どこかの場所にて 1
初投稿です。誤字脱字・表現の拙いところは優しくスルーして下さると、続けられそうに思います。
── 目を開けると、真っ白い空間が拡がっていた
「あれ…?」
ここはどこだろう? 夢の中?
ぼんやりした頭の中では、布団に入って寝ようとした所までで記憶が止まっている。
「………。」
うん。寝てた筈だ。
パジャマ替わりのジャージを着たままだし、何となく瞼が重い感覚が残っている。
もう眠気は、ふっとんだけど。。。。頭が痛いな。
上体を起こして見回してみるが、周りはどこまでも真っ白で…いや、少し離れた所に、何かが見える。
─ あれは何だろう?
ゆっくりと起き上がり、改めて周囲を眺める。
どこまでも白い風景とも云えないものが広がり、大地とも空とも違いのないこの場所。ペタペタと素足で進む地面(?)の感覚は何も無い。ただ触れているだけだ。
何がどうなってるのやら。
何となく進むその先には、丸い物体。 見える範囲で唯一存在している"モノ"だ。
近づくにつれ、だんだんとその大きさに違和感が。周りに比べるものが無いので遠近感がおかしくなったみたいだ。
─ 少し浮いてる??
屈んで見ると、地面から30cmくらい浮いていた…
手をかざしてみても何もなく、起き上がって上を見るも、吊り下げられてる様には見えない。
表面はのっぺりしているのに反射する程の事も無く、傷や凹凸も見られない。
「何コレ?」
気味悪く思って後退り
この浮かぶ球体と周囲を見比べながら、今の状況を考える。
─ うん。訳わからん。
落ち着かない気分のまま、少し離れて座り込んだ。
「本当に、ここドコ…?」
~・~・~・~
どこまでも白い風景が続き、何にもない。
地面を映す影もぼんやりしていて、見上げても光源となる物はどこにも無い。 その地面も、冷たくも無く熱くも無い。 そもそも地面と云うより、質感は硬いマットに似ている。 繋ぎ目なんて何処にもないので何で出来ているのか不明だ。
ただ白い球体が存在感を主張する不思議空間に、一人ぼっちで体育座りをしている。
何なんだろう?この状況…
これはアレか?
夢を現実の様に錯覚してるのか? 実は今もぐっすりと寝ていて、涎を垂らしていたりするんだろうか?
手を握ったり開いたりしてみる。
夢の中って、こんな感覚が伴うものなのか?
夢ってその時の願望とかを現すと聞いた事があるけど…一体どんな願望なんだ??
チラリと球体を見る。
アレも願望だとしたら何を表しているのだろう? …丸、ボール、飴玉、卵、団子、月、地球、…惑星型の要塞なんてのもあったなぁ。
他に何があったかと腕を組んでウンウン唸ってみても思い付かない。それに、どうにも的外れな気がしてきた。
他の場所も探した方がいいのだろうかと悩み始めると、視界の端に点滅する光が入ってくる。
─ 白い球体が、光ってるっ!?
強く光ってる訳では無いけれど、ゆっくりと点滅して自己主張を始めた。 このエフェクトは、どこかで観た事あるぞ。
暫くすれば、何かビームでも出るんでしょうか???
慌てて立ち上がると、さらに距離をとる
…どこまで離れれば安心出来るか解らないまま、とりあえず走ってる間も時々振り返り様子を伺っていたんだけど…
いつの間にか、白い球体の点滅はゆっくりとしたものになっていて、しかもその光も弱いものに
「ハァハァ…ハァ」
普段運動なんてしてないから、もう息が上がってる。
取り敢えず、息が整うまで様子を見よう
.. .. ..
「ん~。光らなくなってきたなぁ」
周り全体が真っ白な空間なだけに、光を発しなくなると溶け込んで分かり辛くなる、白い球体。
暫くすると完全に光らなくなり、もうここからじゃ見分けが付かなくなってしまった。
─ 何も見当たらないこの空間に、唯一存在するモノがあの白い球体だけなのって…? 本当にオレの夢の中だとしたら、脈略無さ過ぎて、訳が解らないよ。
でも今の所、何か手懸かりになりそうなものはアレだけなんだよなぁ。。。
他に何か有るかも知れないけど、方向感覚すら失いかねないこんなトコじゃ、当てもなくウロウロするのはもっと危険な気がするし。。。。
踏ん切りがつかぬままアレコレ考えてると、再びゆっくりと点滅する光が目に入る
.. .. ..
… … …
どうも点滅を繰り返しているだけみたいだ