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05話 Live or die

 俺は今、カーナビのメニューにある『進化』を見つめていた。


 待たせに待たせてしまったな。『強化』と『オプション』に先を越され続けたが、あいつ等は所詮前座に過ぎない!

 パンドラの箱には、最後に希望が入っていたという……ならばこの進化こそが希望! さあ、希望を俺に見せてくれ!!


『進化』を選び、『はい』を選択した。


 さぁ、どうなったんだ? バックミラーで後ろを意識すると、銀の箱が見えた。


『点検』を開く。

『名称 中型トラック バンボディ』


 やった、やったぞ! 遂にあの無意味な石焼き芋機から解放されたぞ!!

 それに小型から中型に変わったことによって、サイズも一回り大きくなり、きっと耐久も上がってるに違いない。後ろの扉(リアドア)を開け閉めできないかと意識すると、開閉することが出来た。これは夢が広がる。


 さて、何か出来ることが増えてないかと、カーナビのメニューを見てみた。

『地図』と再度『強化』が出来るようになっていた。


 ここに来て遂に地図が見れるのか。今までカーナビなのに、地図が見れないとかありえないと思ってたけど満を持しての登場に期待が高まるわ!


『地図』を選択してみた。


 殆どが黒く塗りつぶされており、所々虫食いのような形の所だけ、色が付いている……。


 これって……まさか……。


 試しに数キロ走ってみる。

 移動した後が、色付いていく……。


 やっぱり、これって移動したところだけマッピングされるシステムじゃないか!! 

 せめて、マッピングしてくれる範囲が自分がいる場所から見える範囲一帯とかなら使い道あったけど、これじゃ意味ねえ……。

 洞窟なら使い道あるけど……俺トラックだしなぁ……はぁ……。


 さて、気を取り直して次へいこう。

『強化』を選択すると、『バンボディ』が強化可能な様だ。


 今しがた追加された箱が更に強化とは、これはもしやウィングボディに生まれ変わり、ロケットと組み合わせることで空を飛べたりして……さあ、強化だ。


『点検』を開く。

『名称 中型トラック 機械式冷凍車』


 おや、冷凍車……ってとこは凍らせる? つまり凍死させられる!?

 いいことを閃いた!!

 手ごろな獲物を探すと、豚っぽい二足歩行の生き物が歩いているのが見えた。



 後ろの扉(リアドア)を開けて、バックからゆっくり近づいていく……。


 おっ、うまいこと入ってくれた。急いで後ろの扉(リアドア)を閉める。


『ガン! ゴン!』


 中で暴れているようだ……だが暫く待てば凍るはず……。



『ガン! ゴゴン! ボコ!』


 ボコ? もしかして(へこ)んだのか!?


 答えはすぐに出た。


「損傷度が80%を超えています」


 こ……壊れる……俺は慌てて後ろの扉(リアドア)を開けた。豚人(オーク)は、ゆっくりと何処かへ立ち去って行った……。


 豚人(オーク)が何処かへ行くのを確認しつつ『修理』を開始した。


 この実験により、俺は、新たなる戦術『デッドオアアライブ』を編み出した。

 轢いた方が早いから……ないな……。



 ◇



 次回予告


『こ……この輝きは……』


「な……何なんだあの群れは……」


「ま……まおう⁉」


『うおおおおおおおお』


 次回


『俺の名称()は』




『俺の……爆走は……止まらなねぇぇ!!』


 ※この作品はコメディです。



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