10_記念すべき10回目ですが、片頭痛の話です。
今日、片頭痛になりましたので。
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私と片頭痛との付き合いは長くて、一番初めに発作起きたのは中学生のときでした。
それまで経験したことのない強烈な頭の痛み。車酔いにも似た吐き気、視界を支配するきらきらした『何か』(閃輝暗点と言います。偏頭痛に典型的な症状です。この時はまだ知りませんでした)。
はじめて発作が起きた時は学校を緊急で休み、近くの病院で精密検査を受けました……。
MRIまで受けて、で、結局『片頭痛』だと。そのときはじめて私は、自分が何十年と付き合うことになる病気の名前を知ったのです。
片頭痛。
現代医学でも完璧に解き明かされているわけではないこの病気は、しかし一方でメジャーな病気でもあり、よく効く薬の研究も進んでいます。
……とはいえ、個人的な体感としては、薬があっても痛みは貫通してきますね。飲まないよりはましなのですけども。
特に私の場合、10代の頃がもっとも片頭痛の症状が重く、かつ頻度も高かったです。
それこそ中高生のころは、一回片頭痛の発作が起きるとその日1日はもう寝たきり、しかもその日は回復しても数日後に再発……ということを、季節の変わり目ごとに繰り返していました。
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幸いにして、20代になってからは発作の頻度も、痛みのピークも徐々に減っていきました。
今でも時折発作がおきますが(というか今日も起きたからこれを書いているのですが)、片頭痛の発作中でも仕事になる程度には軽症化しました。
中高生のころにはほぼ焼石に水だった痛み止めも、現在では市販の痛み止め(カロナールとかロキソニンとか)で誤魔化せる程度の痛みに落ち着いています。
片頭痛の発作のピークは多くの人で10代〜40代。50代以降はほとんどの人で発作自体が無くなるとされています。
おそらく私はすでにピークを超えているので、このまま加齢とともに症状自体が消失していくことでしょう。
年をとるのも、悪いことばかりではないってことですね。
ところでこれは完全に余談なのですが、芥川龍之介も片頭痛持ちだったらしいですね。閃輝暗点の症状を小説に書いていたようです(『歯車』)。
私は大人になり、痛みの強さは減ったのですが、この閃輝暗点の症状だけはいまだにまったく改善されません。
視界をきらきらした何かに徐々に乗っ取られる経験は、何度経験しても不愉快そのものです。
困ったことに閃輝暗点には特効薬がありません。現代医学では、片頭痛の痛み自体には対処できても、閃輝暗点は軽減することができないのです。
およそ100年前(1927年)に亡くなった芥川龍之介と同じ症状に苦しめられているのは、それはそれで貴重な経験だとは思いますが、今から100年後の2227年にもこの苦しみは残ってしまっているのでしょうか。そうなっていないことを切に願います。




