見上げたヤツ
「なあ、マジで行くのかよ?」
真夜中の山の舗装されていない坂道をゴトゴトと登る車の中。
後部座席で、男のわりに小柄な身体をさらに小さくした大ちゃんが不安げにぼやく。
「もちろん行く! ていうか、そろそろ道が狭くなってUターン出来なくなっから」
がたがた揺れまくるハンドルをがっちり握って、言いだしっぺの飯田が応える。
「……なんだよ。やっぱやめようぜ。おれ、マジで怖えーしさ……」
なおもゴネる大ちゃんをなだめようと、重野が助手席からデカい身体を乗り出してきた。
「大丈夫だって! 幽霊が出てきてもオレが投げ飛ばしてやるからよ!」
三人が知り合った高校時代、重野は柔道部員だった。
試合でもそれなりに強かったが、たしか得意なのは寝技だったはず。
「ホント? マジで頼むぞ! マジで一本背負い頼むぞ!」
そんなことは忘れてしまったらしい大ちゃん、ガクガク身体を震わせて、頼みの綱の重野を拝んだ。
「おう! まかしとけ!」
がはは、と豪快に笑う元柔道部。
その隣で運転を続ける飯田は、幽霊を一本背負いする様を思い描いてみた。
しがみつかれたら、そのまま取り憑かれるんじゃないか?
高校卒業から二年、夏休みで地元に帰省した飯田は、同じように戻ってきている友人や地元に残った友人たちに連絡を取り、居酒屋に集まった。昨日の夜のことだ。
十人近くの顔なじみが久々に顔を合わせて、その上さらに酒が入れば、四方山話には事欠かない。
そのときたまたま話題にあがったのが、女の幽霊が出没する「廃トンネル」だった。
噂だけなら、高校時代にみんな一度くらいは聞いたことがある。
誰々先輩の友達が見たとかなんとか、肝心なところが曖昧なわりとよくある怪談話だ。
だが、今回は違った。
全員の聞いてきた話の断片をひとつずつ重ね合わせていく。
すると、いままでぼやかされてきた「廃トンネル」の場所がはっきりしてきたのだ。
「じゃあ、明日の夜中にでも、そこに行ってみようぜ!」
「おー!」
気軽に飯田が言い出したことに、そろって全員が返事をした。
しかし、所詮は酒の勢い。
当日集まったのは飯田と重野の二人だけ。さすがにちょっと不安になった。
「深夜のドライブにでも行こうぜ! 楽しいぞ!」
人の好い大ちゃんをまんまと唆して、そのまま山へと直行した。
草や木が生い茂る山の道は、進めば進むほど、どんどん細くなっていく。
いまやもう車がUターンするだけの幅すらもなくなった。
もちろん未舗装の道路に外灯などあるわけもなく、ライトに照らされた部分だけ、風景が浮かび上がる。草の緑と木の灰色。それ以外を埋めているのは闇、また闇だ。
徐々に徐々に減速し、車は静かに停止した。
「な、なんだよ、飯田! なんでこんなトコで止まんだよ!」
「……いや、大ちゃん。たぶん、ここだわ」
ハンドルを握り締めた飯田が闇の先に目を凝らしている。
それを聞いた助手席の重野はシートベルトを外すと前へ身を乗り出した。
「別になんにも見えねえ……。うわっ!」
ほんの三メートルほど先。
山を抉ったかのようにぽっかりと口を開けた一際深い闇がある。
車一台通れるかどうかの幅しかない真っ暗な入口。
その左右から垂れ下がった無数の蔓草が微かな風に揺れている。
なぜだか車のライトが手前までしか届かず、トンネルの先がまったく見通せない。
黙って飯田はライトの角度をカチリと変える。
そして、すぐに元へと戻した。
おかしい。
やはり、光がトンネルの中に届かない。
隣の重野もそれに気付いたらしく、緊張した面持ちで目配せしてきた。
それなりに覚悟をしてきたつもりだったが、予想したより遥かに怖い。
もうちょっと車で近付いたほうがいいか……?
一瞬、飯田はそう考えたが、とくに理由もなく、なんとはなしに思い直した。
「大ちゃん、懐中電灯、取ってくれるか」
「……マジかよ? マジで行くの?」
早くも半ベソみたいな顔をした大ちゃん、後部座席に置いてあったゴツい懐中電灯を二人に差し出す。
エンジンかけっぱなしでライトを点けたままにした車から、三人は降りた。
コロコロ、ジージーと鳴く虫たちの声が一同を迎える。
懐中電灯で辺りを照らしながら、飯田がゆっくりトンネルへと向かう。
そのすぐ後ろに、身構えたというより大きな身体を強張らせた重野。
さらに後ろには、びくびくキョロキョロする中腰の大ちゃんが続く。
飯田が懐中電灯を指し向けると、今度はトンネルの内部が円く浮かび上がった。
「ああ、そうか! トンネルの手前まで、まだすこし傾斜があったんだな!」
思わず手を打った重野の声に、飯田はほっと胸を撫で下ろす。
よかった。気付いてない。
車のライトの射角は広い。
さらにいえば光源の強さは、手にした懐中電灯の比ではない。
このトンネルは、いまさっき懐中電灯で照らすまで、不自然なほど光を阻んでいたのだ。
しかし、いまここでそれをバラして、重野と大ちゃんの二人が同時にパニックを起こしたら、ここから無事に戻れるかどうかすらも怪しくなってくる。
幽霊がどうのこうの以前に、事故やらなにやらでもしものことが起きれば、自分たちこそが心霊スポットのエピソードに新たな花を添えることになりかねないのだ。
冷静なフリを装う飯田だったが、次に誰かが帰ろうと言ったら、それじゃあ仕方ないなという体でズラかるつもり満々だった。
「よし、飯田。ちょっと入ってみるか!」
間違った自信を取り戻した重野が余計なことを言い出した。
「そっか。おれ、怖いから、ここで待ってるわ。……二人とも、気ィつけてな」
怖がりの大ちゃんまでも、まるで飯田が行くこと前提な話しぶり。
だが、同時にぎょっとなって振り向いた重野。
この柔道野郎、自分は入らないつもりだったのか。
どちらにせよ、もう引くに引けなくなった。
それでなくても男は見栄っ張りな生き物なのだ。
飯田が目配せすると、覚悟を決めたらしく重野が頷いた。
けして勿体ぶっているわけではない。
そう、慎重な足取りで、ゆっくりゆっくりとトンネルに近付いていく。
電灯で確認できる範囲の入口内部周辺には、石ころが多く転がっている。
ぎゃりっ。
踏み出した靴の下に違和感があった。
感触は土でも草でも石でもない。もっと鋭い、硬い何かだ。
不意に立ち止まった飯田の足元を重野が照らす。
赤茶色く錆びついた有刺鉄線が生い茂った草の下に隠れていた。
「このバラ線、ところどころ切られてるぞ……。たぶん、オレらみたいに遊びにきたヤツらが邪魔だから切ったんだ。元はトンネルを塞いでたのかもしれないな」
自分自身を納得させるような重野のもっともらしい仮説に小さい頷きを返す。
だが、飯田の心は別のことでいっぱいになっていた。
車を前に出していたら、パンクしていたかもしれない。
こんな、深夜の山の中で。
しかも、幽霊が出るらしいトンネルの真ん前で。
もしも、車が動けなくなったとしたら。
「なんだよ、あっぶねーなー……。踏まないように除けとこうぜ……」
コワいコワいと言いながらも近付いてきた大ちゃんが、散らばった有刺鉄線を蹴って、トンネル脇へとまとめていく。すぐに二人も手伝って、しばらく経つと、集めたバラ線で赤茶けた小山が出来上がった。
「これは、どけて正解だったな……」
やや息の上がった飯田の呟きに、重野は大きく息を吐いた。
「ああ。気付かないで、もし転んだりしたら、かなり危なかったかもな……」
もう帰ろうか? って、言ってくれねーかなー。……自分以外の誰かが。
たたたたた……。
不意に車の後ろのほうから足音が聞こえてきた。
小さい生き物がこっちに向かって走ってきているようだ。
三人は「?」を浮かべた顔を見合わせ、すぐさま振り向いた。
車のライトの逆光に浮かんだ黒くて小さい人影がこっちに走ってくる。
たたたたた……。
声も無く立ち尽くす男たちの間を走り抜けて、そのままトンネルへ入っていく。
真っ黒く塗り潰されたようなそれは、子供の輪郭をしていた。
「でっ! 出たっ!!」
叫んで飯田は尻餅をつく。
「ひぃいいぃーッ!!」
重野はその場でうずくまって頭を抱えて震えている。
ところが、さっきまであんなにブルッていた大ちゃんは。
「あっ! こらっ! 待てーっ!」
なぜか、幽霊を追いかけて、迷うことなくトンネルに駆け込んでいった。
「えええええーっ!? 大ちゃぁああーんっ!!」
恐怖を上回る予想外の展開に、足腰も立たず叫ぶしかない飯田。
「ひぃいいぃーッ!!」
またなにか起こったのかと芋虫みたいに丸まった重野が悲鳴を上げる。
真っ暗いトンネルで反響する大ちゃんの足音。
スターウォーズのライトセイバーばりに闇をぶんぶん切り裂く懐中電灯の光。
そのふたつが、どんどんと遠ざかっていき、そして。
音と光が同時に消えた。
重苦しい沈黙。
深い暗闇をみつめたまま、身動きひとつ出来ない飯田は、やっとのことで唾を飲み下した。
かつーん……。
不意にトンネルの奥から石を蹴飛ばすような音が小さく響いた。
すると。
だだだだだっ!
闇の奥から何者かが全速力で近付いてくる!
「おい、起きろって! なんかヤベェぞ!」
なんとか立ち上がった飯田、焦りながらも重野に声をかけた。
だが、この柔道バカ、小刻みに震えるばかりで芋虫の構えを崩そうとしない。
この際、置き去りにして逃げようか。
そう思った矢先、足がもつれた飯田は躓き、うずくまる重野の背中に覆い被さった。
「ひぃいいぃーッ!!」
重野の甲高い悲鳴が、深夜の山に木霊した、まさにそのとき。
トンネルからひとつの人影が飛び出してきた。
「大変だーッ!!」
その叫び声、その姿。
紛れもなくそれは、トンネルの奥に消えた大ちゃんその人だった。
大ちゃん必死の形相に息も飲まれて唖然となる飯田と、やっと怯えきった顔を上げた重野。
「ヤベェぞ、二人とも! ちっちゃい子がトンネルに入って、どっか行っちまった!!」
……え?
「トンネルん中も崩れかかってて危ねえし、ライトの電池も急に切れるし……。ああもう、あの子、ケガとかしたら大変だぞ!?」
……いやいやいや。
「困ったな、どうすんだよ……。万が一、あの子になにかあったら、どうすりゃいいんだよ……。マジで心配だよ……」
……待て待て待て。ちょっと待て。
「あのさ、大ちゃん。ちっちゃい子って、あの……影みたいなヤツのこと?」
「影? ああ、あの子、すばしっこいからな。飯田、よく見えなかったんだろ」
大ちゃんにそう言われて飯田は重野と顔を見合わせた。
青ざめた重野が首をガクガク横に振る。
見なかったのだ。重野も飯田と同じように。
立って走る子供の影にしか。
「いや、大ちゃん……。ああ、あの、そのちっちゃい子ってさ、もしかしたら」
たたたたた……。
また車の後ろから、あの音が聞こえる。さっきと同じ、走る足音が。
三人の間をヘッドライトに照らされた子供の影法師が駆け抜ける。
やはり見えない。
飯田には黒く塗り潰された影にしかみえない。
「あっ! またっ!?」
電池が切れた懐中電灯を投げ捨てた大ちゃん。
声も無く芋虫の構えに戻った重野が手放した懐中電灯をひったくる。
そして、なんの躊躇もなく、トンネルへと再突撃した。
「こら待てーっ! 危ないぞーっ!!」
「いや、待てって! 大ちゃんのほうが危ねぇって!!」
こらー……まちなさーい……。
トンネルに反響しまくるサザエさん風の呼び声とバタバタした足音。
パチンコ屋の落ち着きがないサーチライトみたいな懐中電灯の光。
それらが、どんどん、どんどん遠ざかって、また消えた。
「だっ、大ちゃぁああーんっ!?」
だだだだだっ!
二度目となると、さすがに帰りは早かった。
「いや、駄目だわー。あの子、どこ行ったんだろう? 向こう側の出口、板が張ってあんだけど、どっか出入りできる場所でもあんのかな。また電池切れんなんなきゃ、もうちょっと探せたんだけどなー。ツイてねーなー」
戻ってきた大ちゃんは怪訝な顔で、懐中電灯のスイッチを切り、また入れ直す。
すると、なんの問題もなくすぐに手許が明かるくなった。
「あれ? おっかしいなー。奥まで行ったら、急に消えたんだけどなー」
……それって、ガチな心霊スポットでは、わりとよくある現象、なんじゃないか?
「あのさ、大ちゃん。なんかおかしいと思わないか? トンネルの中でいなくなったヤツが、すぐ戻ってきてまたトンネルに入るって。距離とか時間的に無理じゃね?」
「そうだな。かなり土地勘がある地元の子かもしれないな」
「いや、ここまで来る途中に民家とか無かっただろ!?」
「そうだな。案外、キャンプに来てる子が親の目を盗んでこっそり抜け出したのかもな」
「いや、ここらにキャンプ場なんか無えよ!!」
きゃははははは……。
まるで口論を遮るように頭上で響く、女の子の笑い声。
「あっ! あの子だ!」
トンネルの上の斜面を見上げる大ちゃん、懐中電灯でその場所を照らした。
話途中の飯田と地面とばかり向き合っていた重野も、つい、つられて顔を上げてしまう。
ねじれた木の幹にしがみついた、小さな影。
どう見ても黒い切り絵のようにしか視えない、子供の影。
きゃははははは……。
からかうような甲高い笑い声は、間違いなくその影から聞こえてきた。
力が抜けて膝をついた飯田を、地面に手をついたままの重野を、小馬鹿にでもするように。
「こらーっ! 大人をからかってないで、もう帰りなさーい!! 危ないからなーっ!!」
心配顔した大ちゃんが大声で呼びかける。
すると、小さな影は光の円の中からフッと消え失せた。
きゃははははは……。
夜の山を、楽しげな笑い声だけが、次第に遠ざかっていく。
「……ふう。どうやら帰ったみたいだな。これで一安心だな」
額の汗を手の甲で拭う大ちゃん、満足してふと見ると。
「おいっ! 二人とも、どうしたんだよっ!?」
そこには、立ち膝で呆然となる飯田と、土下座スタイルで固まった重野の姿があった。
かすれた声を振り絞るように飯田は言った。
「……もう、そろそろ、さ。……帰ろうか?」
それを聞いた重野が、うんうんと涙声で唸った。
帰りの車は二人が使い物にならないので、仕方なく大ちゃんが運転した。
「なんだよ、二人とも。そんなにビックリしたのか? あんなちっちゃい子のイタズラで」
すでに山から下りて街中を走る車内で、大ちゃんは後部座席で小さくなっている二人に聞いた。
だが、反応がない。
大ちゃん、気を使ったのか、一人で話を続ける。
「まあ、無理ねぇよ! 夜の山で、あんな格好の女の子が急に出てきたら、普通マジで驚くって! でも、いまどきにしては、ちょっと珍しい服だったよな。古いっつーかさ。おれも最初、『ちびまる子ちゃん』のコスプレかと思ったし!」
やはり、大ちゃんにだけは視えていたらしい。
影ではない、はっきりとした姿カタチで。
飯田は思った。
よかった。思いついたのが『ちびまる子ちゃん』で。
もしも、大ちゃんの記憶から『トイレの花子さん』のほうが先に出てきていたら、いまもまだ、暗いトンネルの前で、三人そろってガタガタ震えていたかもしれない。
「まあ、でもケガとかしなくてよかったよ。おれらも、あの子もさ」
なんて見上げたヤツなんだ、大ちゃん。最初はあんなにブルッっていたのに。
それはもう幽霊がどうしたとかこうしたとかいう以前の話。
大ちゃんの人としての器のデカさに、ますます飯田は身を小さくするばかりだった。
ちなみに重野だが、いつの間にか隣で気絶していたという。
「あのトンネルの向こうには、昔、小さな集落があったそうですよ」
喫茶店で飯田さんの話を一通り聞いた私は、温くなったコーヒーを一口飲んで、あのあたりについて知っていることを話した。
「林業で暮らしていたそうですが、海外から安い木材が輸入されるようになって、廃業を余儀なくされたとか。木造だった民家は綺麗に解体されて跡形もないので、集落の痕跡を探すのも難しいなんて話をアマチュアの郷土史家から聞いたことがあります。おそらく、人が住んでたのは昭和の中頃ぐらいまででしょうか」
「じゃあ、あのとき、大ちゃんが見たあの子供の服装って」
「集落があった頃のものと時代的には合いますね。どちらかといえば『サザエさん』のワカメちゃんでしょうか。『ちびまる子ちゃん』よりもまだ古い」
飯田さんたち三人が、あの山の廃トンネルでその子の幽霊に遭遇してから、すでにもう七年が経過している。
「実は、私も行ったことがあるんですよ。そのトンネルに」
「え! そうなんですか!」
「ええ。二年ほど前に。もう女の幽霊が出るって噂も風化しかかってたんですけどね。友人と二人で、深夜に、たぶん飯田さんたちと同じくらいの時間だと思います」
身を屈めた飯田さんは声をひそめて聞いてきた。
「……出ました?」
「いえ、それがなにも。入口を厳重に塞がれていたので、中には入れなかったんですよ。仕方なく小一時間ほど周りをウロウロしてみたんですが」
大きめの板を縦横に組み合わせて針金で縛りつけ、塞がれたトンネルの入口。その横には切れたバラ線がちょっとした山になっていた記憶がある。赤く錆び付いたそれが、なにか意味ありげでやたらに気持ち悪かったのだが、まさかそんな由来があったとは夢にも思わなかった。
「あの幽霊、どうなったんでしょうね……」
なんとはなしに言ったような飯田さん。
「たぶん、もう出ませんよ」
「え? どうしてですか?」
冷たくなった残りのコーヒーを飲み干した私は、一拍おいて答えた。
「本気で心配してくれる人に帰りなさいって怒られたからですよ」
確かめようもないが、そんな気がしてならない。
新たな目撃者が現れて上書きされない限り、怪談は風化していくものだ。
すくなくとも私は、あのトンネルに出る子供の幽霊話をこれ以外に聞いたことがない。
「その話、明日、大ちゃんたちに聞かせてやってもいいですかね?」
「いえ、それはやめたほうがいいでしょう。お祝いの席に、幽霊の話はちょっと」
明日、大ちゃんの結婚式がある。
お相手は大ちゃんよりもすこしだけ背が高いそうだ。
(人物の名称は仮名です。ただし、大ちゃんは除く。)