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詩歌集2

ははははは



 ははははは


 歯が私の口から逃げていく。


 ぱらぱらと歯たちが逃げていく。


 前歯に奥歯、そして親知らず。


 こらこら歯たち、逃げていくなよ!


 君たちが逃げていったら、私は食べる時大変だろう!


 と私は言いながら、逃げる歯たちを追いかける。


 パタパタパタ


 ははははは


 歯たちは笑いながら、私から逃げる。


 歯たちは結構すばしっこくて、なかなか捕まらない。


 まてまてまて!


 ははははは


 逃げ回る歯たちを追いかける。


 こうなったらと。


 虫取網を持ってきて、それで歯たちを捕まえようとする。


 虫取網を振り回す。


 すると、歯たちは虫取網で捕まえられ、網の中でじたばた。


 私は捕まえた歯たちを口の中に戻す。


 これでやっと、私の好物の岩団子が食べれる。


 私はそう言いながら、母特製の岩でできた岩団子を頬張る。


 やっぱり、母の作る岩団子は美味だ。


 岩団子を頬張っていると。


 ぽろっと、私の歯が母の前で走って逃げた。




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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 なんか、凄い世界観ですね。 ぶっとんでるというか・・・。 これは、心で感じるものなんだなと。 はじめ、歯医者に行きましょうなんて、無難な感想を書こうとした私を恥…
[一言] 追記 あらすじ怖くて、心臓がキュッとなりました(笑)
[良い点] 思わずくすりと笑ってしまいました!
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