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プロローグ

「僕は呪われてなんかいない、全ては彼奴らのせいなんだ。」


僕は音川遼河(はるか)、中学3年生だ。

別に容姿がいいわけでもなく、運動もどちらかというとできない方で殆ど何ら変哲のない生徒だった。


勉強を除いては…ね。

僕は小学校の時から学校の中では四天王の1人に数えられる、言ってしまえば成績上位者だった。

その事があのような災いを引き起こすとは思ってもいなかった。


あの時のことを思い出していると不意をついて耳元で声が聞こえた。

「遼河、ぼーっとしてないで学校出るよ、今日は私達が恋人になって初めてのお出掛けなんだから!」

彼女の名前は中村(みなと)、誰にでも親切で優しい、成績優秀で可愛い、男子から絶大な人気を誇る女子だ。


「ごめん。ちょっと昔のこと思い出してて。ちゃんと解決出来た筈なんだけどな…。とりあえず行こ!今日はどこに行く予定なの?」


「昔のこと思い出すのはいいけど、あんまり自分を責めないでね? あんな遼河はもう見たくないから。それは置いといて、

今日は特別日課で学校早く終わったからいつも休みの日だと混んでるショッピングモールに行こうよ」


今日はショッピングモールに行くことになったらしい。

2人とも計画性という分野の能力に関しては前世に全て置いて来てしまった、と言ってもいいほど皆無なので突然色々なことが起こるのが日常なのだ。


「あのショッピングモール休日はかなり混むからなぁ…

確かに今からなら空いてるだろうし、行こうか」


僕は湊の意見に賛同し、ショッピングモールに行くことにした。ショッピングモールは学校から少し遠いので1度家に帰って自転車を取ってくることにした。


「そういえば湊、急にショッピングモールに行きたいって言ったけどなにか欲しいものでもあるの?」

自転車を漕ぎながら湊に尋ねた。

「服かな。もうそろそろ春になるし、春服が出始める頃だと思うから。春と言えば私と遼河が出会ってもうそろそろ1年になるのかな。」

僕と湊が初めて出会ったのは中学2年生の春だった。

なんで今のような関係になったのか、少し遡ってみることにしよう。




誤字報告ありがとうございました!

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