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放課後
寝起きでだるいまま授業を受け、気付けば放課後になっていた。
放課後のチャイムが鳴る。俺は自分の席に座ると、ふと消えるような声で呟いた。
「…死にたい…」
なんともかすれた声だった。
自分ではなんとなく生きているつもりでも、既に心の中はボロボロだった。
眠りたくても眠れない毎日。常に頭だけが起きているような感覚。
特にすごい運動をしているわけでもないのに、疲労の溜まった身体。
俺の身体は既に限界に近付いていた。
考えれば考えるほど日々の死に対する気持ちは強まる。そして楽になりたいと、死にたいと呟く。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
俺は叫んだ。心の中で
せめて心の中で。
そして吹っ切れたように顔をあげた。
死のうと、決めた瞬間だった。




