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因縁の相手との再開

ついに計画実行の日が来た。

計画は次のようなものだった。


「私(大薮先生)は2時間目の授業終わりにいつも村上君に次の授業の手伝いをしてもらうために準備室に来てもらう。それを利用するんだ。つまり君には転校してから今までの生活状況とか勉強のこととかを聞くという名目で同じ2時間目の授業終わりに準備室に来てもらう。」


湊は頷きながら話を聞く。

「2人が鉢合わせになったことを確認したら次の授業の準備を君たち2人にお願いするように私が頼む。そして私は準備するものを職員室に置いてきてしまったといって準備室を去る。その時に村上君には湊に学校のことについて教えるように伝えて置こう。そして2人きりになってもらう。ここからは君の仕事だ。」


大薮先生は自らの計画をすらすらと述べていく。

湊はその計画性の高さに感心した。


遂に2時間目が終わり湊は準備室に向かい歩き始めた。

その顔には緊張が浮かんでいた。

「ここからが勝負よ、私!証拠を掴むんだから。」

彼女は準備室の前に着くとボイスレコーダーの電源を入れた。


ここからしばらくは大薮先生の手腕によってものすごく順調に事は運んで行った。そして遂に2人きりになった。


しばし沈黙が続いた後、湊が口を開く

「まだ私は学校に慣れていません。そこで聞きたいのですがこの学校で過ごすにあたって気をつけるべきこととかってありますか?」


すると村上は笑顔で

「特には無いかな。だけど無闇にあの四天王の1人、音川には近づかない方がいいぞ。呪われるからね。」

と答えた。


湊は核心を突く事にした。

「クラスの子に聞いたんですけど村上君って音川君と一緒に登校する仲だって。村上君にとって音川君はどんな存在なんですか?」


すると村上は顔を曇らせた。そして準備室の周りに教師がいないことを確認するとこう言った。

「俺にとって音川はいると不都合な人間なんだ。あいつがいなければ、俺は四天王の一角だった。そして音川のことを恨んでいたやつがもう一人いた。中学受験して違う中学校に通っている岸野田だ。」


湊は一旦話が途切れたことを確認するとこう聞いた

「そんなに恨んでいるのならどうして音川君と一緒に登校してたの?」


「そりゃもちろんあいつに関する情報を聞き出すためだ。

別に一緒に行きたくて行った訳じゃないからそこは勘違いすんなよ。」


「そしてそのあと音川を四天王から失脚させる方法を俺と岸野田と岸野田の手下と一応奥本も少し入っていたが、そこら辺で練っていた。」


村上は一呼吸置いてこう言った

「彼を失脚させるには周りの人達を死なせたりして彼の周りにいると危険だと言うことを知らしめればいいと俺らは考えた。岸野田の親戚にも協力を仰いで上手く成し遂げたのだ。そうして目論見通り音川は呪われていることになったのだ。」


「なんでこんなことを君に言っても大丈夫なのかって?だって俺の親は一流企業の社長で、もし訴えられたとしても最強の弁護士がいるからなんの損害も受けない。ただ今井家の場合は別だけどな。湊さんは超一流企業の社長の今井さんを知ってるか?」


湊は、「今井家ってうちなんだけどなあ。」って内心思いつつも

「名前は聞いた事があるかな。」と答えた。

「でも今井さんは訴えて来ないの?」と聞いた。


「今井家には同級生の今井湊叶という子がいた。その子は音川と仲が良かったらしいからもしも計画がばれたら訴えられると思っていじめをして自殺させたんだ。我ながらに完璧な計画だと思ったよ。そしてうちの弁護士の力で事故死に仕立てあげた。だから安心して言えるんだ。」


その後も湊は村上のなんでも自慢したがる性格を利用して事件に関わる多くの情報を入手した。


そして大薮先生が戻ってきて2人で授業の準備を手伝った。私は授業に少し遅刻したが大薮先生が前もって授業担当の先生にその旨を伝えてくれていたので何事もなく授業に入った。


そして時間は経ち放課後、湊は家に帰って呟いた。

「これで村上は終わらせられそうだね。次は岸野田か。

とりあえず今日の成果をお父さんに知らせよう。」


最近誤字が結構多いっぽいので気をつけなければ…

報告ありがとうございます!

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