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小さな恋
虐められてもキミの気持ちが解るから
何も云わずに側にいた
一緒に泣いて笑ったあの日
柔らかい夕陽が包み込んでくれた
素直に言えた「好き」の二文字
照れるキミに呟いた
一緒に手を取り喜んだあの日
柔らかい月の光が照らしてくれた
好きだから虐めるの
気を引きたくて
幼い思いは実り春を迎えた
ひとまわり大きくなり
以前の様に虐められることは無くなった
一緒に怒り悩んだあの日
ずっと近くに居たはずなのにキミが居ない
不意に出た「嫌い」の三文字
寂しさ見せるキミに投げ付けた
一緒に居なくなったあの日
冷たい風が吹き抜けていった
恥ずかしくて想いを隠すの
振り向いてもらいたくて
少し大人になった思いは秋を迎える