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3 賠償金
「ララメッタ様!こちらのお召し物は?」
「こちらなんか綺麗で優雅なララメッタ様にふさわしいですわ。どうでしょう。着てみない?」
メルシーはカナンに言った。
「なによ!ララメッタ様はこの綺麗な鈴かね色のドレスが似合うのよ。」
カナンはそのドレスを破いた。
「あらー。」
クロバーは、ララメッタに言った。
「初めてだから、動揺したんだよね。もう、行ってもいいよ。」
「はい。すいません。」
カナンはごめんなさいのポーズをして、ウインクして、お茶目に首を傾げた。
「あら、手が滑ったでは済まされませんことよ、賠償金。」