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1 舞踏会の夕方

ルファントリアスは綺麗な髪を櫛で指していた。

流れる金髪は、鏡を美しく彩らせるほど綺麗だった。

ルファントリアスは香水をかけて、使用人に髪を綺麗に結わいてもらった。

ルファントリアスは綺麗な声でこういった。

「許嫁のヌルはいまは何処にいるの?」

「今はバカンスへ。政府の仕事が終わったので。」

使用人が静かにいうと、別の使用人が道を案内する。

「では、舞踏会へ。」


「何だ、カリシス家のルファントリアスではないか。姪がお世話になってます、どうも。今度踊らないかい?ルファントリアス?」

「はい、喜んで。」

「あの方は?」

「カリシス侯爵様よ、見事なドレスと、素敵だわ。」

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