31_なぜ神原ハヤオという微妙に検索しにくいペンネームなのか。
一言で言うなら時代がそれを許さなかった。
「ググリビティ」という概念があります。「Google検索のしやすさ」、すなわちその単語で検索をかけたときに、目的の情報が簡単に出てくるかどうかという指標のことです。
一般に、ペンネームはググリビティが高い方が良いとされています[誰によって?]。
作家とはエゴサをするものです……それは私とて例外ではなく、新作発表後はSNSでのエゴサが欠かせません。
ところが
「神原さん」も
「ハヤオさん」も
けっこういます。
ちなみに、「神原」で検索すると比較的簡単に「神原駿河」(化物語の登場人物)にたどり着くことができます。私の名前は神原ハヤオです。私の名前は神原ハヤオといいます。
さて、そんなググリビティの低い私のペンネームですが、この名前に決めたのは高校生のときでした。当時文芸部に所属していまして、その部誌に自作小説を載せる際に決めたのが今のペンネームとなっています。
ペンネームは自分にゆかりのある名前をもじってつけました。その当時はまさか同じ名前でネットに投稿をするとは思っていませんでしたし、そもそもスマートフォンだって持っていませんでしたから、ググリビティについて特に熟考することなく決めてしまったのです。
その後大学のときの作品や、社会人になってからの同人活動でも同じペンネームをなんとなしに使用した結果、気がついた時には改名するタイミングを完全に失っていました。
神原ハヤオ、今となっては気恥ずかしい名前です。ハヤオのハヤオはもちろん宮崎駿監督にあやかってつけたのですが、これもだいぶおこがましい。かといって「神原」だけにすると検索性がとんでもなく低くなるのは言うまでもないことです。神原駿河が検索に引っかかってしまう。ちなみにあっちの読み方は「かんばる」です。私の名前は「かんばら」です。私の名前は「かんばらはやお」と言います。
とはいえ、もはや変えることもないでしょう。
変えるには惜しいほど、この名前でいろいろな作品を作ってきてしまいましたから。
『なぜ微妙に検索しにくいのか』ではなく『なぜ微妙に検索しにくいと承知で使い続けているのか』
その問いへの答えは、もはや私の気持ちと関係ないところで、私の名前が「神原ハヤオ」になってしまっているからだと言える。
『なぜ神原ハヤオという微妙に検索しにくいペンネームなのか。』




