表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/45

聖女の時戻し


「でも、何も不都合なことは起きていないよね。」

しれっとしているのは、懐が広いからか。面倒くさいから、深掘りしたくないだけか。

ナイジェルは確かに、と納得しそうな顔をするが、直ぐにアイザックの意見に流されるのは少し心配だ。


「ナイジェル様。ご自身のご意見を、ちゃんと教えて下さい。」

とんっと腕に触れて促せば、ぱちぱちと瞬きをする。

「私の意見……。」

「それは私も聞きたいな。不都合なことは起きていない。それでも嫌だと感じる事があるのだろう。」


アイザックには適当に丸め込まれると思ったのに、チェルシーの口出しを切り捨てる事なく、ナイジェルの背中を押すように微笑んだ。


「……失敗したからといって、なかったことにするのは、違うと思います。」

「うん、そうだね。」

上手く言えない、という顔をするナイジェルに、アイザックは目を細めた。


「まぁ、全然上手くいっている気配は無いから、そんな力は持っていないだろう。」

「……時を戻していて、あの礼儀作法は酷いです。」

ジェイダが深刻そうに項垂れるので、チェルシーは同情したくなる。


「時戻しの力が発動する条件はあるのか?」

マリアの礼儀作法には興味がないアイザックがチェルシーに聞いてくる。

ゲーム上での答えは分かるのだが、内容が内容だけに言いにくく、視線をさ迷わせればそれだけで察したらしい。


「なるほど、帝国もしくは国々が滅んだ時か。」

身も蓋も無いアイザックの解に、ナイジェルが新たな疑問をはさむ。

「それでは聖女も被災するのでは?それともそれがきっかけ?」

「いや、聖女がいるからこの国は滅びないで、らすぼすに立ち向かうのだろう?」


ご都合主義というやつだ、と笑うアイザックに、チェルシーは感服する。

「ご明察です。ちなみに、これはIIの話になるので、攻略対象が新たに出てきます。」

答えは聞きたくないけれど、聞かないでいるのも怖いとジェイダが質問を挟んで来た。


「聖女はマリアのままですか?」

少しだけ期待するような気持ちに、容赦なく答える。

「マリアのままですね!これⅠの完璧な記録を引き継いだ物でIIを進めて一度ラスボスを倒すと、聖女の力で、強くてコンティニューになって、ラスボスが攻略対象に加わります。」


ナイジェルが頭痛が痛いという顔になる。


「攻略対象、というのは聖女の恋仲になる相手だったよね。」

「はい。ちなみにⅠではナイジェル様、ジェイダ様に騎士団長、宰相、辺境伯のそれぞれのご子息が攻略対象です。」


チェルシーは前世を思い出して、楽しくなってきたが、ジェイダは名前を出されて、物凄く嫌そうな表情をしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ