脱字があったら報告してくださると嬉しいです。
ちなみに、これは何本か短編小説を書いてシリーズでまとめる予定です。
その時はぜひ見てください。